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  • 09/21/17:37

06.25.19:17

放射能汚染ここが「ホットスポット」だ

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/9510
現代ビジネス「経済の死角」転載

土壌と水のセシウム値はどこまで深刻なのか
東北6県と300km圏内を徹底調査
東京・千葉・埼玉・神奈川・・・全17都県




脱水汚泥から放射性セシウムを検出した「東部スラッジプラント」(東京)〔PHOTO〕香川貴宏

〈セシウム137・1000ベクレル検出〉
〈セシウム134・960ベクレル検出〉

 これは、東京・江戸川区の下水処理施設「葛西水再生センター」(臨海町)の脱水汚泥1kgに含まれていた放射性物質の測定結果である。東京都下水道局が5月18・19日に同センターの汚泥から採取し、結果を6月3日に発表したものだ。福島第一原発から200km以上離れた東京で検出された高い数値は、衝撃的である。

 下水処理施設には雨水が流れ込む。検出された放射性物質の数値が高いということは、その周辺地域の放射能汚染の濃度がより高いことを示す。次ページの表を見ると分かるように、東京では足立区、江東区など東部の施設が軒並み高い数値を記録している。こうした地域のように、周囲と比べ相対的に放射線量が高い場所を「ホットスポット」と呼ぶ。

「空気中に放出された放射性物質は、風や塵に乗って運ばれ、雨や下降気流により地上に落ちますが、気流や風向き、地形などによって、濃度の高い場所ができる。それがホットスポットです。放射性物質でも特にセシウムは土壌との親和性が高く、土中に溶け込む。そして土中から放射線を発し続けることになる。セシウム137なら、半減期は約30年。塵などと一緒にそれを吸引したり経口から体内に入ったりすれば、体内被曝となり、身体に甚大な影響を受けることになる」(中部大学・武田邦彦教授)


http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/e/c/-/img_ec8ea8d3eca4271af24895a9cb7dabba943926.jpg (拡大)
※各自治体のHPおよび聞き取り
調査をもとに作成。放射性ヨウ素は反映させていない
※セシウム134とセシウム137の合計値を表記(単位は ベクレル/kg)
※水道水は検出されたおもな地点とその最高値を表記


この体内被曝を調査していく際にポイントになるのが土壌や水だが、それらに含まれる放射線量はベクレルという単位が使用される。冒頭にある、東京の汚泥から検出された放射性セシウム・1000ベクレル(/kg・以下略)とはどれほどのレベルなのか。国が定める安全基準値は、飲料水で200ベクレル、野菜類で500ベクレルだ。神戸大学大学院の山内知也教授(放射線計測学)はその危険度についてこう話す。


「私は、チェルノブイリ原発事故を調査した、スウェーデンのマーチン・トンデル氏の論文を参考にしています。彼はチェルノブイリの放射能の影響を受けたスウェーデン北部の住民らのがん発生率を研究しましたが、それによると、発生率が通常の1.1倍に跳ね上がる『危険値』は、セシウム137について100キロベクレル/平方メートル。

 これは、日本のベクレル/kgに換算すると、約1000ベクレルとなる。一般的な日本の調査では、セシウム137と134を合算するので、その場合の危険値は2000ベクレルと考えてよいでしょう。ただし、放射能汚染地帯は土壌だけ汚染されているわけではない。

 水も、空気も一緒に汚染されていると考えるのが実際的なので、私は、それ以下でも放射性セシウムが検出されれば、危険には変わりないと判断します」

 1ページの図でも分かるように、東京都はこれまで土壌検査を実施してこなかったが、6月15日から、都内100ヵ所で一斉調査をスタートさせることになった。このきっかけを作ったのが、山内教授が『江東こども守る会』(石川綾子代表)の依頼で実施した調査だった。

「私には1歳、3歳、4歳の3人の娘がいます。5月に民間が調査した結果、亀戸(江東区)の土壌から高い数値の放射性セシウムが検出されたと新聞で目にし、衝撃を受けました。福島ではなく、東京にもホットスポットはあるのだと思い、山内教授にお願いして、江東区内の11エリアを調査したのです。その結果、江東区内の下水処理施設『東部スラッジプラント』の周辺地域で2000ベクレルもの高い放射性セシウムが計測されました。この地域には子供たちがサッカーや野球をして遊ぶグラウンドもあります。都に除染するよう要望書を出しました」(石川代表)

それは、下水道局の調査で表に示した脱水汚泥のセシウム汚染が明らかになったわけだが、この汚泥を焼却した灰の汚染数値はさらに高かった。石川代表らが問題にした「東部スラッジプラント」で排出された焼却灰からは、1万2000ベクレルのセシウム137と、1万1000ベクレルのセシウム134が検出されたのだ。


「この焼却灰が風に乗って飛び散った結果、東部スラッジプラント周辺の放射線量が都内の平均値よりも数段高い0・25マイクロシーベルト近くになったと思われます」(前出・石川代表)。

局所的な土壌汚染は福島第一原発から200km以上離れた東京にも存在したのだ。

 本誌は今回、福島第一原発から300km圏内に位置する全17都県の、土壌と水の汚染度を調査した。各自治体が発表しているモニタリングポイントで検出された放射性セシウム(セシウム137と134を合算したもの)の量を取材し、まとめたものが1ページの図表だ。各県とも1回もしくは数回しか土壌調査を実施していないが、福島第一原発は爆発後も放射性物質を放出し続けている。

 放射性セシウムがこの3ヵ月間でさらに蓄積されているのは容易に想像できるだろう。各県のホットスポットはどこか。以下、順に見ていこう。

 福島を除いて深刻な数値なのが栃木県だ。150km圏内にある酪農の町・那須塩原市は1826と突出して高い。日光市・1037、矢板市・1128も目を引く。「JAなすの」の担当者が言う。

「酪農家の方たちは、もう怒りを通り越しています。このままいけば、生活できるかどうかも分からない状況ですから。一番困っているのは牧草の問題です。やむを得ず、輸入物の牧草や穀物を使っている農家もあります。せっかく育てた牧草を使えず、悔しい思いをしています」

 同じく福島の隣県で高数値が記録されたのは、宮城県の白石市・684、柴田町・693、丸森町・557。いずれも、8286ベクレルを記録(4月16日)し、現在、放射線量の急上昇でホットスポットとして注目されている福島県伊達市に近い。

200~250km圏にある群馬県も高い数値が出ている。下仁田町・569、嬬恋村・485、高崎市・236など、土壌調査した8ヵ所のうち5ヵ所で200ベクレルを超えた。下仁田町を管轄する「JA甘楽富岡」の担当者がこう話す。

「我々は放射能に関しては素人です。行政に責任をもって対応してもらうしかない。もともと農業は天候に左右されます。悔しいですが、放射能もその一環と考えれば、淡々と業務をこなすだけです。粛々と作り、基準値を超えるものは出荷しない。対応策はそれしかありません」

 茨城県では龍ヶ崎市・496、稲敷市・484、茨城町・395、小美玉市・328、北茨城市・308などが目立つ。同県では3月21日以降、一部の野菜や原乳が出荷停止となっていたが、6月1日ですべて解除された。

 茨城県庁エコ農業推進室は、「農地における土壌調査は4月8日に公表した一度だけですが、その際、一番数値が高かった龍ヶ崎市でも、国が定める5000ベクレルの基準を大きく下回っていました。農作物の安全性については毎週、作物の調査をしています」

 と説明する。この5000ベクレルとは、農林水産省が稲の作付け制限の基準に定めたものだ。が、琉球大学の矢ヶ崎克馬名誉教授は、原子力発電所と政府の都合が優先されていると批判する。

「被曝量には、ここまで大丈夫ですよという〝しきい値〟はありません。何ベクレルまでが安全であるとかの線引きは、あくまで外部被曝だけを考えた数値です。人間の健康面から見た場合、何の参考にもなりません。内部被曝の怖いところは、γ線だけでなくα線やβ線も関係してくるところです。例えば、セシウム137はバリウム137mに変わる時にβ線を発し、その後バリウム137に変わる時にはγ線を発します。その間に身体がやられてしまうわけです。たった一つの原子から何回も放射線が出てくることが、内部被曝が外部被曝よりずっとエネルギーが大きくなる理由の一つです」

 茶葉で出荷制限の被害を受けた埼玉県では、秩父市・109が相対的に高い。県は3月に農地の土壌調査を一度行っただけで、その後はやっていない。埼玉県危機管理課はこう説明する。

「『子供が砂や土を口に入れてしまうかもしれないので調査してほしい』という声が多数寄せられ、7月から学校などの校庭の調査を実施します」

 しかし、事故から4ヵ月目に入ったというのに、いかにも遅い対応ではないか。

 300km圏内の神奈川県では、相模原市・202(露地畑)や海老名市・139(露地畑)が高い。同県では、南足柄市や小田原市などで、5月9~13日に採取した生茶葉から530~780ベクレルの放射性セシウムが検出された。南足柄市の荒茶からは、3000ベクレル検出されている。

「子供の鼻血が……」
 次ページの図表をご覧頂こう。福島県の汚染マップだ。福島第一原発から放射状に拡がっているアミ部分は、放射性セシウムの蓄積量を示す。検出値で見ても、浪江町・2万8957、川俣町・2万9115、飯館村・2万8901など、他県とは2~3桁も違うのが悲しい。

 その一方で目を引くのは、伊達市から福島市にまたがって孤立している60~100ベクレルの汚染エリアの存在。これこそが、ホットスポットだ。『子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク』の代表世話人・中手聖一氏が危惧する。

「4月6日の調査以降、学校の校庭の土壌調査は一切やっていない。モニタリングだと言って、学校に線量計を置いて、積算値を測っている。これは被曝実験じゃないのかと憤りを覚えます。心配なのは、最近、福島市内の複数の親から、『子供が鼻血を頻繁に出すようになった。こんなことはなかった』という相談が続いていることです。本当に福島県内に住んでいていいのでしょうか」

 文部科学省は今月に入って、福島県内11ヵ所の土壌からストロンチウムも検出されたことを発表した。最も多かった浪江町ではストロンチウム90が250ベクレル、ストロンチウム89が1500ベクレル。飯舘村でもそれぞれ120ベクレルと1100ベクレルを検出した。

「ストロンチウムはカルシウムと似た構造をしており、骨にまで到達する。骨髄でβ線を出し続けることになり、白血病になる恐れがある」(前出・山内教授)

 本稿は、各県がこの3ヵ月間に実施した土壌調査を元にまとめたが、やはり注視すべきは、調査後に蓄積されたであろう放射性セシウムの蓄積量である。前出・山内教授がこう指摘する。

「放射能汚染には、汚染地に長く住み続けることで多大な影響を受ける低線量被曝のリスクがある。その危機を避けるためにも、住んでいる地域の実際の数値を知る必要がある」

 現在、市民レベルの調査のほうが行政より先行してしまっている。世界的な事故を前に、このていたらくでよいのか。
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