01.23.05:53
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01.25.02:34
こども芸術大学 制作文 / 花練ちゃんの願い
<花練ちゃんの願い>
帰り際に朋子さんが「伸一さんに」…と、一つだけ残ったスコーンをホイルに包んで持ってきてくれました。朋子さんの気持ちに感謝して、それを預かることにしました。
お話したい事があって聖美さんのところに行くと、ちょうど聖美さんが花練ちゃんに「朋子さんに自分で聞いてきたら?」と言って、花練ちゃんがとことこっと朋子さんの所に行こうとしているところでした。どうしたの?と聞くと、「お父さんのお誕生日に今日作ったおやつを、お父さんに持って帰りたい。」と言ってるのだそうです。
―そうか、朝、花練ちゃんが朝お父さんのお誕生日のこと教えてくれたね。
お父さんにあげたくてお菓子づくりを手伝いたかったんだ。
そういえばお昼にお父さんにケーキをあげるって言っていた。
それらが全部つながって、花練ちゃんの本当にしたかった事が、やっと私にもわかりました。
偶然、朋子さんにひとつだけ残ったスコーンを預かっていて、その場に居合わせることが出来た事に本当に感謝しました。無事に花練ちゃんの手に渡り、そのスコーンの価値は計り知れないものになったように感じました。
花練ちゃんのお誕生日のお父さんに、自分で作ったおやつを持って帰ってあげたいという願いが叶って、本当に本当に良かった。花練ちゃんの、お父さんを想う気持ちを表現された素敵な出来事の立会い人になれた事は、私にとって、とても幸せなことでした。
こども達が本当に心から願う小さな願いが、一つひとつ聞き届けられて、いつもいつも叶います様に…。
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