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09.03.23:26
資源は無限「知力」発電
http://www.yomiuri.co.jp/zoomup/zo_111128_01.htm
読売オンラインHPより
航空機や自動車の部品を製造する角野製作所が開発した、らせん形の羽根が特徴的な小水力発電装置。用水路に置かれた装置は、近くのLED式の街灯2本分の電気を賄っている(11月8日、岐阜県恵那市で)
濃淡様々な青色は、鏡に映った空の色。鏡に反射した太陽光を1か所に集めて発電する「ハイパーヘリオス」は、同時に熱を利用した発電も可能。新たな太陽光発電システムとして注目されている(10月7日、横浜市鶴見区のJFEエンジニアリングで)
つば付きのフードで囲われた「風レンズ風車」。発電量が2~3倍に増加すると同時に静音性も実現(11月10日、福岡市の九州大伊都キャンパスで)
従来の地熱発電よりも低い温度の蒸気や熱水で発電する「バイナリー地熱発電」の実証実験も始まる。100度以下の既存温泉による実用的な発電の試みとしては全国初だという(11月17日、新潟県十日町市の松之山温泉で)
横浜の湾岸工場地帯に出現した幾何学模様、用水路で勢いよく回るネジ、丘の頂からニョキッと突き出た巨大な眼鏡……。実はこれ、すべて再生可能エネルギーが生み出した光景だ。
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、改めてクローズアップされる再生可能エネルギー。幾何学模様を織りなすのは、800枚もの直径50センチの鏡だ。「ハイパーヘリオス」という最先端システムで、鏡がヒマワリのように太陽を追いかけて光を1か所に集め、効率よく発電する。先月から実証実験が始まった。
太陽光発電では、風雨や日差しに強い特殊なアクリル板で制作したレンズも注目株だ。中心部が膨らんだレンズに比べて軽く、低コスト化にもつながるため、製造元では今春から量産体制に入っている。
開発に携わった長内佳紀よしのりさん(35)と安部浩司さん(35)は「焦点が合うとアスファルトから煙が出るぐらい熱くなりますから、気をつけて」と大きなレンズを軽々と持ち上げ、誇らしげな笑顔を見せる。
用水路の装置は、水力発電用。従来の水車より広い面積で流れを受けて回転するため、緩い流れでも発電できるという。震災後、全国の自治体から引き合いが相次いでいる。
資源は無尽蔵、しかも低公害といいことずくめのようだが、課題はやはり発電量の小ささと“お天気頼み”の不安定さ。たとえば「ハイパーヘリオス」の場合、目標の発電量を達成しても1000キロ・ワットの発電のためには、約1万5000平方メートルの広さに装置を敷き詰めなければならない。従来のソーラーパネルよりも効率は改善されているが、それでも福島第一の総発電量を賄うには、同発電所の敷地の10倍以上の土地が必要な計算だ。
羽根の外側をフードで囲って風を集める「風レンズ風車」を開発した大屋裕二・九州大学応用力学研究所教授(59)は「まだハードルは高いが、事故を安全・安心なエネルギーを有効活用するための原動力にしなければ」と話す。原発事故であいた穴を、少しずつ埋めるため、太陽や風を相手に知恵を絞る。
写真と文 上甲 鉄
http://www.yomiuri.co.jp/stream/m_news/vn111128_8.htm
動画HP
http://www.riam.kyushu-u.ac.jp/windeng/img/aboutus_detail_image/HP_20110622.pdf
風レンズ風車とは何か
九州大学応用力学研究所
新エネルギー力学部門風工学分野
大屋裕二教授
http://j-net21.smrj.go.jp/develop/energy/company/2012071201.html
わずかな水量で発電するマイクロ水力発電機 [角野製作所]
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