01.23.05:46
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01.25.02:24
こども芸術大学 制作文 / 澪のわがまま
<澪のわがまま>
「抱っこして」
「ひろをだっこしたら、澪も抱っこして欲しくなるもん。」
「2人は無理やねん。」
「エーンだっこしてー。」と泣き出す澪。
駐輪場から立ち往生です。
「学校に行かれへんで。2人を抱っこして歩くことはできひんもん。どうする?このまま帰るか?」「いやーーー!」
央飛人をひざの上に階段にしばらく座って、泣いている澪の気持ちを感じてみる。
いつもは言わないけれど、我慢してるんやな。そう思うと、澪をいとおしく思えてきて、央飛人を膝から下ろして、
「ひろはいつも抱っこって言うたら、お母さんは抱っこしてるやろ。」
「お姉ちゃんも抱っこして欲しいなと思うときがあっても、ひろくんをだっこしてるからって我慢してるんや。ひろくん順番な、今はおねえちゃんの番な。」
そう言うと央飛人はちゃんと聞いてくれて納得して待ってくれました。
「澪、今ここで抱っこするんでいいか?抱っこして歩かれへんでもいいか?」
と言うと、うなづく澪。
「ほんなら、澪がもういいって言うまで抱っこしてあげるからな。」
しばらくぎゅっと抱きしめていると、もういいとするっとひざから降りて歩き出す澪。
親としての立場や都合を押し付けている間は、何と言っても子供は納得してくれない。
その点、山本先生は子供の気持ちを感じて、それに沿って対応してくれる本当に良いお手本です。
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