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陽・紫空雲舎/ラシクウシャ

ラシクウシャとは、あなたらしく、わたしらしくそんな自然体の人たちの集う場所という意味です。 周りの情報や環境に流されることなく、大人も子供も自分のもともと持っている感覚を信じ、それぞれが安心して自分らしく生きられる、そんな場所を作りたいと思っています。
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  • 01/23/12:16

07.01.09:14

「福島市の子供たちの尿からセシウム検出」

http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/pr20110630/
国際環境NGOグリーンピース・ジャパンHPより転載

子供たちの内部被ばく検査の強化を国や県に要請

子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
国際環境NGO FoE Japan
グリーン・アクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン

上記6団体は本日6月30日、参議院議員会館(東京都千代田区)で「福島の子どもたちの尿検査結果について」会見し、検査の結果、福島市に在住の子供たちの尿からセシウムが検出されたことを発表しました。(注1)

検査対象者は6歳から16歳の男子6名、女子4名の合計10名で、すべての対象者が、東京電力福島第一原子力発電所の事故当時、福島市内に在住。3月23日に山形県へ避難した1名を除き、採尿時まで福島市内に在住しています。

5月20日から22日の間に350から500ミリリットルを採尿し、フランス原子力安全機関(ASN)認定を受けているアクロ研究所(フランス)で高純度ゲルマニウム半導体によるガンマ・スペクトロ・メトリでガンマ線分析をしました。

その結果、10人中10人の尿からセシウム134(半減期2年)、セシウム137(半減期30年)が検出されました。このことは、福島市周辺の子どもたちにきわめて高い確度で内部被ばくの可能性があることを示しています。しかし今回の検査結果から、内部被ばく量を推定することは難しいことから、6団体は、尿検査、ホールボディカウンター等を用いた内部被ばく検査を、国や県の責任で行うことを要望しました。

「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」代表の中手聖一さんは会見で、「東電の原発事故で、福島の空気、水、土が汚染されたことはわかっていた。今回、人間が、子どもたちが汚染されていたことがわかり、覚悟はしていたもののショックだ。今回の検査結果を今後の子ども被ばく低減化に生かしていきたい。国による内部被ばく検査も始まるが、検査の目的は被曝低減化でなければならない」と訴えました。

またベラルーシの子どもたちのホールボディカウンター検査なども関わってきたアクロ研究所理事長のデービット・ボアイエ氏は「尿の検査だけでは被ばく量を推定することはできない。ホールボディカウンターによる包括的な組織的な検査が必要だ。そのとき、食生活や行動の習慣を聞き取ることで被ばくの低減に役立てることができる」と述べました。

「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」では、アクロ研究所の協力により、1か月後に再度尿検査を行い、その後の状況を経過観察し、内部被ばく軽減化に役立てるとしています。そして6団体では、日本政府と福島県に対し、福島県内の希望者全てに対して尿検査およびホールボディ検査を行うこととその結果の本人・保護者への提示を求めています。

http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/kids_NGO.pdf

サンプルNo

性別・年齢

Cs-134

Cs-137

行動状況

U-1

男・9歳

1.04

1.22

3/14水汲み30分、15~18屋内。4/5~学校始まり週3回サッカー練習2.5h、徒歩で通学。マスクせず。

U-2

男・16

0.76

0.78

3/14中学校校庭で数時間。15は屋内、16合格発表を見た後屋内。部活は文化部。

U-3

男・6

0.76

0.62

3/13,14,15,16は福島市内で屋内(木造)

U-4

女・8

0.41

0.43

3/13川俣町へ、14,15,16は福島市内で屋内(木造)

U-5

女・9

0.91

0.93

3/14水汲み1h、15自転車で買い物2h、16~閉め切り屋内で。マスク着用。

U-6

男・6

0.80

0.88

3/14川へ水汲み10回。17外遊び1h。3/23~山形へ避難。

U-7

男・7

1.00

1.30

 

U-8

女・8

1.13

1.19

6/13、14外遊び数時間、15外で2時間(マスク)、16屋内、17ガソリンスタンドで並ぶ車窓全開、18外で2h

U-9

女・8

0.70

0.90

3/11震災後飯坂へ。部屋の移動時に外へ出る。時々外へ。

U-10

男・13

1.06

1.22

3/13~16の間1日おきに水汲み1h、4/20~部活で毎日3h外で練習、土曜も練習3h。自転車通学30分、マスクせず。3/20~27までは仙台市に避難。

検査結果を受けての保護者からの意見・要望

[Aさん]
一番言いたい事は、被爆している実態があるのだから避難させてほしいということです。チェルノブイリでの高濃度汚染地帯と同じ福島市は移住の権利が与えられると思います。子供を家族と離して疎開させるのは反対です。何かあった時にそのまま一生会えないかもしれない。大人も一緒に生きて子供の成長を見守りたいです。どんな言葉で伝えればいいかわかりません。でも、避難させてほしい!それだけです。

[Bさん]
結果を息子に説明したところ、あんなに嫌がっていた転校もなぜ必要か納得しました。部活もなぜ危険か理解したようです。数字は残酷でもありますが、現実を受け入れること、先を考えるためには重要な要素です。多くの部活に熱中している中学高校生に検査を受けてほしいです。学校関係者にもしっかり理解していただき、必要以上の屋外活動を即刻やめてほしい。
このままの学校活動では1㍉シ-ベルトなんてすぐに超えます。科学的な数字での説得が多くの方を救うと実感しました。うまくまとめられませんが、よろしくお願いします。多くの子供達に夢ある未来を残してあげたい

[Cさん]
たった一人でも、子供を不幸にしない為には疎開しかないと思いました。被曝からの安全を宣言出来ない場所に子供を居させられない。毎日、近所の通学路で子供達を見るのが苦痛です。自主避難に対して、国,県,市がサポートすべきです。
今回の検体10人の親御さんは、かなり意識の高い方達だと思いますが、10人とも内部被曝しています。この結果に、我が子が心配になるのが親の心理でしょう。避難、疎開を考えるキッカケになるので良いんですが。もっと気にして、調べて、悩んでいきましょう。大きな声も出してみなきゃ。
息子達を疎開先で、放射能排出の為に良さそうな事は何でもやって見ます。でも、疎開も避難も出来て無い子供はどうなるでしょう?地産地消の給食なんか当然無料、通学路も校舎も放射能は安全の保障無し。そして、確実に内部被曝しています。今までも、これからも…。親御さん達は、今の時点ではホールボディカウンターよりも尿検査したいでしょうね。

[Dさん]
福島第一原発が爆発した日、官房長官は『直ちに影響はありません』と言い張りました。あれからまだ3ヶ月しかたっていません。国の言葉を信じた私がバカでした。おかげで一番愛してやまない子供達に内部被爆という恐ろしいものをさせてしまいました。今回の尿検査でガンになる確率は低いにしてもバッチリ影響がありました。10人の子供達が受け10人と言う確率!国は福島県の子供達を100%保証し避難させるべきです。
そして県知事は野菜や風評被害ばかりに目をむけて子供達のことは後回ししていました。これからの福島の未来をしょって立つ子供達をなぜ放っておくのでしょう?今も子供達の身体にはどんどんたまっていってしまいます。未来を守る子供達が少なくなってしまいます。知事は直ちに福島の子供達を保証し避難、疎開させるべきです。 もし、我が子になにかあったら私はあなたを許しません。
菅総理!政府の皆さん直ちに影響が出ないなら福島に住んでみるなりしてみたらどうでしょう?もちろん貴方一人ではありません。家族全員連れてです。会見でそこまで安全宣言だすのなら明日にでも福島に引っ越ししてください。そうしたらきっともっと理解するでしょう。自分の身さえ守られればなんて国を守る長として情けない話です。

[Eさん]
この度は検査の機会に恵まれて本当に感謝いたします。セシウムとかまさか福島市まで来ているとは思いたくないのと、検出されないことを祈っていたのが本心でした。検出された事実がわかり、ショックですが受け止めたいです。事実がわかった以上、ほかにも何か物質がないか、詳細な検査も希望します。もし日本の機関がダメなのであれば、海外(飛行機だと被曝してしまうのがネックですが)もアリかもしれません。チェルノブイリの事例を引き合いに、私たちの置かれている立場をはっきりさせ、福島の無関心な親の目を被曝問題に向ける為にも派手なアクションが必要です。結果的に子供が疎開できるようになれば、福島の子供たちの未来ひいては日本の未来につながり、いまが踏ん張りどきだと思います。一ヶ月でもいいから、学校ごと友達と一緒に合宿のような感覚で各地の廃校や空きクラスなど借りて、放射能から身を守ることが必要と考えています。政府が目を反らしている問題に、このまま風化させてはいけないと思います。福島市は60キロ離れていましたが、距離は関係なく、被曝の量も1であれ10であれ取り込んだことには変わりなく、圏内の浪江だけではなくて北西方向のホットスポットがあることも考慮するならば私たちの子供もホールボティカウンターを受ける権利があるはずです。

お問い合わせ:国際環境NGOグリーンピース・ジャパン

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
検査を受けた親御さんのコメントは涙なしでは読めませんでした。
福島の子ども達を守る為に私に出来る事は何か…一生懸命考えて、出来る事を見つけて行動します。

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06.30.22:57

東京・板橋で製茶が基準値超す 小学生茶摘み体験

http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2011/06/post-2274.html

茶の分類 放射性ヨウ素 放射性セシウム134 放射性セシウム137
一番茶 製茶 検出せず 1,300 1,400
二番茶 生茶葉 検出せず 160 190


東京都板橋区は30日、区内の茶畑の茶葉を加工した製茶から、国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える2700ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

 製茶は小学生が茶摘み体験した茶葉を加工したものだが、区は小学生に渡さず全量廃棄。「児童が茶摘みをしたことによる健康への影響はないと確認した」としている。

 板橋区によると、5月9日に区立小学校の児童が茶摘み体験し、6月15日に製茶が完成。児童に渡す前に安全性を確認するため、放射性物質を分析した。放射性ヨウ素は検出されなかった。

(2011年6月30日)



焼却灰の飛灰から、9740ベクレル/kgの放射性セシウム

東京都では27日に、江戸川清掃工場の焼却灰の飛灰から、9740ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されている。

06.30.21:32

電力は足りています。全然心配ありません。by 川内博史民主党衆議院議員

http://iwakamiyasumi.com/archives/10509
岩上安身オフィシャルサイトより転載

2011年6月24日に行った、岩上安身による民主党衆議院議員・川内博史氏のインタビューです。

110624川内博史インタビュー from iwakamiyasumi on Vimeo.


至る所でお目に掛かり合っている二人というが、会うのはご無沙汰、ということ。
本当に、電力供給は政府の発表通り足りないのか?
多くの人が持つこの疑問に、川内さんは、一貫して足りている、と主張している。

今回のインタビューは、
「電力安定供給」&「混乱期にある政局」
この二つの焦点に軸を置き、話をうかがった。
川内「震災直後の計画停電。街はどこも暗く、世の中の人は、『これは大変なことが起きていると思った』だろう。そこに、危機感を感じた」。
日本経済が元気でなければ、復旧、復興も叶わない。
経済のライフラインとも言える電車すらも止まり、川内さんは国交省鉄道局の人に、電車を止める必要性を問い正した。
そこでわかったことは、鉄道に供給している電力は、せいぜい2~3%であること。電車は加速時のみ電力を使い、ブレーキ時のエネルギーはむしろ、発電出来る仕組みであるという優秀な車両もある。

大停電に数々の疑問が浮かぶ。
川内さんは東電等に、各発電機ごとの発電量データを出させた。
電力が足りていないことを示すデータの根拠には、揚水発電の欄が0となっていたからだという。

もともと揚水発電は、原発の熱を利用したエネルギー。
揚水発電とは、水力発電所を挟んで上貯水池と下貯水池を作り、夜間などの余剰電力を利用し、ポンプで水を汲み上げ(この作業を「揚水」と呼ぶ)、昼間の電力使用ピークの時間帯に水を流下させて発電する仕組み。
しかし、コストは高くなるが、火力発電でもそれは代用出来る。
そこを指摘し、行動に移させ、発電量データに揚水発電の600万Kwが上乗せされた。
さらに、津波で動かないと言われた広野火力発電所380万Kwも、現地に直接乗り込み、所長が「7月までには動かす」と約束したという。

「原発安全神話」のウソがバレ、今度は「電力ないない神話」で原発をキープしようとしている。しかし、こちらの神話も、「埋蔵電力」を根拠とし、ウソであると主張。
原発なくとも、火力・水力フル稼働で6000万Kwあり、「ガスコンバインドサイクル」という、原発の倍の熱効率の、優秀な発電機がある。
先月末、猪瀬直樹副知事が視察に行った川崎天然ガス発電所は、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた、このコンバインドサイクル方式により、火力発電所の発電効率40%を大きく上回る59%で発電。二基で八十五万Kwと、原発一基相当の出力を誇っている。立地は六万平方メートルと小さく、排熱回収ボイラー内の装置で窒素酸化物(NOx)を水と窒素に分解し、環境への負荷も少ないといわれている。代替エネルギーとして石原都知事も注目している。

さらに、電力の自由化が起こってから、電力供給可能な個人事業者がIPP、PPSなどによる発電が可能、電力会社が用意した発電機以外にも電力供給源はある。
これを埋蔵電力という。
川内さん曰く、「節電も必要ない。避難所へもクーラーを。ジャブジャブ使い、経済を活性化させねば。電力会社には、法律で電力を安定的に供給する義務がある。国はそれを監督する。それを『電気を使うな!』など、法律違反」。
さらに、「地方には高齢者も多く、お年寄りほど真面目だから、この夏お年寄りの熱中症が多発するのではないかが心配。安定した電力を供給し、安心させることが政府、電力会社の役目」と語った。

※【IPP】
Independent Power Producerの略。独立系発電事業のことをいい、「卸電力事業」とも呼ばれる。
1995年の電気事業法改正で、一般事業者が電力会社へ電力の卸供給を行うことが認められ、石油・鉄鋼・化学などの業界各社が、IPP事業を新たなビジネスチャンスとし、参入。卸売業者は入札によって決定されるが、特に石油会社は燃料を安く調達でき、製油所における自家発電のノウハウを持っている点で有利な立場にあり、数々の落札実績を挙げている。
IPPには、余剰電力取引きの活発化効果が期待されいる。

※【PPS】
Power Producer and Supplierの略。特定規模電気事業者。 高圧・高圧受電による契約電力50kW以上の大口需要家へ、一般電気事業者が管理する送電線を通じて小売りを行う事業者。一般電気事業者も同様の条件にて、供給区域外への電力供給が可能。

【IWJ  動画:古田晃司 / 記事:原佑介】

※ガスコンバインドサイクルは
「原発は全廃できる!切り札は新火力発電」の記事でブログで紹介させていただきました。
http://rashikuushya.blog.shinobi.jp/Entry/266/

06.30.15:03

尿から微量の放射性物質 福島市の子供10人から 仏研究所「内部被曝の可能性」

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110630/bdy11063012220001-n1.htm

尿から微量の放射性物質 福島市の子供10人から 仏研究所「内部被曝の可能性」
2011.6.30 12:21  

   福島県内の保護者らでつくる市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」などは30日、福島第1原発事故の影響調査のため福島市内の6~16歳の男女10人の尿を検査した結果、全員から微量の放射性物質が検出されたと発表した。  

   放射性セシウム134の最大値は8歳の女児で尿1リットル中1・13ベクレル、セシウム137の最大値は7歳男児で同1・30ベクレルだった。

 尿は5月下旬に採取し、チェルノブイリ原発事故で周辺の子供の被ばく量を調査した経験がある、フランスの放射線測定機関「アクロ研究所」に検査を依頼した。     
  
   アクロのデービッド・ボアイエ理事長は記者会見で「福島市周辺の子供らに極めて高い確度で内部被ばくの可能性がある。事故前の数値はゼロだったと考えられる」と話した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
http://kofdomofukushima.at.webry.info/
子どもたちを放射能から守る福島ネットワークHP

福島の子どもたち事を思うとの本当に胸が痛いです。
1日も早く汚染の少ない地域に出してあげたい。
こうして数値をはっきり出すことで、政府が対策をとることを強く促せます。
この事実を一人でも多くの日本人が知り、皆で一緒に「子どもたちを守ろう」と声をあげて下さることを願います。

06.30.13:47

絶対、取っておいて下さい!!

http://ameblo.jp/sunandfun/entry-10908448652.html 
ブログより転載 

   何年後かに、もし自分や家族が福島原発事故の放射能により病気になった時の証拠作り。

   髪には経口摂取もしくは吸引などによって摂取した元素が反映しやすい。よって毛髪の保存は有効かと思われます。

   髪の毛は1ヶ月に約1cm程伸びるので、根元から約3cmで過去2~3ヶ月の体内元素情報と考えてよろしいかと思われます。
長さ20cmの髪の毛先を測れば約20ヶ月前の情報となります。

   つまり、今抜いておけば丁度福島原発事故前後の被曝量の少ない自分の遺伝子が保存できます。
検体として使用されるので10本あればいいかと思われます。
アルミホイルに包んで、ジップロックにいれて、袋に日付を記載しておきましょう。これを、出来れば1月毎に。

    ドイツの毛髪検査機関ではストロンチウムも検査項目に入ります。
但し一般の毛髪検査では各元素が放射性かどうかの判断は難しいと思います。

   摂取・吸引した元素が現れる順番として、
血液→尿→ヒゲ→毛髪→爪と考えられ、毛髪に摂取した元素が現れ始めるのは1ヶ月後と言われます。

<土について>
   庭の土も後々重要な証拠になります。

   庭の表土(削ってない所)を500g搾取して、袋に密封して下さい。
こちらも、袋に日付を記載しておきましょう。
そして、必ず写真を撮って保管しておいて下さい。

   日本政府は補償をしたくないから、1年間20mSvという人殺し政策をしています。 
それは、今後病気が多発しても、水俣病や薬害エイズと同じくして、国は後でほんの少し補償するだけです。
  
   チェルノブイリでも子供の甲状腺ガンしか認めていません。
病気になってしまったら、気力も衰えていきます。
闘う力が湧くでしょうか。
 
勿論、そんな事になる前にしっかり予防・対策しなければなりません。
 
しかし、万が一の病にかかっても証拠があると、ないとでは大違いで す。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
福島やホットスポットに住んでおられる方たちの不安は大変なものだと思います。
チェルノブイリのかけ橋の野呂さんのお話しに出てくる予防や対策法をしっかりしたとして、でも、もし万が一、何年かのちに何かの病にかかってしまった場合、以上のものを保管して証拠とすることが出来るなら、泣き寝入りすることなく、強く訴えることができます。
いろいろ対策をとっておくに越したことはありません。

06.30.12:23

「身体は、なんでも知っている」 堀田忠弘 医師

「身体は、なんでも知っている」という本を書かれている、堀田医院の堀田先生のところに主人と一緒に行ってきました。
堀田先生のお名前や他に無い診察の方法などは、何人かの友人から聞き知っていました。
私達夫婦は10年以上病院に行く必要性が無かったのですが、何か不調があった時には診てもらおうと決めていた先生です。

主人はこの4月から仕事で片道2時間以上かけて勤務していて、毎日睡眠が4時間ぐらいで肉体的に疲労し、職場では思うように能力を発揮できず、責任者という肩書の仕事を出来ていないことでの自責やストレスがずっとあったのに加え、携帯の電磁波に過敏にもなり、携帯電話を使用した後は特に左目の奥の痛みとめまいがして、計算など単純な作業にもミスが出るようになり仕事にならないという状況でした。

一度主人だけで先生のところに伺ったときの話を聞いてやはり思ったとうりの先生だど実感しました。
長く休んでいる為、会社の方で医師による診断書が必要ということだったので堀田先生にお願いすることにしました。

つづく



■有害物質を解毒する酢と昆布の使い方

(1)葉もの野菜(パセリ、青ジソ、レタス、キャベツ、ほうれん草など)
 
酢水(水1リットルに対し、純米酢およそ10ミリリットルを混ぜたもの)に調理前の野菜を20分間浸けておきます。これで殺虫剤や除草剤、寄生虫の反応が消えます。あとは普段どおり洗って調理します。

(2)根菜類(ジャガイモ、レンコン、ゴボウ、ニンジン、大根など)
 
昆布(5センチ角)をいれた入れた水に、皮をむいた野菜を入れて5分ほどボイルします。有害物質が煮汁のなかに溶け出すので、煮汁は捨て、野菜は軽く洗って料理します。

(3)玄米
 
昆布(5センチ角)をいれた入れた水に、12時間浸けます。そのあと水を捨て、1,2度洗って炊きます。糠の部分に含まれる農薬も除去できます。

(4)白米
 
研いだ米を、昆布(5センチ角)とともに90分間水に浸けます。そのあと水を捨て、新しく適量の水(すでに水を含んでいるので3割減)を加えて炊きます。

農薬(殺虫剤、除草剤)は肝臓=胆嚢経、腎臓=膀胱経、胸腺の働きを弱めます。さらに交感神経の緊張を起こし、アレルギー、視力低下、難聴、生理痛などの原因にもなります。

肉体的な害ばかりでなく、抑うつ、心配・不安などの精神的にも影響しますから、「面倒だ」などといわずに、できるだけ実践していただきたいと思います。

こうした日常的なことに気を配るか否かで、健康状態はうんと違ってくるのです。

■堀田式野菜スープ(デトックススープ)

特に、堀田先生考案のデトックススープは漢方薬のようなすばらしい効能を持つ野菜スープである。抗がん、抗酸化(抗老化)、免疫力賦活、解毒、整腸作用、利尿、脂肪吸収抑制、抗細菌、抗ウイルス、血行促進、消化を助ける、各種痛み、抗うつ、ボケ防止、抗アレルギー、血糖降下、骨粗しょう症、貧血、ホルモンバランスの調整、生理不順、冷え性等と心身のトータルバランスを良くしてくれる。本物とは、シンプルでかつ万能のものを言います。まさに、この堀田式野菜スープはその本物だと思う。

<堀田式スープ>
現代人の健康を蝕む三大悪ともいうべき、有害金属、化学物質、寄生虫・ウイルスを排泄するのに効果的なスープです。どこにでもある野菜で簡単に作れ、味も良いです。

〈レシピ〉
(1) ゴボウ40g 生姜20g タマネギの皮2分の1個分
(2)長いも60g マイタケ一握りの半分
(3)レンコン100g パセリ一握り分
(4)ニンジン90g 自然塩小さじ2分の1
(5)ゴマ油

〈作り方〉
タマネギの皮とパセリは酢水に浸けてから使用します。そのほかの野菜の皮を剥いて適当な大きさに切っておきます。鍋に水約2リットルを入れてから沸騰させたら、野菜そのほかを順番どおりに入れていきます。

(1) の野菜(3種類)を入れ、3分待つ
(2)の野菜(2種類)を入れ、1分待つ
(3)の野菜を入れ、1分待つ
(4)のニンジンと自然塩を入れ、五十分間トロ火で煮る

火を止めた後、飲む前にほんの少しだけゴマ油を入れる
コップ半分から一杯程度を1日に2~3回に分けて、食前または食間に飲みましょう。残った具は、タマネギの皮だけ捨てて、ほかの料理に利用したり、ミキサーにかけて飲んだりして下さい。

材料の野菜は有機栽培で無農薬のものが理想ですが、こだわるよりも続けることが大切です。一般のスーパーでそろえた野菜で作ってもきわめて効果的です。

最初、有害金属や化学物質を排泄させる目的でこのスープを開発したのですが、そのあと寄生虫とヘルペスウィルスを駆除する目的で、野菜を追加しました。そうして、現代人の健康を蝕む三大悪ともいうべき、有害金属・化学物質、寄生虫、ウィルスを排泄するのに効果的な堀田式野菜スープができあがったのです。

ありふれた食材を使ったこのスープの効果を確かめながら、私は、「自然とはじつに偉大なものだ」とつくづく教えられたのでした。私たちは自然がつくった素材をもとに、生活に便利なものから化学薬品まで、さまざまなものを作ります。ところが、それによって健康が損なわれたとき、癒してくれるのは自然の素材がいちばんだ、ということに気づかされたのです。

「身体は、なんでも知っている」堀田忠弘先生より 転載

どんな視点で治療されているのか参考になると思うので本の目次も転載させていただきます。 

はじめに 人間、そう簡単に死ぬものではない
 
プロローグ 身体はなんでも応えてくれる
                 人間のもつ意識の力は無限大
                 原因がわかると治りが早い
                 直観力へのパイプを太くする
                 筋力を応用して身体を診る
                 自分の意思とは無関係に反応
第1章  病気は「心の不調」が原因だった!
                 病原菌と心が共鳴すると感染が起きる
                 心の状態は相応する肉体的変化をともなう
                 心と体の不思議な関係
                 ガンに多い精神的ストレスとその対処法
第2章  意外なところにある健康の盲点
                 身体にいいことをする前に悪いことをやめよう
                 有害金属・化学物質が身体を蝕んでいる
                 あなたの化粧品、安全ですか?
                 歯の詰め物を除去したら皮膚炎がよくなった
                 骨粗鬆症の原因の一つは有害金属
                 無農薬農法でとれた米も安心できない
                 玄米は身体にいいのか、悪いのか
                 牛乳は本当に身体にいいの?
                 電磁波が若者の身体を蝕んでいる
                 原因不明の病気は、まずヘルペスウィルスを疑ってみよう
                 寄生虫とガンは密接な関係がある
                 寄生虫は肉や魚介類、生野菜から侵入する
第3章  食と水を変えれば身体はよくなる
                 有害物質を解毒する酢と昆布の使い方
                 簡単でおいしい最強の堀田式野菜スープ
                 驚くべき威力をもつ山椒の葉
                 何をどう食べたらいいのか
                 生き物が棲めない川がもたらすもの
                 水の質が健康を決める
                 水道水のシャワーを浴びた皮膚は悲鳴をあげている
                 名水にも汚染が進みつつある
                 自然を超えようとすると不自然になる
                 健康にいい水かどうかは自分の身体で知ろう
                 ルルドの水が「奇跡の水」と呼ばれる理由
第4章  SMRテストの正しい使い方
                 無言で問いかけても正しく反応する
                 単純ではあるがゆえに調整が重要
                 松果体が鍵を握っている
                 内面から気づきをうながす
                 病気の原因はこうしてみつけだす
                 化学物質過敏症はだれにでも起こりうる
                 多岐にわたる化学物質過敏症の実態
                 マニュアルなき道も安心して進める
                 有害物質の蓄積がてんかん発作の原因か
                 化学物質によって視力障害が…
                人間は多重構造をしたエネルギー体
                意識は時空を超える
第5章  大自然のパワーが病気を癒す
                科学ではおよばない微細な波動をキャッチ
                病気は光の過不足によって起きる
                人の波動は写真、指紋、筆跡、血痕と同じ
                テレセラピーがーが確立するまでの道のり

 

06.29.13:00

放射能とどう向き合うか?野呂美加さん講演

06.29.12:53

「放射能汚染」地域

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/9839
現代ビジネスHPより
2011年06月27日(月) 週刊現代

本誌が独自調査
日本全国隠された「放射能汚染」地域
全国民必携これが本当の数値だ

●千葉県柏市・流山市は避難したほうがいい●誰も言わない青森・北海道の危険●足立区・葛飾区・江戸川区・江東区・松戸市●意外と高い文京区と豊洲●軽井沢●大阪・名古屋の現実●猛毒ストロンチウムの健康被害ほか

九州・佐賀でもセシウム検出
 福島第一原発から離れること1100km-。

 佐賀県唐津市は名勝・虹の松原や唐津焼などで知られる、県下第2の都市だ。九州の北西突端に位置し、玄界灘に面する。

 農漁業も盛んなこの景勝地に衝撃が走ったのは、6月13日のことだった。「市内で採取した松葉から放射性物質を検出」—そう発表されたからだ。

 検出されたのは放射性セシウム134が1kgあたり0・2ベクレル、137が同0・25ベクレル。同市に住む主婦(42歳)が語る。

「唐津は近くに玄海原発があるから、そっちから出たんじゃないの、って反射的に思いました。それはそれで嫌だけど、福島からここまで飛んで来たって考えるほうが不気味で・・・。信じたくなかった」

 信じたくなくても、これが現実だ。福島第一原発が噴き出した放射性物質は風に乗り、この3ヵ月のうちに、遠く唐津にまでたどり着いていたのだ。

「セシウム137は半減期が30年あり、核実験などの影響で、実はこれまでも検出されていました。しかし半減期約2年の134はこのところずっと検出されていなかった。しかも134は炉心で作られる放射性物質で、玄海原発で事故は起きていないから、どう考えても原因は福島第一原発ということになります」(佐賀県くらし環境本部)

 九州までセシウム134が飛んできた。この現実を受け入れるなら、自動的に次のストーリーも認めざるをえない。

福島第一原発を出発した放射性物質は、日本列島を、具体的には関東、中部、関西、中国地方を縦断しながら、はるばる九州までやってきた、と。

 近畿大学大学院総合理工学研究科の山崎秀夫教授(環境解析学)も、中間地点となる大阪で、それを証明する測定結果を得ている。

「3月14日から、近畿大学(東大阪市)の屋上で大気中の放射性物質を測り始めました。当初は全然出なかったが、3月25日にヨウ素131が検出され、26日、27日と濃度が高くなっていった。そして31日からセシウムが出てきた。4月4日から、ヨウ素、セシウムとも数値がどんどん上がっていきました」

 山崎教授の調査については後ほどまた触れるが、風に乗った放射性物質がタイムラグを置きながら日本全国に散らばり、降り積もっているのは、もはや疑いようのない事実である。

 ではその事実を前に、この3ヵ月間、日本政府は何をしてきたか。

 懸命に汚染の実態を矮小化し、隠蔽しようと努めてきたのである。

 独自に放射能汚染の調査を進める環境NGO、グリーンピース・ジャパンの佐藤潤一事務局長が語る。

「福島県飯舘村の線量が高い、とグリーンピースが最初に指摘してから、同村が計画的避難区域に指定されるまで3週間かかった。また私たちが海洋の調査に踏み切ると、官邸で『グリーンピースの調査結果にどう反論するか』と会議がなされたと聞き、呆れました」

 その間、枝野官房長官は「ただちに健康に影響はない」と壊れたレコードのように繰り返した。民間の研究者に「測った放射線量を発表するな」と官邸が圧力をかけ、「海に流れた放射性物質は拡散するから大丈夫」と安全デマも流した。

安全基準3・8の大ウソ
 しかし、今は戦争中と違い、大本営発表に騙され続けるほど国民はバカではない。週刊誌、インターネットで事実が次々と明らかになる。もはやゴマカしきれないと判断した政府は、暴挙に出た。

 一般人の年間被曝限度量を、1ミリシーベルトから一気に20ミリシーベルトに引き上げたのである。

 常識で考えて、安全基準が20倍も変わることなどありえない。

「年間20ミリシーベルト、それを基に算出した3・8マイクロシーベルト/時という数値は、ICRP(国際放射線防護委員会)が緊急事故後の復旧時を想定して決めた値です。それが一般生活者の基準になるわけがない。一般人の安全基準はあくまで年間1ミリシーベルト、0・19マイクロシーベルト/時です」(元放射線医学総合研究所主任研究官・崎山比早子氏)

 ようやく線量調査を始めた各自治体も、政府に右へならえで「3・8マイクロシーベルトを下回ったので安全です」と言う。しかし、その数値自体が「まやかしの安全基準」であることを忘れてはならない。

政府も自治体もアテにならないのであれば、自分の身は自分で守るしかない。今回、本誌は首都圏で放射線量を独自に調査した。その結果は、予想以上の汚染を証明するものだった。

 どうか目を背けず、以下に掲示する数値を見てほしい。あなたが行動を決める、一つの判断材料になるはずだ。日本における通常時の線量は0・1以下であり、崎山氏が言うように、0・19が安全かどうかの重要な判断基準になる、という原則を心に留めてお読みいただきたい。

 本誌を発行する講談社(東京・文京区)を一歩出ると、サーベイメーター(線量計)は0・22マイクロシーベルト/時(以下、単位はすべて同じ)の値を示した。池袋駅から山手線に乗り、移動しながら各駅の線量を調べる。

 駅名 区名  線量
池袋 豊島区 0・14
新宿 新宿区 0・15
渋谷 渋谷区 0・16
品川 港区  0・15
東京 千代田区0・15

 ここから記者は銀座方面へ向かった。銀座一丁目交差点(中央区)が0・20。さらに、築地市場の移転が計画されている豊洲(江東区)に足を延ばす。

 豊洲駅前が0・24、市場移転予定地(更地)が0・25。ここまでの調査で、文京区と豊洲が0・19を超え、思いのほか高いことがわかった。

 東京大学、お茶の水女子大を抱える文教地区で、高級住宅街でもある文京区が高いとなると、住民に与えるショックは大きい。区の職員が匿名で明かす。

「東京は坂が多いことで知られますが、不忍通り、目白通り、本郷通りに囲まれた文京区は大部分が『谷底』です。その地形が影響しているのでしょう」

 その推測は恐らく当たっている。放射性物質は空気より重く、低いところに集まる。急な坂にぶつかるとその手前で溜まる。ちょっとした地形で線量が変わることの見本が、都内では文京区なのだ。

 豊洲については、4月に来日したジョージア大学のチャム・ダラス教授が高線量を指摘して話題になった。ダラス氏はチェルノブイリ事故の米共同調査チームの代表を務めた人物だ。

「確かに豊洲は福島県の郡山市より高い。以前あった火力発電所や重工業にも原因があるのではないか。いずれにせよ子供は注意すべきだ」(ダラス教授)

 放射線量は複合的な環境要因で決まるので、ダラス氏の指摘にも一理あるだろう。しかし、本誌の今回の調査では、江東区は豊洲だけでなく全体に線量が高いことが判明した。

 さらに言えば、江東区から江戸川区、葛飾区、足立区までを含む東京23区東部にはっきりとした「汚染ベルト」が存在することがわかったのだ。以下にその数値を挙げていく。

・江東区 砂町水再生センター正門前 0・28
・江戸川区 葛西水再生センター北門前 0・30
・葛飾区 金町浄水場正門前 0・38

 浄水場、水再処理場付近を選んだのは、そこが住民生活に直結する場所だからだ。北上するにつれて数値が如実に上がっていく。記者の持つ線量計は放射性物質を検知するたびに「ピッピッ」と音がするのだが、その頻度が明らかに増えていく。

 その音を聞くたびに下半身がすくむ思いがし、背筋に緊張が走る。手に持つロシア製の線量計が忌まわしいものに思えてくる。

 共産党都議からも「線量が高い」と指摘された葛飾区の水元公園に足を踏み入れた。平日の昼下がりとはいえ、たくさんの親子連れとカップルがいる。線量計の表示は、0・53—。

 園内の歩道脇に側溝がある。線量計をかざすと、不穏な音を立てながら数値は上昇を続ける。

 0・59、0・69、0・75・・・。今回の調査では各場所で10回前後計測してその平均値を取っているが、この側溝の平均計測値は0・63だった。

 公園の中心部にある中央広場。青々とした芝生に線量計をかざす。0・61。4~5歳くらいの子供を連れた母親が、記者に興味を持って近づいてくる。

「ここ、数値高いですよ」

 線量計を見せると、

「え? ありえない・・・」

 と小さく叫び、逃げるように去っていった。

線量計が鳴りやまない!
 Tシャツに半ズボン、サンダル姿の少年たちが、園内を流れる小川でザリガニ釣りを楽しんでいる。小川脇の湿った地面を計測すると、0・86。安全基準の4・5倍だ。

 やり切れないのは、公園があくまで美しく、人々が安らぎを求めて集まっていることだ。愛すべきこの公園は、残念ながら汚染されている。その事実を、葛飾区は発表しようとしない。

 足立区役所の入り口前で0・44、同区ベルモント公園でも0・32を計測。なぜ東京東部に汚染ベルトが形成されたのか、その理由を中部大学の武田邦彦教授が解説する。

「福島第一原発の水素爆発で大量に放出された放射性物質は、SPEEDIで証明されたように、当初南東の風に乗って北西に向かった。それが山にぶつかり、今度は北からの風に乗って関東方面に南下したものと思われます」







確かに地図を見ると、福島から栃木、茨城を抜けて東京、千葉に至る、山に挟まれた「風の道」が存在している。

 お気づきだろう。東京東部がこれだけ線量が高いのだから、そこに隣接する千葉西部も、同じく汚染されている可能性が高いということだ。

 果たして調査を進めてみると、東京東部と同じどころか、より深刻な汚染の実態が浮かび上がった。

 葛飾区に隣接する松戸市の公園、21世紀の森と広場の中央口が、0・43。森のホール21玄関前のアスファルトが0・55。そしてこの公園でも、枯れ葉と汚泥が溜まっている側溝に線量計をかざすと、みるみる数値が上がっていく。0・83。水元公園の小川脇と同じ水準だ。

 続いて向かったのは松戸市の北、流山市。移動中も常に線量は0・3を超えている。流山市総合運動公園に入ると、駐車場入り口で0・58を計測した。

しばらく歩くとトイレがあった。脇の草地を調べてみる。0・64。さらにトイレの近くにある手洗い所の下の地面に線量計をかざした時、異常は起きた。それまでピッピッと鳴っていた音が、ピーーーと鳴り続けるようになったのだ。

 線量計のモニターに映るデジタル表示が目まぐるしく変化する。

 1・41、1・74、1・86、1・98、2・02。1どころか、簡単に2を超えた。時刻はもう夕方を過ぎ、周りに人気はない。暮れ始めた公園に、危険を知らせる線量計の電子音だけが鳴り響く。画面には「DANGEROUS(危険)」の赤い文字が不気味に光っている。

 結局、最高値は2・12までいった。平均は1・88。空気中ではなく手洗い所下の地面とはいえ、とても人間がそこに居続けてよいレベルではないことを、線量計の異常な反応が教えている。

北海道の原乳も危ない
 日はすっかり暮れ、あたりは闇に包まれた。車で流山の東隣、柏市に入る。線量計は平均して0・4程度を表示し、時には0・5を超えることもある。

 着いたのは柏の葉公園。北門から園内に入る。

 松戸、流山と高い線量を体験してきたが、明らかに柏市がいちばん高いと感じる。最高値ではなく、平均値が高いのだ。

 園内歩道が0・65。総合競技場脇の芝生が0・69。トイレ脇の地面が0・75。線量計は常に高い値を示し、せわしなくピッピッと鳴いている。

 そして、競技場脇の側溝にかざした時、またピーーーッと心臓に悪い電子音が鳴り響いた。

 0・94、1・02、1・21、1・25・・・。平均は1・15。さらにもう一ヵ所測定すると、平均1・08だった。

 最高値こそ流山のほうが上だが、全体としては柏市のほうが高値だ。市内のどこでも0・5前後を示し、常に基準値の数倍以上。さらに、前出の武田教授は「0・19でも高い」と主張し、柏・流山両市民に避難の必要性を説く。

「政府の無策により内部被曝の危険性が高まっているから、外部被曝は0・11マイクロシーベルト/時が限度だと私は考えています。0・6を超えたらかなり危険だと考えたほうがいい。1マイクロシーベルト/時なんて、職業的な被曝に匹敵する大変な数値。すぐに住民を避難させるなど、行政が対策を講じるべきです」

 その行政(千葉県)は、「東葛地域の線量が高い」との指摘を受け、遅ればせながら5月31日と6月1日の両日、調査を行った。その時も柏市で0・54、流山市で0・34と他より高い数値が計測されている。

 それなのに県は十把一絡げに「今回の測定結果は、県内全域で文部科学省の目安(3・8)を下回りました」と言うだけ。柏・流山両市民の健康を真剣に考えているとは、とても思えない。

本誌の調査では他に、パンダ人気で賑わう上野動物園のゲート前も、0・28とかなり高い値を示した。また皇居と国会議事堂の前も0・20、0・19と高かったことを記しておく。

 首都圏以外にも、注意すべき地域はある。

 たとえば被災地より北、北海道・青森については放射能汚染が話題になることすらない。

 しかし6月7日、北海道原子力環境センターより、「採取した降下物からヨウ素131、セシウム134および137が検出され、海産物のわかめからヨウ素131が検出された」とひっそり発表されている。

 線量は微量とはいえ、見過ごしてはならない事実である。さらに、北海道大学の農場で採取されたホルスタインの原乳からも出た。

「4月18日にセシウム137が、5月9日にはセシウム134とヨウ素131が出ました。道内のお母さん方からの問い合わせも多いですし、北海道の牛乳を飲んでいる本州の方からも心配の声が届くので、これからも調査は続けていくつもりです」(北大大学院獣医学研究科放射線学教室・稲波修教授)

 意外なところでは、避暑地・軽井沢の名が挙がる。前出の近畿大・山崎教授は、福島第一原発から半径約250km離れた地点の土壌中セシウム137濃度を、同心円に沿って調べた。軽井沢は9790ベクレル/平方メートルで、茨城や埼玉より高かった。

「私が群馬や長野を調査地点に選んだのは、放射性物質がどれほどの高度を飛んでいるか、関東平野から山を越えているかどうかを調べたかったからです。軽井沢は山に囲まれているからそれほど検出されないだろうと思っていましたが、予想以上の数値が出た。放射性物質は相当高いところを飛ぶこともある、とわかりました」(山崎教授)

 群馬の高崎と長野の軽井沢の間には二度上峠(標高約1400m)や碓氷峠(標高約1000m)があるにもかかわらず、数値は前者が9660ベクレル/平方メートル、後者が同9790。原発から遠く離れ、山岳を間に挟んでいるからといって、自分の住んでいるところに放射性物質は飛んでこないと安心するのは早計だ。

 また、大阪や名古屋などの大都市も汚染と無縁ではない。山崎教授が続ける。

「近大の屋上の調査で、4月4日からヨウ素とセシウムがどんどん高くなるんですが、4月8日に雨が降ってウォッシュアウトが起きている。大気中のプルーム(放射性物質の塊)が雨で洗い流される現象です。ただし、雨で放射性物質がなくなるわけではなく、下に落ちて地面が汚染されることになります」

魚を食べて内部被曝
 大阪も名古屋も、これまで自治体は0・04前後と線量を発表していた。ただしそれは、悪名高い「地上20m(以上)モニタリング」の測定値。6月13日に初めて公開した地上1mの測定値は、それぞれ0・078、0・066と跳ね上がった。ウォッシュアウト効果を考えると、大阪、名古屋の地表にも思わぬホットスポットが隠れている可能性を忘れてはならない。

京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、これからの日本人は、生きていく上で次のような「覚悟」が必要だと話す。

「福島第一原発から放出された放射性物質は、県境を越えて日本中に広がっています。いや、国境さえも軽々と乗り越えて、世界中に広がっています。もはや地球上に、この汚染から逃れられる場所はないのです。放射能は目に見えないし感じることもできません。だからこそ行政はしっかりと線量を計測し、知らせなければならない。そして我々はどこにいようが、その数値に注意を払わなくてはならないんです。3・11を境に、私たちの世界はそんな場所に変わってしまった。そして私たちは、そこで生きていくしかないのです」

 今回、本誌が測定したのは空気中の線量だけだ。実際には水に、土壌に、放射性物質はジワジワと入り込んでいる。そして、いずれ起きる恐怖の現象が、内部被曝だ。

 6月8日、文科省は福島第一原発から62km離れた福島市など11ヵ所の土壌から、微量のストロンチウムを検出したと発表した。そして東電も6月12日、原発敷地内の地下水にストロンチウムが漏れていると打ち明けた。

「半減期約29年のストロンチウムが体内に入ると非常に危険です。カルシウムに似た性質で、歯や骨に蓄積される。海中に放出されたストロンチウムが生物濃縮され、いま陸に飛んでいる量とは違う単位で人間の体内に入ることになれば、重大な健康被害を及ぼす可能性があるでしょう。ストロンチウムの出すβ線はガンのリスクを高め、また骨髄に集まるので白血病の危険性も増大します」(前出の崎山比早子氏)

 生物濃縮といえば、政府には「前科」がある。水産庁が当初HPで「生物濃縮は起こらない」とデタラメを書き、それを本誌が徹底批判すると「生物濃縮をし続けるわけではない」とこっそり修正したのだ。

 国民の健康に対する政府の意識は、その程度だ。いまこの瞬間も、原発からは放射性物質が漏れ、海洋汚染も続いている。そんな世界で我が身と子孫を守るために、私たちはみずから情報を集め、みずから判断を下さなければならない。

06.29.08:24

原発にさようなら

http://www.peace-forum.com/no_nukes/2011/06/110615action-news.html

鎌田慧さん、澤地久枝さん、内橋克人さんが出席「さようなら原発1000万人アクション」記者会見を開催
2011年06月15日

原発にさようなら
内橋克人さん、鎌田慧さん、澤地久枝さんからの訴え

「原発にさようなら集会」&「原発にさようなら1000万人署名」記者会見








はじめに
 六月十五日に東京千代田区の「アルカディア市ヶ谷」で、「原発にさようなら集会」と「原発にさようなら一〇〇〇万人署名」の二つの脱原発行動のスタートを告知する記者会見が行われました。この二つの運動は、内橋克人さん、大江健三郎さん、落合恵子さん、鎌田慧さん、坂本龍一さん、澤地久枝さん、瀬戸内寂聴さん、辻井喬さん、鶴見俊輔さんの九人が呼びかけたものです。記者会見には、内橋克人さん、鎌田慧さん、澤地久枝さんの三人が出席し、原子力発電を止めるための思いを語り、原発を無くすための行動への参加を訴えました。


澤地久枝さん
 おはようございます。澤地久枝です。呼びかけ人のうち、この時間に出席できる三人が顔を揃えました。この運動を始めるにあたって、まだ何の下相談もしていません。ただ共通しているのは、「原発を止めたい」ということです。
 自民党の石原伸晃幹事長は、脱原発を「集団ヒステリー」と言ったそうです。新聞やテレビを見ていても、「もう大丈夫」であるとか、「原発を止めたら日本は滅びる」とか、原発に対して疑問を持つ人たちを引き戻そうとするものが、本当に目に付きます。
日本は世界に先駆けて、核兵器はもとより原発を無くす方向へ、はっきりと国の政治を変えていくべきだと思います。これは本当に正論だと思います。だけれども、そう考えている人たちが、テレビや新聞に出てきて、物を言える社会でしょうか。そうじゃありません。
 ここに来る途中に乗ったタクシーで、運転手さんにそういう話をしたら、「どうそ、がんばってください」と言われました。「何かやらないのか」と思っている人は、たくさんいると思うのです。何もしないでいたら、このまま進んでしまいそうです。知らない間に、原発が五十四基もできてしまったのです。そして案じていた通りに原発の事故が起きて、水素爆発も起きてしまったのです。私は最初からメルトダウンが起きていると思っていましたから、子どもたちの集団疎開も必要だと思いました。
 でも政府や、原子力安全・保安院の発表は、一日一日と変わりましたね。はっきりとした数字も見せません。つまり私たちは、知る権利があるのに、知らされていない状態に放置されていたのです。
 政権が交代するのかどうかわかりません。国会では「政治ごっこ」をしているとしか思えません。この事態に対して具体的な手を打てる、一人の政治家もいないのです。それなら、いまこそ衆智を集めなければならないと思うのです。その時に誰が首相かは、二の次です。勇気を持て、やれる人を、私たちは首相として選びたいのです。そのことで菅さんを変えなければならない理由はありませんが、新聞やテレビを見ているとその話ばかりです。

 そうした事態の中で、自分に何ができるのかを考えました。私一人の力は本当に小さいけれども、原発はいやだという気持ち、危ない物を持ってしまった、世界に対して恥ずかしい気持ちがあります。なぜなら、広島・長崎があり、第五福竜丸があり、東海村のJCO事故があり、日本は他の国にはない被ばくの歴史を背負っているのです。
 その国に原発が五十四基あり、保安管理が実に杜撰であることが、明らかになりました。今度の事故でも、最初に被爆した三人の作業員のうち二人は、長靴も履かずに放射能に汚染された水に入って、被爆したのです。こういう核のエネルギーに対する無警戒、あるいは無知な態度は、被ばくした人たちに対して痛ましいと思うと同時に、一人の日本人として、世界に対して恥ずかしいと思うのです。
 致命的なダメージは、これから育っていく子どもたちの身の上に起きるということが、チェルノブイリ事故の実例などをあげて、さんざん語られてきました。いまも安全だと言いながら、でも屋外では遊ばせないで、窓を閉めて部屋の中で遊ばせるようにとか、全然安全でない指示が出されているのです。こうしたことに対して、はっきりと疑問を投げかける場所がないのです。

 一人の力は小さいです。しかし一千万人が「原発はいやだ」と署名したら、いくら頭の良くない政治家であっても、それは無視できないと思うのです。これは百万人では、ダメだと思うのです。人を動かすことができる数字は、一千万人だと思うのです。鎌田さんから提案をもらった時に、鎌田さんにそういう話をしたら同じ意見でした。
 一千万人の署名はできます。いまバラバラに運動が始まっていますが、一つの形を作って、呼びかけ人の責任で取りまとめて、政治家たちに突きつます。その実績を早く作りたいのです。
署名に際しては、自分の意思で名前を書ける人は、年齢制限は必要ないと思います。ハンディキャップを持っていて自筆で書けない人は、そのむね記して誰かが代筆する。そうした幅の広い署名をやっていきたいと思います。最初は十八歳以上とか、二十歳以上とか、有権者とか、年齢制限を考えたのです。でもいま関心を持っているのは、子どもたちも同じです。ですから年齢制限なしで、自筆の署名を一千万人集めます。

 この事故は、日本だけの問題では済みません。海には仕切りはありません。空気にも仕切りはありません。ですから、朝鮮半島や、アメリカ西海岸や、台湾で、福島原発の事故による放射能被害が出て、その国からクレームが来る可能性もあります。地球に対する致命傷になるようなマイナスなことを、日本はやってしまったのです。世界に対して、私は恥じたいと思います。恥じるだけでなく、行動に移したいと思います。
亡くなった小田実さんがいたらと思います。小田さんは、いつも、「一人でもやる、一人でもやめる」と言っていました。「小さな人間が、大きな人間を動かす」とも言っていました。思ったことを口に出し、政策として実行することを小田さんは実現していました。
 その小田さんが亡くなりました。加藤周一さんが亡くなりました。井上ひさしさんも亡くなりました。日本の良心だと思われていた人たちが、亡くなり、年齢が高くなり、病気になり、こうした場所に出てこられなくなりました。出てくることができない人たちも、「やらなければならない」という意思があることは、はっきりしています。ですから私は、出てくることができない人、亡くなった人たちも含めて、そうした人たちの思いを背負って、この場に来ました。
 みなさん、どうぞこの問題を理解していただき、人々に広めていただきたいと思います。よろしくお願いします。


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内橋克人さん
 内橋克人と申します。みなさん、おはようございます。今日は本当にありがとうございます。鎌田さんから、声かけられました。今、やはり声を上げて行動しなければいけないとこういう決意、非常に深いものがあります。
 私は、経済の世界、世界経済と日本経済ですけれども、ちょうど五十四年目に入りますが、半世紀以上、眺めてまいりました。私は当初、経済、それから技術、とりわけ匠の時代という日本の技術の先端というのですか、技術大国といわれるとようになった開発という形で、そのきっかけを作った人々、そういう人から取り掛かったわけです。

 ちょうど今から二十五年前に、『原発への警鐘』(講談社文庫)という本を、書きました。この本は絶版になってしまいましたが、先日、一部を抜粋して、『日本の原発、どこでまちがえたのか』(朝日新聞出版)として復刻しました。いまから三十年前に、アメリカから原発が導入されてくる。福島第一原子力発電所の一号炉の開発が、どのようにして行われたのかというところから歩き始めました。そして、関わった人たちの証言をそれぞれ得ながら、現場を歩きました。
 当初は、原発に対して賛成でもなく反対でもない、皆さん方と同じような関心の持ち方、立場でした。それで取材し、とにかく自分の目で確かめるということを始めたわけです。今も覚えていいますけれども、原子力発電エネルギーに対して、疑いを持つ、意義を呈する者は、「科学の国のドン・キホーテ」だと言われたのです。先端的な科学立国である日本の中で、本当に遅れた前世紀の遺物であるようなドン・キホーテという扱いだったのです。あるいは異端者ですよ。三十年前にそういう経験をして、それを書きました。
 もっと覚えておりますのは、島根原発の第二号炉を増設するときです。原子力安全委員会が、公開ヒアリングを行いました。地元の人たちの、住民の意見を聞くということです。ところが、それがまったく儀式に過ぎない。取材しまして、行くところ行くところ、全て儀式なのですね。
 子どもさんを二人持っている若いお母さんが、「島根原発で事故があった場合に、私たちに宍道湖を泳いで逃げろというのか」と、本当に胸詰まる質問を発するのです。そうすると、原子力安全委員会の委員長が議長をしておりましたけれども、一切無視したのです。「私たちはあなた方の話を聞くだけだ」、「私たちは意見を述べない」という態度、これを終始貫いたのです。こういう事態を長い時間をかけて取材をし、発見いたしました。

 そうして何ができたかといいますと、「合意なき国策」です。原子力エネルギーは国策と言っているけれども、国民的な合意は、いつ誰が与えたのか。いまは、稼働している原発五十四基と、さらには計画が十四基。当時は、原発百基構想がありました。海の景観を見ようと思うと、原子力発電所の設備が目に入ってくる。日本列島を原発で囲い込んでしまおうという事態が進みつつあったのです。一時は、原発百二十二基構想が唱えられたこともありますね。
 『原発への警鐘』の中で、原子力発電、もちろん技術も含めてですが、それの「合意なき国策」を進めていくそのやり方、これに対して大変に怒りをもつにいたりました。そういう中で「科学の国のドン・キホーテ」でした。
それから、市民の漠然とした不安です。生きている人間が、生きている身体として、ごく自然に、どっかやっぱり不安なのではないでしょうか。科学者はそういう風に言うけれども、技術者はそういう風に言うけれども、漠とした不安というものを持つというのです。それを一切、考慮することない。そういう漠とした不安こそが、実はこれからの、二十一世紀のリスク社会といわれる世の中で、最も大事な平衡感覚なのです。それを全て無視してしまって、果たして、本当に安全な技術開発、人間の幸せにつながる技術開発はあるかと、そうそういう疑問をどんどんどんどん含めてきたわけです。
 そういう意味では私は、原子力発電に対する疑問を、三十年前に一つの形として、既にまとめているわけです。その中で、「合意なき国策」です。

 原子力発電そのものを、人間の制御下、アンダーコントロールにおけるものではないということが、事実を調べる中で十分わかってきました。とりわけ、地震列島、活動期に入った狭い日本列島の中で、原発過密立国というのが、はたして人々の安全、幸せにつながるのかという、大変深い疑問を持ったのです。
いま問題になっております福島の一号炉、これが作られる過程も、詳細に証言を得て再現いたしました。これはフルターンキーです。ターンキーというのは、キーをいただいて、ぐるっと回せば、ダダッと工場が動くというものですね。全てをアメリカのGEからいただいた。しかもGEの技術者が福島にやってきてビレッジをつくった。そして最後にキーをいただいて、それを差し込んで回せば稼動する。何にも疑問をさしはさむことが許されない。与えられるものは何でもいただく。そっくりいただくという、そういう状況です。こうした技術開発は、とても危ないと思うのですね。
 その結果、アメリカにおいては、一部報道に出されましたけれども、私のコメントも入っていますけれども、台風とかハリケーンとか、そういうものに備えた、原子力発電の設備が造られていたにもかかわらず、日本にそういうものを持ってきていない。日本は一応台風の心配もありますけれども、もっと心配なのは、地震であり、津波なのですね。地震、津波という日本列島の自然の固有の脅威に備える施設、システムになっていない。それをいただいてくる。これは日本の戦後の技術開発、大変そういう部分が多いのです。とりわけフルターンキーということがあるのです。私は大変疑問もちました。そして当時の日本の技術者はアメリカに、わずか二週間研修に行っただけなのですよね。

 さらに申し上げたいことは、「合意なき国策」と言いましたけれども、いうまでもなく、原発利益集団ができ上がっていきます。原発マネーフローですよね。それは、不毛の民主主義です。民主主義とは異なります。私たちは一人一票しか選挙権がないのに、もうひとつの選挙権、もうひとつの選挙民集団、これが日本の経済界で、経済権力を持っている人々が行使しているのです。
 例えば某経済団体は、当時の政権政党の自民党、あるいは野党の民主党に対して政策評価をやって、ABCDとランク付けをして、政治献金の斡旋をするのです。その政党が原子力エネルギーに対して前向きなのか、否定的なのか、それをランキングして政治献金の額を割り振る。斡旋する金額を決めていく。もう一つの選挙民集団、経済権力なのです。これが原子力というものを取り囲んだ、利益集団を形成している。その実態も十分にわかってきました。

 アメリカに、トーマス・F・マンクーゾというピッツバーク大学の医学博士がいました。原子力発電や放射線障害について詳しい調査をしておるのですね。「マンクーゾ報告」というのがございますけれども、『原発への警鐘』の中でそれも紹介いたしました。その中で出てまいりますが、スロー・デスという言葉があります。緩やかなる死です。晩発性の二十年、三十年かけてゆっくりとやってくる死、これはスロー・デスなのですね。津波で即、亡くなってしまう、それはサドン・デスです。サドン・デスに対してスロー・デス。臭いもなければ、香りもなく、色を見ることもできない。眼鏡でも見えない。何の音もしない。そういった不気味なる放射線で、二十年、三十年後に障害が現れて、ゆっくりとした死に向かうというケースが、実際に疫学的調査その他で、実に明快にアメリカで調査されていたのです。
 私は、これを書きました。そして京大の原子力実験室の、大変良心的なある先生に、正当な評価をしていただいたのです。三十年前ですが、その方は助手でした。いまでも助手なのです。大変に優れた原子力の科学者であるにもかかわらず、日本の国策に反するということから、いまでも教授になれない。
こういう、学問研究における差別があります。そうして原発やエネルギーに対する不都合な言質を排除していくのです。そうして、エネルギーの多消費社会、電力エネルギー多消費社会を作り上げていく。国策としての原子力発電所の建設をすればするほど、原子力以外の自然な再生可能エネルギーへの意思というものを摘まんでしまうのです。エネルギー選択の幅を、自ら狭めてしまうのです。とても残念です。
 私は、北欧デンマークにおけるエネルギー選択、ヨーロッパにおけるエネルギー選択、ずいぶん早く書いてまいりました。九十年代半ばに、『共生の大地』(岩波新書)を書いて、その中に詳しく、各国におけるエネルギー選択のあり方を書いてまいりました。こうした自由なエネルギー選択というのがあるからこそ、技術は進むわけです。
 それを、原子力発電、原子力エネルギーに特化させることで、本当はもっと幅の広いエネルギー選択の幅を自ら狭めてしまった。そして、ここに至ったのだと思います。今回の三・一一が、人々に及ぼす、世界に及ぼす影響、これは申し上げるまでもありません。結局、人間の制御下置けるものではない。そういう事故の悲惨について、私は強調したいのです。
 そして、戦前における軍需産業、これが戦後における原発産業でした。ですから、原発産業で数千億、こういったものを作り上げていくことによって、国内での個人消費がたとえ豊かにならなくても、経済が成長できるような構造を作っていったのです。戦前は、昭和恐慌から脱出するために軍事産業を興していく、戦争につながったのです。戦後は明らかに、原子力エネルギーという部分に、私たちはかつての軍需産業の姿を見ることができるのです。これはどうしても止めなければなりません。
 その方法は、様々あると思いますけれども、次に来る世代、さらに次に来る世代のために、どうしても原子力発電をやめなければならない。私たちの国、とりわけこの活動期に入った地震列島日本、これを過密原発立国、原発過密列島にしてはならない。そういうことを何とかして、皆さん方に伝えていただきたいし、私自身もこれからも発言を続けたいとこういうことでございます。ご理解いただきたいと思います。以上です。


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五島昌子さん(瀬戸内寂聴さんのご友人)
 一昨日の午後、瀬戸内寂聴さんに会ってきました。とても元気でした。脊髄圧迫骨折を患っていたのですが、会ったときには、ご自分で歩いていました。
 鎌田さんから、署名の呼びかけ人になって欲しいと手紙が来ていたけれど、その時には痛くて、ちらりと見ただけで返事ができなかったそうです。でも、もちろん賛成してくれるということでした。瀬戸内さんも、被災地を訪れて、お寺で講話もしてきたそうです。
 瀬戸内さんは、寂庵で毎月講話をされています。「そこに来る人たち、みんなに署名を頼むから、用紙をたくさん送って」と言っていました。一千万万人の署名を集めて、日本国民の意地を知らせなければいけない。私たちは、あまりにも、怒りが少なすぎるとおっしゃっていました。こういう事態で、一番エネルギーになるのは、怒りであり、愛であるとも、おっしゃいました。
 それから、被災地の学校に行って、子どもたちと話をしたそうです。みんな、明るくて元気だった。瀬戸内さんは来年で九十歳、卒寿だそうです。卒寿とは、生きることを卒業することだそうです。瀬戸内さんは、子どもたちの未来のためにと言い尽くされているけれども、生きている限りは怒っていく、がんばっていくとおっしゃっていました。
 会には出ていかれないけれども、皆さんによろしくお伝えくださいと、記者会見には出られないけれども、自分のできることは何でもしていきたいとのことです。


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鎌田慧さん
 いま原発のある地域は、全部、反対運動のあった地域です。反対運動があったけれども、潰されてきた地域なのです。お金で潰された地域です。僕は全て回ってきましたが、全部お金で潰されているのです。買収されています。電力会社が、何でも寄付し、お金で買ってあげてしまう。それは電力料金にそのまま加算されていますから、ものすごいお金をばら撒くということなのです。
 電源三法で、原発を一基作りますと、最初の建設までの十年間で五百億円、稼働してから十年間で四百数十億円、二十年間で一千億円が入るのです。建設でも五千億円くらいのお金が入りますから、膨大なお金が地域に流れ込んでいくのです。
 ですから反対運動も、なかなか成立しません。いまでも、ほんの少数の人たちが残っていますが、ほとんどが負けてしまっています。反対すると、「いままでのお金を返せ」といわれるのではないかという話もあります。原発は、アン・モラル、非道徳な存在だと思います。全てをお金で解決してきたのです。
 原発体制として、国・官僚・政治家・学者・マスコミ・裁判所が一体化して、頭の上に乗っていました。それがいま、不幸なことですが事故が起きて、それがはじけて、語りやすくなったのです。そういう時に、大きな運動で押し返していく、そのチャンスなのです。なんとか署名と集会を、やり遂げていきたいと思います。ヨーロッパに負けないような、大きな力を発揮したいと思います。


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~記者の質問に答えて~


質問 これまでの反原発運動の弱さ、限界などについて。

鎌田慧さん
 私は運動の中心にいるわけではないので、口はばったいです。私の個人的な感想ですが、いままでいろいろな地域で、反対運動が負け続けてきたのは事実です。裁判をやっても負けました。地域別に各個撃破されてきて、そのことで諦めてしまって、全国をつないで盛り返そうという力が、無くなってしまったのだと思います。大胆に、積極的に、どんと開いていく、そうした運動が作れませんでした。
住民運動や民衆運動は、大胆な構想で大胆な行動を提起したことがありませんでした。これまでは政党や労働組合が中心で、市民自らが手を結んで、大胆に全国的にやっていこうということが少なかったと思います。それは、いろいろな人たちが、力を失っていたからだと思います。
 でも、もうそうしたことではいけません。死に物狂いでがんばらなければなりません。それで私たちはロートルですが、いま若い人や女性たちが、あちこちでいろいろな集会をやっています。それは、どこかが司令するのではなくて、本当に個人個人がやっていて、それが段々と大きくなってきています。これは従来の様な中央司令部が命令する運動とは違って、リゾーム型、根っこ型、ネットワーク型で、いろいろな人が、いろいろな所で、いろいろな思いでやっていま。そうして、反原発、脱原発の運動が広がってきています。そういう人たちと、どうやって一緒にやっていくのかが、今後の課題になります。

 今日の記者会見で、「やりましょう!」ということをお伝えして、今後はインターネットやチラシなどでお知らせして、実行委員会にも加わってもらいたいと思います。またいろいろな集会に、私たちが出かけて行って話をして、そうしたことで違った流れを作っていきたいです。
 海外の状況を見ても、どんどん脱原発の方向に向かています。簡単にいいますと、核武装しない国は、反原発の方向に向かっていくのですよね。核武装を念頭にないところが、「もう原発はやめよう」となってきているのです。私はそう考えています。
 被ばく者の連帯の問題、つまり広島と長崎の被ばく者と、これから出てくる福島の被ばく者の連帯の問題も課題になってくるでしょう。やはり、「核」をどう無くしていくのか、そういうところに向かっていく運動だと思います。

内橋克人さん
 これからの進め方について、乗り越えるべき困難は大きいと思います。国策として原子力エネルギーを進めてきました。そこにはPA戦略があります。どういう戦略で国および電事連が行ってきたのかを、知れば知るほど、手ごわいことが分かります。
 もちろんいまは、世界の流れも変わってきました。当時とは、事情は違ってきたと思います。しかし、大変な勝負です。乗り越えるべき困難は、依然として大きいのです。
 PA戦略を、簡単にお話します。三本の柱があります。一つはマスコミのOBを通じての、様々なブラフです。その背後にあるのは、電気事業連合会です。週刊誌やその他の雑誌の、一つ一つの記事をチェックして、厳しい抗議を、くり返し、くり返し行うのです。ちょっとした記事に対して、詰め方が甘いところがありますと、そこを何度も、何度も抗議するのです。そすると記者やライターは、萎縮する、自己規制するようになります。それにOBを通じて、企業内の上層部が関わっている場合もあるのです。それがこれから、どう動くのか。

 二番目は教育です。先日、『世界』(五月号・「原発安全神話」はいかにしてつくられたか)に書きましたが、教育が徹底して行われています。小学生・中学生・高校生に至るまで、原子力発電、原子力エネルギーが、いかにあなた方の世代のクリーンなエネルギーであるかを、徹底して教え込んでいくのです。成績評価の対象にもなるのです。教師が児童・生徒を見ながら、どこまで理解したか採点をするのです。ですから、原子力発電は未来にふさわしいエネルギーであることを理解したと示せば、成績も上がる仕組みなのです。それから副読本です。それには巨大な資金を投入しています。『わくわく原子力ランド』(作成:文部科学省・経済産業省)などの副読本を、無料で配っています。ワークシート、つまり教師のための指導要領も緻密に作っています。教育の面で、徹底して原子力の安全教育を行っています。原子力安全神話は、いかにして造られたのかを考える場合に、教育が効果を発揮しています。
 三番目は、パブリシティーです。商業マスコミですから、新聞もテレビも雑誌も、採算が合わなければ困ります。常にスポンサーを必要としています。そういう中で、スポンサーとしてお金を出しながらパブリシティーをやっています。著名人も、ありとあらゆる人々がその中に入っています。いかに原子力が極めて科学的なエネルギーであり、これを疑う者は時代遅れだと宣伝しています。それをメディアがやってきました。例えば雑誌の巻頭グラビアで、著名人や著名なキャスターを、通常は公開しない施設に連れて行って、彼らに語らせるのです。それで原子力発電を、一般の人々にイメージ付けていくのです。
この三つの柱を、とりわけ電気事業連合会として、組織的にやってきました。文部科学省とも、二人三脚でやっていると思います。そうして人々の、漠とした不安を、片隅に追いやっていくのです。それを長年にわたって行ってきました。

 いま人々は、身にしみて危険性を感じている時期ですけれども、この時期が一過性で過ぎてしまうかもしれません。リーマンショックの後も、新自由主義に対する批判などがありましたが、通り過ぎてしまいました。
 しかし今回は、そういうわけにはいきません。スロー・デスという言葉のように、影響は二十年、三十年と続くのです。いかに賢明な、聡明な市民になっていくのかが、試されているのだと思います。東北の人々には、本当にいいところがたくさんあります。でも、あまりにも我慢強い。「なぜ分からないのか」と思うぐらいです。それには理由がありますから、よくわかります。でもいまは、本当の意味で、怒りと憤りを日本中が取り戻す、そうした時期に来ているのではないでしょうか。

質問 広島・長崎の被ばく者と、福島の被ばく者の連携について。

鎌田慧さん
 これから、残念なことですが被ばくの影響が現れてきた時に、問題になるだろうと思います。いま具体的にどうするのか、それはありません。問題が出た時に、具体的な連携が迫られるでしょうし、私たちも連携の努力をする必要があると思います。いままで、反核と反原発は、結びついていませんでした。ようやく、同じ核の被害として、被ばくの問題がつながり始めたのだと思います。

澤地久枝さん
 いま、いろいろなところで福島を考える集会、原発を考える集会を行うと、予想以上に多くの人々が集まり、熱心な会をやっています。私が出席した会の一つは、吉祥寺のお寺の本堂で行われて、五十人以上が参加しました。アメリカ男性の尺八や、非常に珍しい楽器のコンサートをやって、そのあと、福島から来た人たちが福島の状況を訴えました。「ひどいけれども、私たちは福島でがんばる」と、発言していました。女性が多く、若い人も含めて、非常に熱のある集まりでした。主催者たちは、大変喜んでいました。
 みんな、「本当のことを知りたい」と言っています。情報が足りなさすぎます。私は日本という国は、市民を本当にばかにしていると思うのです。事故が起きてしまったときに、言うべき言葉があったと思います。
 それは、「残念なことだけれども、こういう事故が起きた。そして最悪の事態についての見通しはこうだ。それを避ける努力をしてきているが、避けきれないときにはこういうことが起きる可能性がある。その可能性が不幸にも実現してしまったときには、我々はこうする。それでも犠牲が出るかもしれないけれども、冷静に一緒にやっていこう。我々も全力を尽くす」と国民に向かって、呼びかけるべきでした。
 少し時間が経ってから、世界に向かって「救援に感謝します」と言いました。でもその前に「皆さんに対して申し訳ないと思う。我々の国こそが、こういう事故を起こしてはならない国であった。なぜなら過去に、核がいかに恐ろしいかを体験した世界で唯一の国なのに、事故を起こしてしまった。その事故の影響は我が国に留まらずに、世界中に影響していくだろう。我々は恥じるし、申し訳なかった」と、まず言ってもらいたいと思います。その上で、各国からの救援に対してお礼を申し上げる。人が何かをするときに順序があるように、国が何かをするときにも順序があると思うのです。しかし、そういう認識が無いのです。

 先ほどの質問に関わりますが、広島と長崎について、記憶が風化してきたのだと思います。原爆投下直後に広島・長崎を通った人、身内に被ばく者を抱えている人、被爆についてこだわって仕事をしてきた人たちは、ずっと同じことを言い続けてきました。それでも力は弱かったのでしょう。
 では、ダメかというと、そうではないと思います。私は、ドン・キホーテと言われてもいいと思うのです。いま生まれた赤ちゃんが、大人になって、親になる時代が来ます。その時にどうなのかという問題があります。さらには、その子ども大きくなってどうなるのか。五十年、百年の時間をおいて、核の利用を考えなければならないのです。
 いま非常に巧妙な議論がでています。新聞で読んだのですが、アメリカの学者が、核は非常に怖いけれども、核の研究は欠かすことができないと言っているのです。それは、ガンに対する闘いにも有益なことがあるから、やめる事はできないというのです。
 これは一種の脅しだと思います。核から、何かいいことが生まれてくる可能性は無いと思った方がいい。核兵器はもちろんですが、原発を含めて、人間が核エネルギーを引き出した時に、私たちは終末に向かって歩きだしたのだと思います。

 私は一九五〇年に、夜間大学の一年生でした。教室で席に座っていると、署名用紙が回ってきました。それは「ストックホルム・アピール」でした。戦後に反核の署名運動が世界中で行われましたが、その最初が「ストックホルム・アピール」です。私は何もしないで、次の人に回しました。戦争で、いかに自分が馬鹿であったか痛いほど思い知っていたのに、無知を恥じていたのに、「ストックホルム・アピール」を見て、「これに署名したら赤に利用される」と思ったのです。赤が何かも分かっていないのですよ。戦争が終わって、わずか五年ですよ。その時に、人並みの感性があると思っていた私のような人間でも、もう考えが汚染されていたのです。
 第五福竜丸の久保山愛吉さんを取材したことが、ジャーナリストとしての最初の仕事でした。私はずっと、一人のジャーナリストとして、核兵器に反対する、戦争に反対する姿勢を保ってきました。
 私が勤めを辞める直前のことですが、バートランド・ラッセルという伝説的な偉い人、高齢な人ですが、核兵器に反対してロンドンでデモをやって、警察に捕まることがありました。私はラッセル夫人に、原稿を書いてくれと依頼しました。そして原稿が来ました。『婦人公論』に載っています。その中には、夫がどういう気持ちでデモを行い、捕まって、牢屋にいるのか、それを書いています。そうした仕事をしてきました。
 原発ができ始めた最初のころに、どこかの原発で冷却水が漏れ出す事故が起きました。どういう処置をしたかというと、箒(ほうき)と塵取り(ちりとり)なのです。これは新聞で読みました。非常に科学的で、高度な技術を必要としている場所で、箒と塵取りとは、まさかと思いました。東海村のJCOの事故でも、ステンレスのバケツですよね。それで被ばくして犠牲者が出ています。

 フリーの物書きとしてスタートして、一冊の本を書きました。しかし次の注文はこないという状態でした。そしたら亡くなった評論家の草柳大蔵さんが、東北電力が春秋にやっている定期講演会の講師にあなたを推薦する、と言ってくれたのです。私はそれを受けました。春秋二回、二か所ずつで、一年に四回、私は東北電力のある、ほとんどの街に行きました。
 その頃にも反原発署名がありました。私は反原発の立場でした。でもその当時、東北電力は原発を持っていなかったのです。それだけが、唯一のエクスキューズでした。でも署名はできないと思っていました。
女川が講演会場だったことがあります。扇谷正造さんという『週刊朝日』の名編集長と、女川に行きました。講演会の前に、町長だったと思いますが、「澤地さん、原発の話はしないでください」と言うのです。女川では、原発の受け入れを巡って、町が割れる騒ぎになっていました。特に漁業の人たちが、「魚が獲れなくなる」、「女川の魚はだれも食べなくなる」と絶対反対でした。
 しかし給付金が来るのです。貧しいところを、海ぎわを狙い撃ちにするようにして来るのです。そうして悲しいかな、お金に目がくらんで、昨日まで「絶対反対」と言っていた人たちが、だんだんと落ちて行って、最後に女川原発を作られてしまいました。
 私は、自分の発言が抑制されることに耐えられません。私は私の責任において物を言います。私には良識もあるし、女川で何が起きているのか分かっていて、そこに火に油を注ぐようなことは言えないと思っている。でも、その程度の人間であるとも認めてもらえなかった。その時に決心したのです。
 家に帰ってすぐに、反原発署名に参加しました。草柳大蔵さんには、「反原発署名に署名しました。東北電力の講師は辞退します」と告げました。有名な人たちが、講師に名前を連ねていました。でもその人たちが、私と同じ理由で辞めたとは、聞いたことがありません。警戒していないと、いつの間にか、お金や外国旅行で取り込まれていくのです。実に巧妙に、広がっていたのです。
 原発事故の直後は、いろいろな人が発言していました。でもいまは声が小さくなっています。自分の人生を振り返ってみて、発言できないという人もいるのでしょう。それぐらい浸透してしまったのです。

 なぜそういうことが起きたのでしょうか。それは、効率主義の利益最優先の戦後日本の国の在り方が、問題だと思うのです。アフガニスタンで砂漠に水を引くために活動している中村哲さんが言っていました。アフガニスタンの農民に「幸せは何か」と聞くと、「家族が揃っていて、三度の食事ができる事。それが一番のしあわせ」と言うのだそうです。
 そこまで戻ろうとは、言いません。しかし、それが、かけがえのない大切な物だということを、例えば両親を失った子どもたちは分かっています。家族が一緒にご飯を食べられる、その平穏な日々が、どんなに大切なものなのか。それをいま痛切に感じている人たちが、避難している人の中には、たくさんいると思うのです。
 福島の人たちは、私たち全員が直面したかもしれない原発事故による被害を、私たちの代わりに身に受けているのであって、福島で起きたことを忘れてしまうのではなく、福島と一緒に生きていくことを確認したいと思うのです。福島の人たちは、日々の事柄に追われているかもしれません。そうではない私たちにできることは何か、それがここに来た理由なのです。
 私は八十歳になりました。子どもも孫もいません。でも小さい子どもたちを見ると、この子たちの未来は私たちに責任があると、いつも思うのです。
 また、人間のことも大切ですが、何万羽もの鳥が死んでしまう。牛が餓死してしまう。汚染された地域でまだ生きている牛や、その他の生き物は、「残虐で無い手段で安楽死させる」と政府は発表しました。これが平和憲法を持っている国で、起きていいことなのでしょうか。つまり、人間を助けて、お金をもたらし、慰安をもたらした生き物たちを、餓死させたり、安楽死させたりする。それを子どもたちの目の前で行う。逆な意味で、ものすごい教育効果でしょう。子どもたちは、何も言いません。でも自分たちが見聞きしたことを、絶対に生涯忘れないでしょう。悲しみや怒りは、刻まれるものなのです。
 広島と長崎を背負って、私たちは六十六年間、生きてきました。その歴史の上に立って、いま発言する意思と勇気のある人たちには、署名に参加して、まわりに呼びかけて、一千万人を超える署名を集めましょう。九月十九日の集会には、会場がはち切れることを目標にしましよう。

 先日、「九条の会」の関係で、日比谷公会堂に行きました。その途中でタクシーに乗っていると、背広を着た公安警察官がたくさんいるのです。「私たちのような平和な集会になぜ」と思っていたら、タクシーの運転手さんが、「この先の東電本社を守っているのですよ」と言うのです。機動隊の車もたくさん来ていました。東電に対して怒りがあったり、デモがあったり、抗議があったりするのは、当然だと思います。でも警察は、しっかり守っているのですね。変なものです。東電はその防護の内側にいて、テレビに出ては、キョトンとして、ウソを言うのです。具体的なデータは出さないで。
 昨日のテレビで言っていましたが、アメリカは、日本が情報を出さないために、日本不信のようですね。アメリカにはアメリカの思惑もあるのでしょう。為にする発言もあれば、国家的な発言もある。地震の救援にきた原子力空母は、原発事故が明らかになったら退避しまいましたね。また在日のアメリカ人に避難指示を、大使館が出しました。
 アメリカは、スリーマイル島原発の事故以来、新しい原発は建設していません。でもアメリカと日本の原発関連の大きな資本が、ベトナムへ原発を輸出しようとして、フランスと争っています。前原誠司さんが売り込みに行ったりしました。自分の国で起きた事故もコントロールできないのに、他の国に持って行っていいのでしょうか。アメリカはそれをやったのです。そのアメリカ政府も、市民の意思表示で態度が決まります。
 最近ではイタリアで、原発の再開に関する国民投票が行われました。投票率が低いのではという予想に反して、多くの人が投票にいって、九十パーセント以上が、原発NOでした。デモのプラカードなどを見ていると、「FUKUSHIMA」の文字がありました。では、日本は何をしているのでしょう。私たちに返ってくるのです。原発はいや、命をいとおしむ、かけがえの無い命を大切にする。だから私は、原発をやめる方向へ、国の姿勢を変えたいのです。

 結論を先に出して、そこに向かって進んでいく。そのためには、在野の人たちの技術も必要でしょう。その人たちの協力を得る。衆智を結集して対処する時代なのです。
 その為には第一に、どうか署名に参加してください。小さなグループも、大きなグループも、それぞれが動いて、一つのものになれば、署名運動は成功するし、集会も成功すると思うのです。
私たちは、政治に絶望すると同時に、日本人であることに絶望しかねない状況にあるのです。それは自分に絶望することでもあります。でも希望を捨てたら、生きていけないですよ。また未来の世代のために、希望の明かりを守る義務があると思うのです。
 自分が仕事をしてきて、実に多くの、名もない人々の、人生や無残な死を書いてきました。原発という人的事故を、くり返したくないのです。無残な死は、もう見たくないのです。そのために第一歩が、今日なのです。
みなさん、一歩前へ出るのは怖いかもしれません。それなら半歩でも、三分の一歩でもいいから前へ出て、周りの人に話をする勇気が、試されているのではないかと思います。

■ビデオ 6月15日「さようなら原発1000万署名・全国集会」記者会見

06.28.23:51

未来を拓く藻類エネルギー

このブログでも何度かご紹介させていただいた筑波大学 渡邉信教授の石油を生産できる藻の研究は素晴らしいです。


いてもたってもいられなくて、5月20日 渡邉信教授にメールしました。

「はじめまして。
京都に住む小学4年生の娘と小学2年生の息子の母です。
突然メールを差し上げて失礼いたします。

先生の素晴らしい研究を映像で見せていただきました。
藻のもつ力と可能性に、心が踊りました。
日本の中でエネルギーの自給自足ができれば本当に素晴らしい
です。

今回の震災の復興に先生の研究されている藻の力は使えないの
か、気になってしかたなくてご連絡いたしました。

津波により有機物いっぱいの汚泥を藻の繁殖に使えないのでし
ょうか?
放射能汚染の中、藻は繁殖するのかと、出来たオイルが放射能
で汚染されていた場合、燃やすと放射能が拡散してしまうのか
?など気になるのですが、そういったことが問題ないのなら、
もう野菜などを育てられなくなった大地が藻によって豊かに蘇
るのでは?と思うと居てもたっても居られなくなりご連絡を差
し上げた次第です。

お忙しいと思うのですが、お返事いただけるととても嬉しいで
す。
どうぞ宜しくお願い致します。
ありがとうございます。」

5月22日に以下のご返信をいただきました。

「メールをいただきありがとうございました。
私の出身が宮城県であることから、震災後に急遽、現場にいったのですが、その惨劇を目のあたりにしてこころが傷んでなりません。
私の研究を絶対に役立たせようと、必死に動いているところです。
進展がありましたら、ご相談することもあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。
渡邉 信」

震災後の先生のお話しをお聞きしたいと探していて、以下の映像を見つけました。是非ご覧ください!
この映像の中で田中康夫さんが言ってくださっている事すべて同感です!
お二人を応援します!



06.28.06:40

福島県知事、脱原発を明示 県議会で姿勢転換を表明

http://www.asahi.com/politics/update/0627/TKY201106270501.html

2011年6月27日21時12分

 福島県の佐藤雄平知事は27日、県議会で「福島県としては原子力に依存しない社会を目指すべきであるとの思いを強く持つに至った」と述べ、初めて「脱原発」の姿勢を鮮明にした。慎重姿勢でありながら原発を容認してきた従来の姿勢から転換した。東日本大震災のあと、原発立地県の知事で「脱原発」の姿勢を示したのも初めて。

 有識者による県復興ビジョン検討委員会は今月15日、福島復興に向けた提言の基本方針(素案)の中で「原子力に依存しない、安全・安心で持続的に発展可能な社会づくり」と明記。佐藤知事は検討委の考えを「重く受け止める」としていた。検討委は7月に、「脱原発」を盛り込んだ提言を知事に出す予定だ。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110627-OYT1T01019.htm

「原子力に依存しない」福島知事、脱原発を表明

福島県の佐藤雄平知事は27日の県議会で、「原子力に依存しない社会を目指すべきだとの思いを強く持つに至った」と述べ、東京電力福島第一原子力発電所の事故後、初めて「脱原発」の姿勢を明確に示した。

 自民党県議の代表質問に答えた。

 佐藤知事は「県民は日々、放射線の不安にさいなまれ、子供も安心して学校に通えないなど、原発の安全神話は根底から覆された」とした上で、「多くの県民が原子力依存から脱却すべきだという意見を持っていると考えている」と説明した。

 同県の有識者委員会は今月15日、復興ビジョンに「原子力に依存しない、安全・安心で持続的に発展可能な社会づくり」を目指す「脱原発」の理念を盛り込む方針を決定。佐藤知事は雇用への影響などに配慮し、記者会見では「尊重する」と述べるにとどまり、明確な支持は示していなかった。

(2011年6月27日20時36分 読売新聞)

06.28.06:33

関電は原発から撤退せよ 1000人が支店前をデモ

http://www.kyoto-minpo.net/archives/2011/06/27/1000_18.php

2011年6月27日 12:36



「原発なくそう」と約1000人の市民が26日、京都市下京区内をデモ行進し、京都駅前の関西電力京都支店前で、「関電は原発から撤退せよ」「福井の原発を停めよう」とアピールしました。個人と市民団体でつくる「バイバイ原発・京都」実行委員会が呼びかけて行ったもの。

 梅小路公園でのデモ行進出発前集会で、同実行委員会代表の佐伯昌和氏は、「子どもたちの未来に、放射能をまきちらす原発はもういらない」と訴えました。
 市民環境研究所代表の石田紀郎、福井県・高浜原発から10キロ圏内の綾部市に在住するトレーシー・グラス、福島県飯舘村の農家・村上真平、使い捨て時代を考える会の松本愛の各氏が、原発からの撤退や放射能の危険性などを述べました。

 参加者らは「放射能はごめん」「子どもたちに原発のない未来を」などアピールしながら同公園から東本願寺まで行進しました。

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子ども達と行こうと思っていたのですが、駅からの利便が良くないところでの集合と解散、一番暑い時間帯のパレードだったので、子ども達の参加した時の様子を思い浮かべ、無理をしないでおこうと断念しました。

でも気持ちはひとつです。
参加して下さった皆さん、本当にありがとうございました!

06.27.06:38

米原発から地下水源に放射能漏れ

http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&view=article&id=19041:2011-06-21-11-34-32&catid=17:2010-09-21-04-36-53&Itemid=116&utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

アメリカ国内の4分の3の原子力発電所から放射性物質が地下水源に漏出していることが明らかになりました。
AP通信が調査したアメリカの原子力規制委員会の書類により、少なくともアメリカの48ヶ所の原発から、放射性物質であるトリチウムが、外部に漏出していることが分かりました。
これらの原発からの放射性物質の量は、水道水における基準値を上回っているとされています。
この調査では、イリノイ州にある2箇所の原発、ミネソスタ州の1箇所の原発から漏れた放射性物質により、周辺の民家が利用する井戸が汚染されており、また、ニュージャージー州では、トリチウムが大西洋岸にある湾の運河に漏出しているとされています。
アメリカの国家科学アカデミーの報告によりますと、わずかな線量でも被曝すれば、癌にかかる可能性が高まることになるとされています。
各報告により、これまでアメリカの原子力産業において、400件を超える様々な形の放射能漏れが報告されているといいます。

最終更新 ( 2011年 6月 21日(火曜日) 16:13 )

06.27.06:05

放射性物質の汚泥 新たな基準

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110624/k10013755421000.html
6月24日 22時14分

東日本を中心に各地の下水処理施設の汚泥などから放射性物質が検出されている問題で、農林水産省は放射性セシウムの濃度が1キログラム当たり200ベクレル以下のものについては、流通ルートなどを管理したうえで、肥料として利用できるとする新たな基準をまとめました。

この問題は、東日本を中心に各地の下水処理施設の汚泥などから放射性物質が相次いで検出されているものです。政府は、先週、放射性物質が検出された汚泥などの取り扱いについて、肥料用としては一律に「出荷を自粛する」とした方針を示しましたが、農林水産省は、24日、新たに肥料に使う場合の基準をまとめました。基準では、放射性セシウムの濃度が1キログラム当たり200ベクレル以下の汚泥や汚泥の焼却灰は肥料として利用できるとし、不法投棄を防ぐため、帳簿などを作成して、流通を管理するとしています。基準以下であれば、長期間、農地にまいたとしても、土の中の放射性セシウムの濃度は過去40年程度の変動の範囲内に抑えられるということです。一方、再来年3月までの特例として、集落排水などで発生した汚泥で放射性セシウムの濃度が周辺の農地の土壌よりも低く、1キログラム当たり1000ベクレル以下であれば地域内に限って、肥料としての利用を認めるとしています。農林水産省は「肥料の製造業者への立ち入り検査の際に放射性物質の濃度についても検査を行い、基準が守られているかチェックしていく」と話しています。

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放射能汚染された土を肥料にするなんて、何を考えているのでしょう?
瓦礫処理と同じように全国に汚染を広げることになる愚策だと思います。

どこに何をすればいいのか?
農水省に手紙を書こうと思います。
今からその内容を考えます。



放射能から子どもを守るママパパの会のメーリングリストでいただいた内容です。

吉田さんという方から
その1)農水省が下水処理施設の放射能汚染された汚泥を肥料として流通させると決定した件
2)ODAの形で東北の水産物を開発途上国に輸出することを政府が決定した件

についてお知らせ頂きました。
原文を転載させていただきます。

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昨日、今日と伝えられたとんでもないニュースで Facebook
では大騒ぎになっています。私を含め多くの人が寝ていません。時間がないので用件のみコピペで失礼します。



その1)農水省が下水処理施設の放射能汚染された汚泥を肥料として流通させると決定した件:


時間がありませんので、今朝ほどこの件について自民党の河野太郎氏に送ったメッセージの内容をそのままコピー&ペーストさせてください。




前略

河野先生、私どもは今絶望しています。

農水省が下水処理施設の放射能汚染汚泥を肥料として流通させることを決定したからです
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110624/k10013755421000.html

全国中に放射能汚染を拡散することに繋がる暴挙です。

これが実行に移されれば、もはや産地からは安全な作物を見分けられなくなり、どんな肥料を使っているか確かめられる作物を買うことができる人以外、北海道から沖縄まで全国どこにいてもすべての人が農作物からの内部被曝の危険を免れなくなってしまいます。特に妊婦、乳幼児、児童らの間に深刻な被曝障害が拡がってしまいます。

何とか同省にこの決定の破棄させるよう先生にお力添えをいただきたいのです。

同省は福島第一原発事故発生以来、生産、流通の業者団体の利権と結びついてでしょうか、様々の問題ある指導を行なってきました。

・4月5日には一見分かりづらいですが産地表示について手心を加えるようにとの恐ろしい通達を流通業者に向けて出しました
http://blogs.yahoo.co.jp/t_mit21/3727840.html

・外食産業、大手小売業者が盛んに繰り広げている汚染作物を消費させるキャンペーンは復興支援の善意に基づくものなどではなく、農水省の指導の下にあるものです
http://www.maff.go.jp/j/soushoku/eat/
http://www.maff.go.jp/j/soushoku/eat/riyo.html

このような同省の問題ある通達・指導の中でも今回の汚染汚泥を肥料として流通させ全国中の作物を汚染させようとする決定は致命的に誤ったものです。

同省はすでに通達文書を完成させており週明けにでも発効させるのではと恐れています。

どうか、この問題について同省に撤回を求める行動を起こしてくださいますよう、何卒よろしくお願いいたします。

時間がありません。通達が送られ流通が始まってからでは間に合いません。

誠に急なお願いですがどうかどうかよろしくお願い申し上げます。


草々


2)ODAの形で東北の水産物を開発途上国に輸出することを政府が決定した件

国内では売れる見込みのない汚染魚を開発途上国の最も貧しい人々に食わせて儲けるつもりです。放射能拡散のかたちの侵略戦争です。

東北復興にODA活用 水産品買い上げ途上国に供与
3次補正で40~50億円
日本経済新聞 2011/6/25 14:00
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819481E0E6E2E1888DE0E7E2E4E0E2E3E39F9FE2E2E2E2

政府は東日本大震災からの復興を進めるため、政府開発援助(ODA)を使って被災地の水産加工品を買い上げ、発展途上国を支援する。ODAを被災地の経済復興に活用するのは初めて。世界食糧計画(WFP)に放射能検査を依頼し、日本の食品に輸入規制をかけている途上国にも対応する。2011年度第3次補正予算案に関連経費を40億~50億円盛り込む。
ODAを活用した被災地支援は27日にも発表する今年度のODA重点方針に明記する。ODAのうち返済義務のない無償資金協力で被災地から製品を購入し、アジアやアフリカ、中南米の途上国に供与する。宮城県気仙沼市や石巻市、女川町、青森県八戸市の漁港は津波で被害を受けた。被災地の製品はサバやサンマの缶詰をはじめとする水産加工品が中心となる。

ODAでは被災地製品を買い上げるほか、被災地で炊き出しや生活相談をしている非政府組織(NGO)を資金援助する。活動が長引いて資金が底を突けば、被災地にとどまれなくなるためだ。中長期的には途上国の災害分野の専門家を育成する研究拠点を東北地域に新設する。国際協力機構(JICA)と東北大学が連携し、津波や防災対策の研究を進める。
JICAで受け入れている外国人研修員による被災地の視察にも取り組む。東京電力福島第1原子力発電所の事故に伴う風評被害対策につなげる。
政府は震災の本格的な復興を目指す今年度第3次補正予算案を9月に召集する臨時国会に提出する方向で検討中。規模は10兆円を超え、インフラ整備が柱となる見通しだ。今年度のODA当初予算は10年度比7.4%減の5727億円で12年連続の減少だった。5月に成立した第1次補正予算の財源を捻出するため、さらに501億円減額した。
政府はODAの実施に際して(1)環境と開発の両立(2)軍事利用や国際紛争助長の回避(3)途上国の民主化促進、基本的人権や自由の保障に注意を払う――などの原則を掲げる。ODAには無償資金協力のほか、途上国に返済を義務付ける円借款と技術協力がある。


以上

06.26.16:58

徹底調査 放射線汚染食「食べてはいけない」

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/9547
現代ビジネスHP「経済の死角」より転載

マグロ、カツオ、麦、イモ、大豆・・・政府の言う
「暫定基準値」など、なんの指標にもならない




あなたは今日、何を口にしただろうか?

 肉、魚、野菜・・・そのどれか、もしくはそのすべてからあなたは放射性物質を体内に取り入れてしまった可能性がある。厚生労働省のHPには、福島第一原発の事故以降、放射性物質が検出された夥(おびただ)しい数の食品が羅列されている。

 牛肉、豚肉、鶏卵、キャベツ、ホウレンソウ、グリーンピース、レタス、サクランボ、ナメコ、マイタケ、タケノコ、アサリ、ハマグリ、タコ、ウニ、カレイ、キンメダイ、アイナメ、アンコウ、ヤマメ・・・

 これらは171種類にも上る〝汚染食〟の氷山の一角だ(6月14日現在)。最終ページに掲載した「『暫定基準値』超え食品リスト」を見れば、その膨大な数に愕然とするだろう。また、環境保全団体『グリーンピース』の独自調査をもとに本誌が作成した、上の汚染マップからも海産物に深刻な被害が及んでいることが見て取れる。

 放射性物質が検出された食品のうち、政府が定める「暫定基準値」(セシウムは500ベクレル、ヨウ素は2000ベクレル─いずれも1㎏当たり)を超えた福島産のヤマメやタケノコ、ウメなどについては現在出荷停止措置が取られており、私たちの口に入る可能性は低いと考えてよいだろう。

 しかし、暫定基準値を下回る食品は「ただちに健康に影響を及ぼさない」とされ、今日も私たちの食卓に運ばれている。言うまでもなく、「ただちに健康に影響を及ぼさない」という説明には、「いつかは影響が出るのではないか」という不安が付いて回る。後ほど詳述するが、食べ物から人体に入った放射線は、長年にわたりDNA情報を傷つけて、10年後、20年後の将来にがんや白血病、不妊、先天性異常などの発症リスクを高めることが確認されている。



 そもそもこの暫定基準値は、IAEA(国際原子力機関)がヒロシマ、ナガサキの被爆者に対する健康被害を調査して作ったリスクモデルを参考にして作成したものだ。しかし、IAEAのモデルは原爆の外部被曝で肌に直接浴びた放射線量に焦点を当てた研究の結果であり、食品などを通じて体内に放射性物質を取り込む「内部被曝」には、単純に応用できないというのが専門家の共通認識である。名古屋大学名誉教授で、原子力資料情報室の理事を務める古川路明氏が言う。

「そもそも『年間何ミリシーベルトまでの被曝なら健康に影響がない』という明確なデータや基準値は現時点では存在しません。IAEAやWHO(世界保健機関)の統計すら、疫学的な調査の結果によるものではなく、信頼に足るものではない。それなのに安易に『基準値』という言葉を用いるのは愚かなことです」



菜の花、ヒマワリに要注意
 ベンジャミン・ディズレーリ元英国首相の、「世の中には3つのウソがある。ウソ、大ウソ、統計だ」という警句通り、私たちは暫定基準値を今一度疑う必要があるが、古川氏の警鐘も虚しく、日に日に国民の放射線への危機感は薄まっているように見える。

 東京都の浄水場の水から放射性ヨウ素が検出された3月下旬には、ミネラルウォーターが底を突くパニックになったのに、今ではそんなことを意識している人のほうが珍しい。「暫定基準値より下だから」と、頓着せずに食材を選んでいる人がほとんどだろう。その裏には、「ただちに健康に影響はない」という政府や御用学者のプロパガンダがあった。京都大学原子炉実験所の小出裕章助教が言う。

「政府は基準値以上なら危険だから出荷停止、基準値以下なら安全と、デタラメな宣伝に躍起になっているが、根本的に間違っている。どんなに低い線量でも、汚染された食品を食べれば危険なのです。そしてヨーロッパでも福島の事故による放射性物質が検出された今、日本に安全と言い切れる食べ物は存在しません。危険があることを消費者が十分に認識したうえで、自分が口に入れる食品を選ぶべきであり、政府はそのための情報をこそ、国民に提供するべきなのです」

 暫定基準値を上回るか、下回るかの二元論ではなく、より危険度の少ない食品を選ぶ「柔軟な取捨選択」こそ、今私たちに必要なことなのだ。ではいったい、どんな食べ物に注意が必要なのだろうか。

 食卓を脅かす放射性物質は主に、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムの4つがある。特に懸念されるのが、爆発によって大量に飛散し、または汚染水によって海に大量に流出したと思われるセシウムとストロンチウムだ。

 半減期が約30年とされるセシウムは、人体に入ると肺や肝臓、筋肉や骨に沈着し、DNAを傷つけて肺がんや肝臓がんなどの発症リスクを高めるが、その吸収率に、食物によって驚くほど違いがあることはあまり知られていない。例えばリンゴのセシウム吸収率を1として考えた場合、カラシナは39倍、サツマイモは33倍、ソラマメは12倍、ジャガイモは11倍、土壌からセシウムをより吸収する(上の表参照)。

 逆にほとんどの果物は、1以下の数値だ。なぜこれほど吸収率に差があるのか。キーワードは「カリウム」という金属だ。セシウムは、農作物にとって必要なカリウムという養分と原子配列が似ているため、ある種の植物はセシウムをカリウムと勘違いして吸収してしまう性質がある。

 新潟大学農学部の野中昌法教授が語る。

「一般的にカリウムを多く吸収するのが、大豆などのマメ科の植物、ホウレンソウなどのアカザ科の植物です。菜の花やヒマワリ、お茶なども吸収率が高い。カラシナやレタスなどの葉物野菜もセシウムを多く取り込みやすいとされています」

 放射線医学総合研究所の調査結果によると、大豆はリンゴの160倍の吸収率であり、大麦も52倍に上る。覚えておいて損はない数字だろう。




骨ごと食べる魚が危ない
 元日本原子力研究所研究室長の笠井篤氏は、「ストロンチウムを含んだ魚が危ない」と危機感を強めている。

「セシウムがカリウムと似た原子配列で構成されているように、ストロンチウムはカルシウムと原子配列が似ています。海に流れ出したストロンチウムは植物プランクトンから小型魚、中型魚、大型魚と食物連鎖で生体濃縮される。それを人が食べて内部被曝をするのです。セシウムは体内に入ると100日ほどで代謝によって半分に減るのに対し、ストロンチウムはそれまでに10年を要します。その間、ずっと放射線を出し続け、二重らせんのDNA情報を傷つけ続けるのです」

 DNAが二重構造になっているのは、片方のある部分が損傷しても、もう片方がその部分を修復して補えるようにするためだ。しかし、長期間、傷が付き続けると修復が間に合わなくなる。カルシウムと似た原子配列をしたストロンチウムは10年もの長きにわたって骨に直接沈着、放射線を放出し続けるので、微量の被曝でも白血病や骨髄がんなどに冒されるリスクが高まるのだ。

 中部大学総合工学研究所教授で元内閣府原子力安全委員会の専門委員の武田邦彦氏は、「これからの時期は大型魚にストロンチウムが溜まってくる」と推測する。



http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/3/0/-/img_3012a730d6c2a053fab66bc035d26cf4758702.jpg(拡大)

「海水に流れ出たストロンチウムが植物プランクトンに吸収され、その後、食物連鎖で小魚に、約2ヵ月で中型の魚、約4ヵ月で大型の魚へと運ばれ、順を追うごとに濃縮されます。3月からストロンチウムが流れていたとすると、7月頃からカツオやマグロなどの大型魚に汚染が拡がる計算です」

 前述のようにストロンチウムは骨に沈着するため、頭から骨まで丸ごと食べるシラスやコウナゴ、イワシなどの食べ過ぎにも注意が必要だ。

「ストロンチウムは、最終的には海の底にいてあまり移動しないヒラメやカレイなどの魚に蓄積していきます」(北里大学獣医学部教授・伊藤伸彦氏)

 ストロンチウムがこれほど危険な放射性物質であるにもかかわらず、政府は現在に至るまで海産物を対象としたストロンチウムの検査をまったくしていない。

「この汚染がいつまで続くのかと問われたら、一つの答えは『永遠』です。細胞分裂が活発な子供のほうが、大人より放射線の影響を受けやすいので、不安な食べ物はなるべく大人が避けてあげることが大事です」(前出・小出氏)

 放射線は、今も日本中にバラ撒かれ続けている。次の食事に何を選ぶのかが、あなたの一生を左右するかも知れない。

06.25.19:17

放射能汚染ここが「ホットスポット」だ

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/9510
現代ビジネス「経済の死角」転載

土壌と水のセシウム値はどこまで深刻なのか
東北6県と300km圏内を徹底調査
東京・千葉・埼玉・神奈川・・・全17都県




脱水汚泥から放射性セシウムを検出した「東部スラッジプラント」(東京)〔PHOTO〕香川貴宏

〈セシウム137・1000ベクレル検出〉
〈セシウム134・960ベクレル検出〉

 これは、東京・江戸川区の下水処理施設「葛西水再生センター」(臨海町)の脱水汚泥1kgに含まれていた放射性物質の測定結果である。東京都下水道局が5月18・19日に同センターの汚泥から採取し、結果を6月3日に発表したものだ。福島第一原発から200km以上離れた東京で検出された高い数値は、衝撃的である。

 下水処理施設には雨水が流れ込む。検出された放射性物質の数値が高いということは、その周辺地域の放射能汚染の濃度がより高いことを示す。次ページの表を見ると分かるように、東京では足立区、江東区など東部の施設が軒並み高い数値を記録している。こうした地域のように、周囲と比べ相対的に放射線量が高い場所を「ホットスポット」と呼ぶ。

「空気中に放出された放射性物質は、風や塵に乗って運ばれ、雨や下降気流により地上に落ちますが、気流や風向き、地形などによって、濃度の高い場所ができる。それがホットスポットです。放射性物質でも特にセシウムは土壌との親和性が高く、土中に溶け込む。そして土中から放射線を発し続けることになる。セシウム137なら、半減期は約30年。塵などと一緒にそれを吸引したり経口から体内に入ったりすれば、体内被曝となり、身体に甚大な影響を受けることになる」(中部大学・武田邦彦教授)


http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/e/c/-/img_ec8ea8d3eca4271af24895a9cb7dabba943926.jpg (拡大)
※各自治体のHPおよび聞き取り
調査をもとに作成。放射性ヨウ素は反映させていない
※セシウム134とセシウム137の合計値を表記(単位は ベクレル/kg)
※水道水は検出されたおもな地点とその最高値を表記


この体内被曝を調査していく際にポイントになるのが土壌や水だが、それらに含まれる放射線量はベクレルという単位が使用される。冒頭にある、東京の汚泥から検出された放射性セシウム・1000ベクレル(/kg・以下略)とはどれほどのレベルなのか。国が定める安全基準値は、飲料水で200ベクレル、野菜類で500ベクレルだ。神戸大学大学院の山内知也教授(放射線計測学)はその危険度についてこう話す。


「私は、チェルノブイリ原発事故を調査した、スウェーデンのマーチン・トンデル氏の論文を参考にしています。彼はチェルノブイリの放射能の影響を受けたスウェーデン北部の住民らのがん発生率を研究しましたが、それによると、発生率が通常の1.1倍に跳ね上がる『危険値』は、セシウム137について100キロベクレル/平方メートル。

 これは、日本のベクレル/kgに換算すると、約1000ベクレルとなる。一般的な日本の調査では、セシウム137と134を合算するので、その場合の危険値は2000ベクレルと考えてよいでしょう。ただし、放射能汚染地帯は土壌だけ汚染されているわけではない。

 水も、空気も一緒に汚染されていると考えるのが実際的なので、私は、それ以下でも放射性セシウムが検出されれば、危険には変わりないと判断します」

 1ページの図でも分かるように、東京都はこれまで土壌検査を実施してこなかったが、6月15日から、都内100ヵ所で一斉調査をスタートさせることになった。このきっかけを作ったのが、山内教授が『江東こども守る会』(石川綾子代表)の依頼で実施した調査だった。

「私には1歳、3歳、4歳の3人の娘がいます。5月に民間が調査した結果、亀戸(江東区)の土壌から高い数値の放射性セシウムが検出されたと新聞で目にし、衝撃を受けました。福島ではなく、東京にもホットスポットはあるのだと思い、山内教授にお願いして、江東区内の11エリアを調査したのです。その結果、江東区内の下水処理施設『東部スラッジプラント』の周辺地域で2000ベクレルもの高い放射性セシウムが計測されました。この地域には子供たちがサッカーや野球をして遊ぶグラウンドもあります。都に除染するよう要望書を出しました」(石川代表)

それは、下水道局の調査で表に示した脱水汚泥のセシウム汚染が明らかになったわけだが、この汚泥を焼却した灰の汚染数値はさらに高かった。石川代表らが問題にした「東部スラッジプラント」で排出された焼却灰からは、1万2000ベクレルのセシウム137と、1万1000ベクレルのセシウム134が検出されたのだ。


「この焼却灰が風に乗って飛び散った結果、東部スラッジプラント周辺の放射線量が都内の平均値よりも数段高い0・25マイクロシーベルト近くになったと思われます」(前出・石川代表)。

局所的な土壌汚染は福島第一原発から200km以上離れた東京にも存在したのだ。

 本誌は今回、福島第一原発から300km圏内に位置する全17都県の、土壌と水の汚染度を調査した。各自治体が発表しているモニタリングポイントで検出された放射性セシウム(セシウム137と134を合算したもの)の量を取材し、まとめたものが1ページの図表だ。各県とも1回もしくは数回しか土壌調査を実施していないが、福島第一原発は爆発後も放射性物質を放出し続けている。

 放射性セシウムがこの3ヵ月間でさらに蓄積されているのは容易に想像できるだろう。各県のホットスポットはどこか。以下、順に見ていこう。

 福島を除いて深刻な数値なのが栃木県だ。150km圏内にある酪農の町・那須塩原市は1826と突出して高い。日光市・1037、矢板市・1128も目を引く。「JAなすの」の担当者が言う。

「酪農家の方たちは、もう怒りを通り越しています。このままいけば、生活できるかどうかも分からない状況ですから。一番困っているのは牧草の問題です。やむを得ず、輸入物の牧草や穀物を使っている農家もあります。せっかく育てた牧草を使えず、悔しい思いをしています」

 同じく福島の隣県で高数値が記録されたのは、宮城県の白石市・684、柴田町・693、丸森町・557。いずれも、8286ベクレルを記録(4月16日)し、現在、放射線量の急上昇でホットスポットとして注目されている福島県伊達市に近い。

200~250km圏にある群馬県も高い数値が出ている。下仁田町・569、嬬恋村・485、高崎市・236など、土壌調査した8ヵ所のうち5ヵ所で200ベクレルを超えた。下仁田町を管轄する「JA甘楽富岡」の担当者がこう話す。

「我々は放射能に関しては素人です。行政に責任をもって対応してもらうしかない。もともと農業は天候に左右されます。悔しいですが、放射能もその一環と考えれば、淡々と業務をこなすだけです。粛々と作り、基準値を超えるものは出荷しない。対応策はそれしかありません」

 茨城県では龍ヶ崎市・496、稲敷市・484、茨城町・395、小美玉市・328、北茨城市・308などが目立つ。同県では3月21日以降、一部の野菜や原乳が出荷停止となっていたが、6月1日ですべて解除された。

 茨城県庁エコ農業推進室は、「農地における土壌調査は4月8日に公表した一度だけですが、その際、一番数値が高かった龍ヶ崎市でも、国が定める5000ベクレルの基準を大きく下回っていました。農作物の安全性については毎週、作物の調査をしています」

 と説明する。この5000ベクレルとは、農林水産省が稲の作付け制限の基準に定めたものだ。が、琉球大学の矢ヶ崎克馬名誉教授は、原子力発電所と政府の都合が優先されていると批判する。

「被曝量には、ここまで大丈夫ですよという〝しきい値〟はありません。何ベクレルまでが安全であるとかの線引きは、あくまで外部被曝だけを考えた数値です。人間の健康面から見た場合、何の参考にもなりません。内部被曝の怖いところは、γ線だけでなくα線やβ線も関係してくるところです。例えば、セシウム137はバリウム137mに変わる時にβ線を発し、その後バリウム137に変わる時にはγ線を発します。その間に身体がやられてしまうわけです。たった一つの原子から何回も放射線が出てくることが、内部被曝が外部被曝よりずっとエネルギーが大きくなる理由の一つです」

 茶葉で出荷制限の被害を受けた埼玉県では、秩父市・109が相対的に高い。県は3月に農地の土壌調査を一度行っただけで、その後はやっていない。埼玉県危機管理課はこう説明する。

「『子供が砂や土を口に入れてしまうかもしれないので調査してほしい』という声が多数寄せられ、7月から学校などの校庭の調査を実施します」

 しかし、事故から4ヵ月目に入ったというのに、いかにも遅い対応ではないか。

 300km圏内の神奈川県では、相模原市・202(露地畑)や海老名市・139(露地畑)が高い。同県では、南足柄市や小田原市などで、5月9~13日に採取した生茶葉から530~780ベクレルの放射性セシウムが検出された。南足柄市の荒茶からは、3000ベクレル検出されている。

「子供の鼻血が……」
 次ページの図表をご覧頂こう。福島県の汚染マップだ。福島第一原発から放射状に拡がっているアミ部分は、放射性セシウムの蓄積量を示す。検出値で見ても、浪江町・2万8957、川俣町・2万9115、飯館村・2万8901など、他県とは2~3桁も違うのが悲しい。

 その一方で目を引くのは、伊達市から福島市にまたがって孤立している60~100ベクレルの汚染エリアの存在。これこそが、ホットスポットだ。『子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク』の代表世話人・中手聖一氏が危惧する。

「4月6日の調査以降、学校の校庭の土壌調査は一切やっていない。モニタリングだと言って、学校に線量計を置いて、積算値を測っている。これは被曝実験じゃないのかと憤りを覚えます。心配なのは、最近、福島市内の複数の親から、『子供が鼻血を頻繁に出すようになった。こんなことはなかった』という相談が続いていることです。本当に福島県内に住んでいていいのでしょうか」

 文部科学省は今月に入って、福島県内11ヵ所の土壌からストロンチウムも検出されたことを発表した。最も多かった浪江町ではストロンチウム90が250ベクレル、ストロンチウム89が1500ベクレル。飯舘村でもそれぞれ120ベクレルと1100ベクレルを検出した。

「ストロンチウムはカルシウムと似た構造をしており、骨にまで到達する。骨髄でβ線を出し続けることになり、白血病になる恐れがある」(前出・山内教授)

 本稿は、各県がこの3ヵ月間に実施した土壌調査を元にまとめたが、やはり注視すべきは、調査後に蓄積されたであろう放射性セシウムの蓄積量である。前出・山内教授がこう指摘する。

「放射能汚染には、汚染地に長く住み続けることで多大な影響を受ける低線量被曝のリスクがある。その危機を避けるためにも、住んでいる地域の実際の数値を知る必要がある」

 現在、市民レベルの調査のほうが行政より先行してしまっている。世界的な事故を前に、このていたらくでよいのか。

06.25.12:56

佐野有美/歩き続けよう



http://www.teichiku.co.jp/artist/sano-ami/

 
佐野有美さんのメッセージ
「私は手足がなくても笑っていられます。それは目標をもって毎日を楽しく過ごしているから。
人にはそれぞれ役割があってこの世に生まれてきます。
この体で生まれてきた私だからこそ感じられる人々のやさしさや愛情、勇気や希望など、笑顔を通してみなさまに届けたいと思っています。」


自分自身と正面から向き合い、愛に支えられ壁を乗り越えた自信と美しい心と魂が彼女の歌声を通して伝わります。

本当に感動しました!



06.25.11:42

民放で「原発のウソ」小出裕章先生紹介




近頃本屋さんでコーナーが出来るほど注目を浴びているのが原発の本なんですが
今日発売になります小出裕章さんが書かれた「原発のウソ」という本がネットの予約でも殺到しています
著者の本音に迫りました

東京渋谷のMARUZEN&ジュンク堂書店、ここで人気なのも小出さんの本
「原子力の専門家のかたで、リスクをきちんと語って下さっているというところに
読者の信頼が言っているのかなと感じます」

著者の小出さんは東北大学で原子力を学び
1974年から京都大学原子炉実験所で働く専門家
しかし、福島原発の事故が起きる前から原発は危険だと主張
反対活動にも参加している

「私は電気が欲しくて原子力発電所を都会に建てるというなら
まだ認める余地があると思いますけれども
自分達が欲しい電気のために危険だけは別の所に押し付けるということは
基本的にもう認めることができない」

その姿勢をかわれて先日福島原発事故を受けて開かれた
参議院行政監視委員会にも参加した


「私達がどんなに事故が起きて欲しくないと願ったところで
破局的事故の可能性は常に残ります。
そこで原子力を推進する人達がどういう対策をとったかというと
想定不適当という烙印を押して無視してしまうということにした」

今回委員会はあえて40年ちかく原発反対を訴え続けた厳しい意見が必要と感じ参考人を依頼したという
しかし、その反原発の立場のせいか原子力の最前線で働きながらも
小出さんの肩書は37年間助教
すなわち助手だ

玉川・国が認めている様な推進の方向でですね
原子力の研究をやっている人は
たとえば研究費なんかも潤沢にもらえたりとか
それだけじゃない余禄も色々あるように聞いているんですけれども

小出:ま、あるでしょうね
別にそんな事は生きるという事と関係ない事です

玉川・かりそめの名誉だと思いますけど
お金、ポスト、これ以上に大事だったものは小出さんにとって何なんですか?

小出:自分が嫌だと思う事はしないという事ですね

玉川・助教という立場ですね。今。ポストとしては

小出:そうです

玉川・あの、同期の方なんかで教授になっている方もきっといらっしゃると思うんですけれども
そういう自分の人生で、あれ、チョットもしかしたら損したかもしれないと思った事とかは無いんですか?

小出:一度もありません。
37年間、最下層の教員なんです
私はその最下層の教員でい続けたがために誰にも命令をしないで
自分のやりたいことだけをやり続けることができたという意味で
最高のポストだったと思っています


玉川・少なくとも京大の教員の一人という事で居続けるという事自体も
もしかしたらその立場だったら無くなってもおかしくなかったんじゃないかって私は思うんですね

小出:京都大学という大学は一人ひとりの教員の自主性独創性を重んじるという
そういう校風の、日本の中でも一番に強いと言ってもいい位の大学ですので
そういう大学で私がハレンチ罪も犯さなければウソも付かないと
自分なりの信じた仕事をし続けるということであれば私をクビにするという事は
京都大学としては事実としてなかったという事です


なるほど
こういう方の考えが今受け入れられているという事なんですね

長年反原発をうたってきた小出裕章さんの「原発のウソ」は
アマゾンのベストセラーランキングでも11位に入っているほどの人気ぶりだという事です

羽鳥:玉川さん実際にお話し聞いてみてどうですか
やなことはやらないってなかなかこれは言いきれないし実践できないと思うんですけど

玉川:いや、そういう表面的な話しじゃなくてやっぱり反骨なんですよこの人は
反骨というのは 一つは生き方でもあるし・・・魂なんだなって思いましたね
だから、それは
明らかにその生き方は損だと分かっていても もうそれは止められないんですよ 魂がそうだから
で、小出さんはそういう人だと思う

松尾・ご本人は損だと思った事は一回もないとおっしゃっていますから

玉川:ま、それは彼のプライドだと思うんですが
損だって事は、現実に損だって事は現実的にあるんです まちがいなく
この、京大だからのこれたって言う話しの後に
東大だったら残れてないと思うって
編集で落とされちゃってますけど
東大だったら私は残れていないと思いますと

羽鳥・それはなんでですか?

玉川:東大と京大ってすごい違いがあるんですよ。ええ。

赤江:つくづくね玉川さん、 あの安全神話のもとで想定することすらしない
考える事すらを止めるというという事態が続いていたんですね

玉川:国会に行ったのも
私は政治は大嫌いだとおっしゃっていました
だから、そういうところには行きたくないんだと
だけど、反原発ではあっても私は専門家としてこうしてやってきて
で、こういう事態になった事にやはり責任があると思う
だから、行きたくないけど行ったんだというふうにおっしゃっていました
国会には・・
御用学者といわれる人はホイホイと行きますよ。国会に
でも彼は行きたくないから行かなかった
でも今回はそれでも責任があると思って行ったって言うんです

羽鳥・国策として原発が推進され、安全だと言われている中で
こういう主義主張をし続けたというのは
これは相当な精神力で、辛い事もあったとおもうんですけれども

松尾・一番注目を集めているのが 
こういう悲劇的な恐れていた事が起きたことがきっかけになっているという事も皮肉ですよね

玉川:それもおっしゃっていましたね

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民放で小出先生が紹介されました。
番組に出ている人達は先生の生き方の損得というある意味どうでもいい話が多く、小出先生のされている真髄がちゃんと理解はされていないようでした。
でもテレビを通して沢山の人たちが小出先生に出会ってくださったと思うと本当にありがたいです。
心と魂で感じてくれた人がひとりでも多くいらしたことを祈ります。

06.25.09:44

京都市がれきについて:民主党市議さんに質問しました

「放射能から子どもを守るママパパの会」メーリングリストでいただいた内容です。

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ちょっと遅い報告になりますが、
知り合いの民主党市会議員片桐直哉さんに、
がれき問題について確認しました。

以下、その報告です。


いつもお世話になっております。
標記の件につき、お返事が遅くなってしまいましたが、
私がこれまで確認した内容と、議員としてどのように対応しているかをご報告いたします。

まず、この件については6月7日に市会くらし環境委員会で質疑が行われました。
私はくらし環境委員ではないので、直接聞けませんでしたので、
あらためて6月13日に、民主都みらい市議団で環境政策局より報告を聴取しました。

そこでの京都市の説明は、
・環境省の問い合わせに対して、廃棄物の受け入れ可能容量を回答しただけである
・現時点でごみを受け入れるという要請はまだ何もない
・市民から約500件の問い合わせや意見があり、ほとんどは受け入れに反対するものであった
・不安が独り歩きしないように、ホームページ等でも広報している
というような内容でした。

私からは実際の受け入れの手順などについて質問しましたが、
・まだ何も決まっていない
・国の指示ではなく、被災自治体からの要請で対処することになる
との回答でした。
他には、輸送手段や費用負担、万が一放射性廃棄物ががれきに混ざっていた場合の対処について質問しました。

この問題については議員団として
・廃棄物の受け入れにあたっては、放射能の国の示す基準ではなく市の独自基準を設けその基準を超える放射性廃棄物などは受け入れないこと
・受け入れにあったては、現地で放射能の検査を行うことなどを要請しました。

とりあえず現状は以上です。
今後も継続して情報収集いたします。

ということでした。
わたしからは追加で、ママ・パパの会の取り組みについてお知らせしました。

06.24.23:21

「もんじゅは非常に危険」 池島芙紀子さん訴える

http://www.kyoto-minpo.net/archives/2011/06/24/post_7966.php
2011年6月24日 18:38



「脱原発のためにできることを考えるために、まずは身近にある若狭湾の原発群について学ぼう」と労働組合員や市民団体のメンバーらでつくる「戦争への道を許さない京都・おんなの集い連絡会」は23日、京都市下京区で講師に池島芙紀子・ストップ・ザ・もんじゅ代表を迎え学習会を開催しました。

 65人の参加者に池島氏は「若狭湾には活断層が通っておりいつ地震を起こすかわからない。運転開始から40年をこえる危険な老朽化した敦賀1号機、美浜1号機がもあります。また津波の想定も2メートル以下とあまい」と指摘。過去にナトリウム漏れの事故を起こし現在停止中の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、「原発は危険な原発の中でもとりわけ危険なものは、もんじゅです。空気や水と反応すると激しく燃える液体ナトリウムを冷却材に使用しており、漏れると大きな事故につながる。ナトリウムの入った配管は非常に薄いため地震には非常に弱い。揺れで破損してナトリウム漏れを起こす危険性が高い」とのべしました。

 脱原発のために個人が行政に働きかけたり、無駄な電気をつかわないなどの行動を呼びかけた池島氏は、「地震国の日本で絶対に安全な原発は存在しない。危険度に応じて段階的に原発を廃止していくことにすぐに取り組むべきです。次の大惨事は絶対に阻止しましょう」と訴えました。

06.23.16:40

滋賀知事、美浜・もんじゅ初視察“卒原発”訴え

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/environment/513890/

滋賀知事、美浜・もんじゅ初視察“卒原発”訴え2011/06/23 09:25

滋賀県の嘉田由紀子知事は22日、関西電力美浜原発(福井県美浜町)と日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(同県敦賀市)を視察した。

滋賀県は全国最多の原発14基が立地する福井県に隣接しており、嘉田知事は原発削減をめざす「卒原発」を強調した。滋賀県の知事が福井県内の原発を視察するのは初めて。

 嘉田知事は視察後、記者団に対し、「電力事業者には情報公開を求めて信頼関係を構築しなければならない」と感想を述べた。

 また、元官房長官の武村正義氏が講演で原発を減らすことを「卒原発」と表したことを受け、「いずれ原発から卒業する方向を模索していきたい」と語った。

 滋賀県は美浜原発から県境までで約16キロ、琵琶湖までは約30キロと近い距離にある。同県は福島第1原発事故を受けて、外部有識者らによる原子力防災計画見直しの検討委員会を5月に設置しており、今回の視察はその一環。


http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/environment/513653/

「安全の根拠わからず」滋賀知事が原発再稼働要請で国を批判2011/06/21 20:48

原発が集中する福井県に隣接する滋賀県の嘉田由紀子知事は21日の定例会見で、「(浜岡原発以外は)安全という根拠が全くわからない」と国を批判し、再稼働に反対する姿勢を明らかにした。

 嘉田知事は「原発への不安は福井県の西川一誠知事と共有している」と強調。そのうえで、「県は琵琶湖の水質保全に何十年も努力を積み上げてきたが、福井で原発事故があったら一巻の終わりだ」と述べた。

滋賀県は福島第1原発の事故後、平成13年に定めた県原子力防災計画に住民避難の記述がないことから見直しに着手している。嘉田知事は、見直し作業を進める検討委員会のメンバーとともに22日に関西電力美浜原発(福井県美浜町)と日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(同県敦賀市)を視察することも明らかにした。







06.23.06:39

もんじゅ装置23日にも引き抜き 収納容器設置作業を公開

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/28803.html

日本原子力研究開発機構は22日、高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)で、原子炉容器内に落下した炉内中継装置の回収をめぐり、引き上げた同装置を収納するじゃばら式の容器の取り付け作業を公開した。23日にも同装置そのものの引き抜きを行う。

 同装置は昨年8月、燃料交換を終えて炉内から搬出する際、つり下げている途中で落下した。衝撃で装置の継ぎ目が変形し、上ぶたの穴に引っ掛かって抜けないため、「スリーブ」と呼ばれる上ぶたの一部と一体で引き抜くことにした。

 長さ12メートルの同装置を引き抜いた後に収納する容器は、耐熱性化学繊維製で直径1・4メートル、高さは最大15・6メートルになるじゃばら式。この日は作業員23人が、クレーンにつり下げた容器の外観検査をした後、炉上部に取り付けた。経済産業省原子力安全・保安院の検査官が立ち会い、アルゴンガスを充てんした際に漏れるような穴などがないかをチェックした。

 同装置自体の引き抜きは1分間で6センチずつという慎重なペースで行うため、8、9時間かかる見通し。





炉内中継装置を収納するじゃばら式の容器をチェックする作業員=22日、福井県敦賀市のもんじゅ

06.23.06:32

京都市が学校給食の食材について放射能検査実施へ動き出しました!

http://kodomo-kyoto.sakura.ne.jp/
放射能から子どもを守る 京都 ママパパの会メーリングリストより

皆で声を上げること本当に大切ですね!

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ママパパ事務局のふみです。
前の交流会に来てくださった、市議会議員の加藤あいさんのからご連絡がありました。
加藤さんのブログにも掲載されている内容を転送いたします。
スゴイです!!お母ちゃんネットワークの質問状や、ママパパたちの問い合わせの結果ですね。
やはり声を上げていくことが大事です!!
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「学校給食の食材放射能検査 実施へ」
 今日は教育福祉委員会が開かれました。

 まず、私は学校給食の食材についてとりあげました。

 6月8日の教育福祉委員会で請求し、「小学校給食に使用する食材の産地について」(平成23年度6月分)が市教育委員会から提出されました。↓

 じゃがいも 長崎、熊本、鹿児島
 たまねぎ  兵庫、佐賀、長崎
 にんじん  兵庫、和歌山、徳島、長崎
 キャベツ  愛知、茨城、京都、兵庫
 きゅうり  群馬、滋賀、京都、愛媛、高知、福岡、宮崎
 なす    岡山、徳島、高知
 ピーマン  茨城、高知、大分、宮崎
 万願寺とうがらし 京都
 トマト   北海道、三重、京都、奈良、福岡、佐賀、鹿児島
 にんにく  青森
 しょうが  高知
 ほうれん草(冷)宮崎
 三度豆(冷)  タイ
 チンゲン菜(冷)宮崎
 里いも(冷)  宮崎
 コーン(冷)  北海道
 小松菜(冷)  宮崎
 わけぎ(冷)  宮崎
 ダイコン菜(冷)宮崎
 牛肉    北海道、青森、岩手、栃木、群馬、埼玉、静岡、鳥取、福岡、長崎、熊本
 豚肉    北海道、青森、栃木、群馬、埼玉、神奈川、岐阜、静岡、愛知、兵庫、岡山、広島、徳島、
       香川、福岡、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄
 鶏肉     兵庫、鳥取、岡山、長崎、宮崎、熊本
 鶏卵     三重、岡山、山口、長崎、宮崎、鹿児島
 開干にしん(冷)ロシア
 しらすぼし(冷)熊本
 たら(冷)   北海道
 生わかめ   徳島

 ※入札時の情報であり、今後の予定も含む
 ※缶詰、乾物、調味料は除く
 ※(冷)は冷凍食品

私は、今日、それに基づいて質疑を行いました。
事実について確認したことは・・・
?上記記載されているもの以外に米・牛乳は通年で京都府内産(中学校と支援学校給食は滋賀県産)であることは6月8日に確認済み。加えて、今日の委員会で胚芽米も京都府産、麦は国産で内訳は時期によって異なるとの答弁がありました。

?学校給食に使われている生鮮食材は全て市の中央卸売市場経由したものが使われている。つまり、
国が出荷制限をしている地域(資料請求中)の生鮮食材は京都市の学校給食においては使われていない。

私から指摘し、要求したことは・・
?6月分の小学校給食食材の産地一覧は今時点では、結果であって、子どもたちが食べる前に産地を明らかにする必要がある。食育の観点からも献立表として配られるような工夫がいる。
 当局(市教育委員会)は「おおむねの産地が決まる時期と献立表配布時期がずれる」ことや「食材量が多いため提供される給食の食材を特定して示すことが困難」と答弁。京都府内産であるということを限定的に知らせるなど工夫して食育にとりくんでいると話しました。私は、重ねて検討するよう求めました。

?国の暫定規制値が発がん性など長期的リスクを検証していないという本質的な問題が市民の不安の根源にあるのではないかということ。
 当局は暫定規制値は安全性が担保されているとの認識を示しました。私は、重ねて、規制値を追認した食品安全委員会自身の指摘(→詳しくは6月9日付の私のブログ参照)をふまえることを要望しました。

?学校給食食材については特別に検査を行い、値を公表することを求めました。
 当局(市教育委員会)は検査を担当している保健福祉局からも「要請があれば協力する」との答えをもらっている。一定、過去において制限がかかったものについてなど検査する方向で検討しているとこたえました。
 なお、検査を担当している保健福祉局にも同様の質問を行いましたが「給食食材の検査についてやるということで、具体的な中身について話しをしている」とこたえました。

前回の委員会でも求めましたが、京都市が学校給食の食材について放射能検査実施へ動き出しました。新たな動きです。今後、検査の範囲や値の公開の仕方などがどうなるかが課題になっていきます。


加藤あいさんは「ご意見をお寄せ下さい」と仰ってました。
訴えたいこと、聞いて欲しいこと、疑問などありましたら、是非どうぞ。
もちろん、他党の方にも訴えていきましょう!
公式サイトhttp://park11.wakwak.com/~ai.kato/
メールai.katoh@ap.wakwak.com

06.22.23:19

原発隣接…オール京都で国・関電に要望書「自然エネ転換を」


原発隣接…オール京都で国・関電に要望書「自然エネ転換を」

2011.6.22 13:23
 
原子力発電所がある福井県に隣接する京都府の山田啓二知事は22日、府内市町村長と連名で、国と関西電力に対し、原発の安全対策に万全を期すことや自然エネルギーへの転換を求める緊急要望書を提出した。

 京都府は、関西電力の高浜原発(福井県高浜町)と大飯原発(同県おおい町)の事故を想定し、防災対策の重点地域(EPZ)を半径10キロから暫定的に20キロに拡大した防災計画の見直しを進めている。

 今回の要望書では、EPZの拡大で対象人口が約9万人になったとし、放射線の監視態勢の強化、情報伝達態勢の再点検と情報開示の徹底などを求めている。

06.22.02:36

もんじゅ 落下装置、23日にも引き抜き 福井

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110618/fki11061802510001-n1.htm

もんじゅ 落下装置、23日にも引き抜き 福井
2011.6.18 02:50
 

 日本原子力研究開発機構は、高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)で原子炉容器内に落下したままになっている燃料交換用の炉内中継装置本体を23日にも引き抜く方針を固めた。

 炉内中継装置は直径46センチ、長さ12メートル、重さ3・3トンの円筒形。中央が直径約40センチの空洞になっており、燃料交換の際に空洞を燃料棒が通る仕組み。昨年8月に落下し、接合部が変形したため引き抜けない状態が続いている。

 原子力機構は当日、専用器具を使って装置と原子炉容器上ぶたの一部「スリーブ」(重さ3・6トン)ごと引き抜く計画。引き抜き後順調に作業が進めば今秋にも復旧し、今年度中に40%出力試験を行う考え。

 関係者によると、週明けにじゃばら式の専用器具を設置。23日午前9時ごろには、本体引き抜き作業に着手する。全体の作業終了は深夜になるという。当日は経済産業省原子力安全・保安院が立ち入り検査を行う。
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23日、いよいよですか?
上手くいくように、エネルギーを送り、祈ります。
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