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陽・紫空雲舎/ラシクウシャ

ラシクウシャとは、あなたらしく、わたしらしくそんな自然体の人たちの集う場所という意味です。 周りの情報や環境に流されることなく、大人も子供も自分のもともと持っている感覚を信じ、それぞれが安心して自分らしく生きられる、そんな場所を作りたいと思っています。
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04.21.18:54

原発震災 チェルノブイリ

福島の原発震災と重ねることで、福島のみなさんにどんな危険が及ぼうとしているか、どうすればいいのか見えてくることがあると思い、チェルノブイリのことを調べました。
あとで写真も載せます。
ひとまず文章のみで失礼します。

http://www.cher9.to/jiko.html
チェルノブイリ医療支援ネットワークHPより

世界を震撼させた、チェルノブイリ原発事故

爆発後のチェルノブイリ原発4号炉
 1986年4月26日未明、ウクライナ共和国にあるチェルノブイリ原子力発電所(原発)の4号炉で、大きな爆発事故が起こりました。

 この爆発により一瞬のうちに原子炉が破壊され、火災が発生しました。火災を消火するために、ヘリコプターから原子炉の炉心めがけて総計5,000トンにおよぶ砂や鉛などが投下されました。火災は爆発から14日後の5月10日にようやく収まりました。



被害は世界各地へ広がった
 この原発事故により、原子炉内にあった大量の放射能(※)が大気中へ放出されました。放射能は風にのり、世界各地に広がりました。チェルノブイリから約8,000キロ離れたここ日本でも、野菜・水・母乳などから放射能が検出されました。

(※)放射能とは「放射性物質が放射線を出す能力」のことを示します。しかし多くの場合、「放射性物質」と同じ意味で使われているので、ここではそのように表記しています。

   
放射能と放射線について(イメージ図)

★コラム①★“そもそも原子力発電って何なのさ?”
 原子力発電ではウランという原子の核分裂が利用されています。私たちの身のまわりにあるものをどこまでも小さく小さく切り分けていくと、もうこれ以上分けられない小さな粒=原子になります。その原子は、原子核(中性子と陽子)とそのまわりをまわっている電子からできています。


 ウランに中性子がぶつかると、核分裂が起こります。このとき大量の熱エネルギーが放出されます。原子力発電ではこの熱エネルギーを使って電気を作っています。

   
ウランの核分裂(イメージ図)

そして避難がはじまった
 その日は快晴でした。原発労働者の町「プリピャチ」の住民のほとんどは、その日のうちにチェルノブイリ原発で事故が起きたことを知りました。しかし多くの人が買い物に出かけたり、公園で遊んだりと、普段どおりの生活を過ごしていました。被曝を恐れて、窓を閉め、家にこもったのは一部の人だけでした。

 4月27日の昼頃、プリピャチ市のラジオから避難勧告が流されました。「身分証明書を携帯し、3日分の食料を持参してください」というアナウンスから、住民のほとんどは3日経てば町に戻れるものと思っていました。

 しかし彼らにここでの生活が戻ってくることはありませんでした。

 プリピャチ市以外の原発周辺30km圏内の住民(主に農村地帯に暮らしていた)の強制避難は、事故から1週間経った5月2日に決定されました。1週間の間、彼らには事故について何も知らされず、ほったらかしにされていました。避難は5月3日に始まりました。ほぼ1週間かけて住民と何十万という家畜の避難が完了しました。30km圏からの事故直後の避難民数は約12万人とされています。

   
無人の街に佇むプリピャチの観覧車
開園前に原発事故が起こったため、ここに人が集うことはなかった


原発の消火作業と石棺の建設
 原発事故後の消火作業や放射能の除去作業に従事した人々は「リクビダートル(事故処理作業者)」と呼ばれています。

 彼らは放射能を浴びた瓦礫の処理などを手作業で行いました。また爆発した4号炉の放射能を閉じ込めるために「石棺」の建設が始まりました。リクビダートルの総数は正確には把握されていませんが、60~80万人と言われています。

 モスクワ・ミチノ墓地では、消火作業に従事した27名のリクビダートルが永眠しています。彼らの身体はあまりにひどく被曝していたため、鉛の棺に埋葬されています。二度と土に還ることはありません。


チェルノブイリ原発4号炉を覆う“石棺”



原発事故の消火作業で被曝した英雄たちが眠るミチノ墓地


広範囲にわたる放射能汚染
 放射能による汚染は広い範囲におよびました。原発周辺だけでなく、200km以上離れたところでも高濃度汚染地域が広がっていたのです。事故によりさまざまな放射能が大気中へ放出されました。

 なかでも問題とされたのがヨウ素131による被曝でした。ヨウ素131は半減期(最初にあった放射能の量が半分になるまでの時間)が8日と比較的短いのですが、甲状腺(こうじょうせん)が特異的に被曝を受けるため、こどもたちの間にガンや機能障害などの深刻な影響をもたらしました。(※コラム②参照)

 また長期的に問題となっているのがセシウム137です。こちらは半減期が30年と長く、遠くまで飛んで行き、食べ物にも取り込まれやすいという特徴があります。そのため外部被曝(体の表面から被曝すること)だけでなく、内部被曝(放射能をおびた空気を吸ったり、水を飲んだり、ごはんを食べたりして、体内で被曝すること)ももたらされます。

 このセシウム137で比較した場合、チェルノブイリ原発事故では広島に投下された原子爆弾の数百倍もの放射能が放出されたと言われています。

 放射能は大地や水、空気を汚染し、そこで暮らす生物すべてが汚染されてしまいました。ロシア、ウクライナ、ベラルーシの3国の汚染地域の総面積は145,000k㎡とされています。約600万人の住民がこの汚染地域内での生活を余儀なくされています。


甲状腺ガンの手術を受けた女の子
以前はこどもの手術でも大人用のメスが使われた
そのため、首元には痛々しい傷跡が残っている



強制移住後の村に残された人形


放射能汚染がもたらしたもの
 ~甲状腺ガンの多発~
 チェルノブイリ原発事故後、1990年頃からこどもたちの間で甲状腺ガンが急増しました。爆発により放出されたヨウ素131がこどもたちの甲状腺に取り込まれ、被曝をもたらしたのです。

 1995年をピークに、こどもたちの間での甲状腺ガンは減っていきます。しかしこれはガンの発生数が減ったということではありません。事故当時のこどもたちが青年・大人へと成長し、それにともない甲状腺ガンの発生する年齢も上がってきています。

   
小児・思秋期甲状腺ガンの発症率
 その因果関係が公式に認められているのは甲状腺ガンだけですが、チェルノブイリ原発事故後、白血病やその他の病気が増えたという報告も数多くあります。



★コラム②★“甲状腺って一体何なのさ?“
 甲状腺はのど喉のあたりにある器官のことで、蝶が羽を広げたような形をしています。甲状腺ではヨウ素(ワカメや昆布に多く含まれる)を材料として甲状腺ホルモンを作り出しています。この甲状腺ホルモンは体の発育や成長、新陳代謝などに欠かせない働きをしています。成長期にあるこどもたちの甲状腺は、特にヨウ素を吸収しやすいと言われています。

 チェルノブイリ原発事故により、放射性ヨウ素(ヨウ素131)が大気中へ放出されました。そのときにこどもたちの甲状腺にこの放射性ヨウ素が取り込まれ、やがて甲状腺の異常が多発するようになりました。


 ~リクビダートルのその後~
 リクビダートルは消火作業や放射能の除去作業に従事した数日間、とても強い放射能を身体に浴びました。その後彼らの多くが重いやけど火傷や脱毛、発疹などに悩まされました。ガンや白血病などを患い、死亡する人も数多くいます。また、その原因は明らかにされていませんが、リクビダートルのこどもたちにも健康被害が報告されています。

 まわりの仲間たちが次々と亡くなっていくのを目の当たりにし、将来に希望を持てずアルコール中毒になったり、自ら命を絶つ人も少なくありません。



 ~サマショールの出現~
 放射能による汚染で、500以上の町や村が地図上からその姿を消しました。汚染地域からの移住者たちは、慣れない都会での生活を余儀なくされました。それ以前の自然に根ざした地域社会の崩壊や生活基盤の喪失は、彼らに大きなストレスを与えることになりました。その結果、健康を害する住民も数多くいました。

 放射能汚染はさまざまな場面でその影を落としています。移住先での生活になじめず、居住禁止となった自分の家に戻ってくる人々もいました。彼らは“サマショール(わがままな人)”と呼ばれています。

   
避難勧告の出された村で今も暮らす人々


チェルノブイリ原発事故から20年を越えて
 ~放射能とともに生きることを選んだ人々~
 “地図から消えた村”では、家主をなくした多くの人家が残されています。チェルノブイリ原発事故から20年以上が過ぎた現在、こうした人家にロシア、グルジア、アルメニア、カザフスタン、チェチェンといった旧ソ連の各地域やベラルーシ国内の非汚染地域からの移住者が暮らすようになりました。

 ベラルーシでは事故後の汚染地域における復興対策として、汚染地域の労働者に対し給料面での優遇などが行われています。地図から消えた村で生活を営む彼らの多くは、祖国で民族紛争が勃発したり、安定した職に就くことができなかったりなどしたため、汚染地域での“安住”を求めてこの地へやってきたと言います。

 現実に目の当たりにしなければならない銃や戦争や経済的な不安と違って、放射能は目に見えないから怖くはない、目に見えないものを怖がっても仕方ない、彼らはそう説明します。

   
祖国での生活が苦しくなり、カザフスタン共和国から汚染地域に移住してきた家族
ウラン鉱山の近くに住んでいたので、放射能は怖くないという


 ~進むチェルノブイリの観光地化~
 世界を震撼させたチェルノブイリ原発事故から20年以上が過ぎた現在、ウクライナ共和国キエフ市内では旅行会社が企画した立入禁止ゾーンを訪れる観光旅行が人気を集めたり、映画のロケ地として依頼があるといいます。またかつての原発労働者の町プリピャチでは、来訪者による落書きも目立つようになってきました。

     
プリピャチ市内に描かれた落書き
 一方、放射能汚染廃棄物処理場のあるラッソハ村では、事故処理に使われた軍用トラックやクレーン車、住民の搬送に使われたバスなどがたくさんあり、解体されるのをじっと待っています。

 20年以上が過ぎた現在もなお、その放射能レベルは測定器が振り切れるほどの高さを示しています。チェルノブイリの観光地化が進む一方で、このような負の遺産も同時に存在しています。


事故当時、上空から4号炉の消火作業にあたった軍用ヘリコプター
平和利用の原発の事故処理に、各種の軍需兵器が使われた



住民が避難する際に使われたバス


~原発の老朽化と第2次石棺建設計画~
 爆発事故を起こしたチェルノブイリ原発4号炉は、放射能の放出を防ぐために石棺で覆われました。

 しかし20年が過ぎた現在、その老朽化が進み、崩壊の危険性やひび割れから染み込んだ雨水による地下水の汚染も心配されています。その対策として“新石棺”の建設が計画されています。

   
第2次石棺の構想図(ウクライナ非常事態省)


~チェルノブイリを体験したこどもたちは今~
 放射能による被曝の影響の中でも、甲状腺ガンは時間が経ってから発病することが多くあります。

 チェルノブイリ原発事故が原因とされる甲状腺ガンの発病率は、事故当時0~6歳だったこどもたちに最も高いことがわかってきました。つまり2006年現在、20~26歳を迎えている世代が、今後ガンになる可能性が高いと言われています。

 特に女性は結婚・妊娠・出産を通じ、甲状腺の正常な機能がもっとも必要になる時期を迎えており、なるべく早い時期にガンを発見し、適切な治療がな為されることが望まれます。

   
2010年秋、ベラルーシの首都ミンスクでの日本医科大学の清水一雄教授による甲状腺内視鏡手術

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04.16.08:16

てんつくマンさん 週間現代の記事

てんつくマンさんが週刊現代の記事を伝えて下さいました。
事の重大性が伝わる内容です。
事実を受け止めどう行動するか、一人ひとりに問われています。
恐怖心からの行動ではなく、夢と勇気と愛を持ち続け、そこから動きたいと思います。


http://ameblo.jp/tentsuku-man/page-1.html#main
てんつくマンYES IS LOVE ~動けば変わる~より


週刊現代を読もう


さぁ自分の心でしっかり読んでな。

そして、自分でどうするか対策を考えてな。


週刊現代 4月23日号
あれから1ヵ月 東日本大震災「終わらない現実」
暴れ狂う「7頭の化け物」を誰も止められない
福島第一原発「人類への挑戦」
■この被曝があと1年続いても安全と言えるのか ■「50km圏内は避難すべきだ」
■原発推進派が「極めて深刻」と ■動揺するからと数値を隠す
■鉄の味がする

フクシマ発の放射能汚染は空から、海から軽々と国境を越えていく。諸外国の怒り、日本の焦りを嘲笑うかのように汚染物質を吐き出し続ける原子炉。もはやこの世界に安全な場所など、ないのだろうか。

スクープ 都の水質検査には放射性物質「不検出」のカラクリがあった!
水と空気と土がやられて、海と川、魚と野菜が汚された
この被曝があと1年続いても安全と言えるのか

「50km圏内は避難すべきだ」

  連続する「想定外」の事態。後手後手に回る対応。そして、暴走する原発に立ち向かうのは、十分な装備もない「決死隊」。竹槍で戦闘機を倒そうとするような行為を英雄視し、美談に仕立てるメディアは、大本営発表を垂れ流し続けた歴史を繰り返している。その背後には無為無策で、自らは戦場に赴くことさえなかった指揮官たちがいる。ただ、かの大戦とは決定的に異なることがある。まったく目に見えない放射能という敵は、人類が自ら作り出した化け物なのだ――。

 連日のようにアメリカのニュース専門チャンネルCNNに登場して、福島第一原発の状況や放射能汚染の実態について解説している原発エンジニアのアーノルド・ガンダーセン氏。スリーマイル島原発事故の復旧を手掛けた経験もある同氏の警告は衝撃的だ。

「フクシマから漏れ出した放射性ヨウ素131は、カリフォルニアまで飛んできています。カリフォルニア大学バークレー校の調査でそれがはっきりしました。地上に落ちたヨウ素131は濃度が低くても、それが牧草に吸収され、さらにその牧草を牛が食べ……というルートで牛乳に濃縮されて検出されたのです。カリフォルニアではしばらく牛乳を飲まないほうがいいでしょう。アメリカにまで放射性物質が飛んできている以上、中国や韓国に飛んでいる可能性は十分にあります。

 私は前から、日本政府が避難圏を拡大するように言い続けていますが、残念ながらいまだに聞き入れられない。しかし、政府はいま起きていることを正直に認めて、少なくとも原発から50km圏内の人はすべて避難させたほうがいいと思います。今、現地の風は主に海の方向に流れていますが、この風が内陸に向かえば、とても深刻な汚染が起きてしまうと心配しています」

 ガンダーセン氏が懸念するように、韓国では4月6日、原子力安全技術院が国内12ヵ所の測定所すべてで放射性ヨウ素が検出されたことを発表。これで4月3日以降、4日連続で放射性物質が検出されたことになる。中国でも18の省や地域でヨウ素やセシウムといった放射性物質が検出され、専門家が人民日報などで「微量で健康に影響はないが、心配なら雨に濡れないように」とコメントを出す事態になっている。

 すでに放射能汚染は国境を越えた。そして、いまも水や空気、土に放射性物質がバラ撒かれ続けている。それが現実だ。

 だが、日本政府や原発ムラの人々からは、そういう危機感は伝わってこない。それとも、あえて現実を見ないようにしているのか。

 原子力安全委員会は、これまで1ミリシーベルトだった一般人の年間被曝限度量を、放射線量の高い地域の住民に限り、20ミリシーベルトに引き上げるかどうか検討を始めている。その理由は呆れるようなものだった。

「きっかけは、福島県浪江町の原発から30km圏外の地点で、3月23日から4月3日の大気中の放射線量積算値が10ミリシーベルトを超えたことでした。 10ミリシーベルトというのは、屋内退避の目安となる数値に当たります。原子力安全委員会は『放射線量は減っているので、退避する必要はない』という見解を出しましたが、その一方で、被曝の実態に合わせて被曝限度量を20倍に引き上げようとしているのです」(全国紙科学部記者)

 これからも放射性物質が漏れ続けるのは確実なのだから、長期的危険性を考えて、年間被曝限度量を引き下げるというのなら、まだ理解できる。しかし、人間の放射能への耐性が変わらないのに数字のほうを操作するのは、本末転倒も甚だしい。

 4月1日に浪江町に入り、原発から20km圏内の様子を取材したフォトジャーナリストの佐藤文則氏が現地の様子を証言する。

「人の姿を見かけることはほとんどなく、津波直後の姿が手つかずのまま残っている状況です。遺体の捜索もまったく進んでいません。たまに見かける車は、原発の処理に向かう人の車で、彼らは車の中でも防護服を着たままです。たまたま荷物を取りに戻ってきたらしき住民はマスク姿で、それを注意する自衛隊員も自治体職員の姿もない。ゴーストタウンと化した商店街では、置き去りにされた犬たちが餌を探し、牛が通りを歩いていました」

 原子炉の状況については後の項で詳しく触れるが、福島第一原発からの放射能漏れを止めるには、まだまだ長い時間を必要とする。つい先日まで電源装置さえ回復すれば、故障箇所がわかり、炉心を冷やすための冷却水を循環させられると言っていたのに、実際にはその作業が始まった途端に大量の放射能汚染水が見つかり、それが2号機から海に漏れていることも判明した。

 冷却のためには注水しかないが、注水すれば放射能汚染水が漏れる。素人でも理解できるようなジレンマを抱え、漏れ続ける汚染水を止めるために登場したのがおがくずや新聞紙。流出元を調べるべく、汚染水に色を付けようと入浴剤まで登場するに至って、一度暴走しはじめた「化け物」を止めるのに、人類は極めて原始的な手段しか持ち得ていないことが明らかになった。

 細野豪志首相補佐官は、放射能漏れを防ぐまでに「少なくとも数ヵ月」という見解を示したが、多くの専門家は最低でもあと1年くらいは同じような状態が続く可能性が高いと指摘している。

原発推進派が「極めて深刻」と

  それでも、いまだ「安全」を繰り返す政府や原子力安全委員会に対し、原発を推進していた人々からも怒りの声が上がっている。

〈はじめに、原子力の平和利用を先頭だって進めて来た者として、今回の事故を極めて遺憾に思うと同時に国民に深く陳謝いたします〉

 そんな書き出しで始まる一通の緊急建言書がある。4月1日に発表されたこの建言書の起草者は16人。松浦祥次郎、佐藤一男両氏の元原子力安全委員長を筆頭に、いずれもこれまで原発推進の立場で研究・開発に関わってきた研究者たちだ。彼らの危惧がストレートに伝わってくるので、少し長くなるが、建言書を抜粋する。

〈私達は、事故の発生当初から速やかな事故の終息ママを願いつつ、事故の推移を固唾を呑んで見守ってきた。しかし、事態は次々と悪化し、今日に至るも事故を終息させる見通しが得られていない状況である。(略)

 特に懸念されることは、溶融炉心が時間とともに、圧力容器を溶かし、格納容器に移り、さらに格納容器の放射能の閉じ込め機能を破壊することや、圧力容器内で生成された大量の水素ガスの火災・爆発による格納容器の破壊などによる広範で深刻な放射能汚染の可能性を排除できないことである。(略)

 福島原発事故は極めて深刻な状況にある。更なる大量の放射能放出があれば避難地域にとどまらず、さらに広範な地域での生活が困難になることも予測され、一東京電力だけの事故でなく、既に国家的な事件というべき事態に直面している〉

 建言書は、この後、日本が持つ専門的知識や経験を結集して、国を挙げて対応する態勢を作るよう政府に求めている。

 建言書の起草者の一人、元原子力安全委員会委員長代理の住田健二・大阪大学名誉教授が語る。

「我々が出した建言書を、政府もメディアもほとんど黙殺しました。なぜ、これまで原発は安全だと言ってきた我々を責めないのか。自分たちは原発は安全で、あったほうがいいと信じてやってきた。しかし、誤りもあれば結果責任もある。科学者の責任として、そこはちゃんと認めないとならない。

 現在の現場の状況を見ていると、ともかく初めて出くわした事態を前に、決死隊が出てきて、まるで特攻のようです。私にもどうすればいいかわからない。ただ、正確なデータが示されれば、私のような年寄り(住田氏は80歳)でも何か役に立てるかも知れない。そう思うと黙ってはいられなかったのです」

 ここで、放射能汚染が現在どこまで進行しているか、具体的に見ていこう。まずは水への影響だ。

「福島第一原発の事故がスリーマイル島原発やチェルノブイリ原発の事故と大きく異なるのは、海の汚染が大規模になりかねないことです。スリーマイルもチェルノブイリも原発があったのは内陸部でした。しかし、日本の原発は福島第一に限らず、すべて外海に面している。しかも、日本の周囲には親潮、黒潮などが日本列島をぐるりと一回りしているから、海に流した汚染水は海流に乗って日本列島のあちこちに拡散してしまう」(元慶應大学物理学教室助教授・藤田祐幸氏)

 すでに茨城県沖で獲れたコウナゴ(イカナゴ)からは高濃度の放射性ヨウ素やセシウムが見つかっている。今後はコウナゴのような小さい魚を餌にする大きな魚にも汚染が広がり、食物連鎖の過程で、放射性物質の濃度が高まっていく。アメリカ・ロサンゼルスのビジネスマンによれば、普段は健康食として人気が高い寿司バーは早くもガラガラ。マグロやカツオなどの大型魚は、日本沿岸の小魚を餌にして回遊してくるので、アメリカ西海岸での漁業にもダメージがあると懸念されているという。


動揺するからと数値を隠す

  しかも、これまで垂れ流してきた汚染水に加え、4月4日からは建屋内などに溜まっていた基準値の1万~1億倍という汚染水を移すスペースを作るために、1万1500tに及ぶ低濃度汚染水(基準値の100倍程度)を海に流した。これには韓国やロシアから非難の声が上がっており、海洋汚染防止のため、不法投棄などについて定めたロンドン条約違反という指摘もある。

 1993年、ロシアが過去30年にわたって日本海に放射性廃棄物を投棄していたことが発覚した。もちろん、ロンドン条約違反である。これに対し、日本側は強硬に抗議を繰り返したが、いまや立場は完全に逆転してしまった。炉心を冷やすために注水作業を続けるしかない以上、汚染水を再び海に流す事態も十分に考えられる。

「原子力安全・保安院は一貫して『海は広く、放射性物質が拡散するから問題ない』と言っていますが、投棄した汚染水にしても、正確な汚染濃度や、どんな放射性物質が含まれているかを公表していません。それで安全だと言われても判断のしようがない」(日本大学専任講師・野口邦和氏)

 放射性物質には、よく知られるようになったヨウ素やセシウムの他にも様々な種類(核種)がある。核種によって、体内に取り込んだ場合、どこに溜まりやすいかも異なる。たとえば、ストロンチウム90は骨に、セシウムは筋肉に溜まりやすい。より大きな魚に汚染が拡大したとき、骨を食べなければよいのか、それとも身を食べるのもダメなのかを判断するには、どんな核種が漏れたかも重要になる。

 また、水については海や川が汚れ、魚などが汚染されるのとは別に、直接的に人間が摂取する影響も考えなければならない。東京都では3月23日に暫定基準値を超える放射性物質が検出されたとして、乳児への摂取制限を決めたが、翌日には解除。それ以降は基準値を下回ったとし、最近の測定結果には「不検出」の文字が続く。

 しかし、そこにはカラクリがあった。都庁関係者が言う。

「都は東京都立産業技術研究センターに都内3ヵ所の浄水場の水質調査を依頼しています。その際、水については1kgあたり20ベクレル以下の場合には、放射性物質が検出されても『不検出』として報告するよう指示が出されました。理由は都民に動揺を与えないため、というものです」

 本誌が東京都立産業技術研究センターに確認したところ、検出する機械が1台しかなく、長時間の検査ができないので微量の場合は誤差も考えて「不検出」としていると回答。なお、空気の汚染についても都は、1m3あたり0.1ベクレル以下は「ND(ノーデータ=不検出)」として公表していない。

 この空気の汚染について、原子力安全委員会が、福島県浪江町で放射線量積算値が高くても、線量そのものが減少傾向にあるから大丈夫だと言っているのは前述した通りだ。だが、放射性物質は一度漏れ出したら、空気中を漂い、長期にわたって拡散していく。福島、茨城、栃木、群馬、千葉(一部)の各県でほうれん草などの出荷制限が行われているのも、こうした野菜が空気中の放射性物質を取り込んでしまったからに他ならない。

「野菜が放射性物質を取り込む経路は大きく二つあります。ひとつはガス状の放射性物質を葉の気孔から内部に取り込むケース。もう一つは粒子状のものが直接、葉に付着するケースです。後者の場合は、よく洗えばある程度、放射性物質を取り除くことができます。しかし、気孔から内部に入ったものについては、洗っても簡単には取り除けません」(環境総合研究所・青山貞一所長)

鉄の味がする

  各地の空気中の放射線量については、右の図に示した。一時期に比べ減っているとはいえ、放射性物質が漏れ続けている以上、風向きや雨の影響で一気に数値が上がる可能性は高い。

 特に雨に打たれた空気中の放射性物質は、地表に降り注ぐ。海に落ちれば海流に乗って拡散し、大地に落ちれば地中にまで潜っていく。地下水が汚染される可能性もある。

 日本環境学会前会長で、大阪市立大学大学院元教授の畑明郎氏が語る。

「水も空気も土も、人間が生きていくうえで必要なものです。それらがすべて放射能で汚染されてしまった。その段階になって、あわてて暫定基準値を作って、それより上か下かとやっているのが現在の状況です。

 土壌には放射性物質がどんどん降り重なっていっています。いちばん放射性物質が溜まりやすいのは地表から2~5cmの範囲で、この範囲なら野菜でも根菜類は大丈夫だと思われます。しかし、雨が降り続くと放射性物質が地中に染みこんでいき、根菜類にも被害が及ぶ。環境全体に影響を与える放射能汚染は、生態系そのものを変えてしまう危険性を持っています。そういうことを考えれば、安全だなんて言えるはずがありません」

 日本国内では野菜や魚の出荷制限と、それに関連する風評被害が問題になっているが、海外では残念ながら、日本の食品はすべて安全ではないと見られている。いくら政府が不当な禁輸措置を取らないよう求めても、無駄だった。日本に比べて衛生的とは言い難いインドですら、4月5日になって日本からの全食品の輸入を3ヵ月間停止することを決めた。

 それを大げさだと非難することはできない。広島・長崎の原爆、スリーマイル島原発事故、チェルノブイリ原発事故でも、低線量被曝によりその後、がんなどの健康被害が出たという疫学調査の結果もある。少しでもリスクがあれば、わざわざ輸入してまで日本の食品を購入したくないと考えるのは当然だ。

 現在のような放射能垂れ流しが1年も続けば、漏れ出す放射能の総量は天文学的なものになることは間違いない。オーストリアの気象地球力学中央研究所は、3月26日、福島第一原発から吐き出された放射性物質はチェルノブイリ原発事故をすでに超えているという予測を発表した。それによると福島第一原発の一日平均の放射性物質排出量は、ヨウ素131で10京(兆の1万倍)ベクレル、セシウム137で5000兆~5京ベクレルと見積もっている。あくまで大雑把な試算だが、すでにチェルノブイリを超えているのに、場合によってはさらに1年も放射性物質が出続ける可能性があるということが、いかに尋常ならざる事態であるかは想像がつくだろう。

 これがどんな影響を及ぼすのか、冒頭に登場したガンダーセン氏の話を最後に紹介しておく。

「チェルノブイリ事故の後、いまだにドイツでは猪を食べられません。土壌にたくさんのセシウムが落ち、それが猪の餌となるキノコに吸収されたからです。牛にしても、セシウムに汚染された牧草を食べていたら、その肉を食べてはいけない。

 放射能汚染の影響は、人間ではがんの増加などに表れますが、他にも様々な調査があります。たとえばチェルノブイリ事故から25年にわたって鳥の調査をした結果、脳が10%も小さくなっていたという報告もある。スリーマイル事故でも、双頭の牛が生まれたり、動物の奇形が数多く報告されています。放射能は遺伝子レベルで影響を与えるから、こんなことが起こってしまうのです。

 私は、フクシマの近くに住んでいる人たちに確認したいことがあります。スリーマイルのとき、口の中で鉄のような味を感じた人が非常に多かった。チェルノブイリでも同じようなことを言う人がたくさんいた。フクシマについての報道をチェックする限り、いまはまだそうした証言はないようですが、フクシマ近くの人たちは、そんな鉄のような味を感じたことはないでしょうか」

 安全だ、安全だと言っている間にも、放射性物質はどんどん放出され、自然界に蓄積されていく。もちろん、体内にも溜まっていく。

 そう、この瞬間にも。

03.27.01:42

THINKER 真実を追求する

http://ameblo.jp/tentsuku-man/
てんつくマンさんのブログは、震災地から、今何が本当に必要か私たちに伝えてくれています。
ハートとハートの共振で皆が動かれているのが伝わってきます。
そういう動きは、大きく組織化された支援団体になるほど難しいだろうと感じます。

私たちができないことを、このようにできればいいなというやり方でしていただいているてんつくマンさんを心の限り応援したいです。

自分に何か出来る事が見つかるかも知れないので、てんつくマンさんのブログを是非1日1回はチェックして下さいね。


そのブログの中で、

「このTHINKERのホームページにはめっちゃすごい情報が書かれてるからぜひ見てな。

なんでこんな世の中になっているのかが書かれてるからね~。

衝撃的な内容はこちらだ!
http://www.thinker-japan.com/index.shtml   」
とあり、早速3時間ほどかけてじっくり見てみました。


健康、医療、メディア、戦争などについて今の社会の裏側を分りやすく伝えてくれ、私たちがどうすればいいのか考える材料にするのにとても役に立つものでした。

私にとっては衝撃的という感じではなく、自分なりに真実を追究する中で出会った情報がいくつもありました。

子どもが生まれてから、子どもたちにとって何が本当に良いのか、予防接種やインフルエンザワクチン、フッ素での虫歯予防などはどうなのか…ネットでいろいろ調べたました。その真実を知って愕然!
その情報を元に自己責任において、家の子どもたちはそれらを一切受けていません。
学校医に何度も呼び出され説得しようとされたり、結核になっていないか調べる為に胸部レントゲンを受けるようにも言われましたが、今現在そういった疑いもないのに、レントゲン被爆のリスクを負ってまで検査を受ける必要を感じないと断りました。

子宮頸がんワクチンも止めておいたほうがいいことも載っています。

でも、接種をしてちゃんと予防しているから大丈夫とそれを安心材料にしていたり、何の疑問を持っていない友人や身内に私の調べたことをそのまま伝える難しさも感じています。

今回の情報は本当によく調べられてまとめて頂いているので、そういう大切な人たちにも伝えることができるかと自分の感覚に聞いているところです。

何を選択するのは相手の自由だけど、今は一つの情報しかない現状なので、こういう情報もあるよと一石投じ、選択肢を増やしてらうだけでもいいのかな?



今おばけのようになっている社会を憎んだり、憂いたりしてもしかたないのですよね。
技術の発展などでわたしたちは恩恵を受けているし、権力やお金を牛耳る、立場や家柄の人たちも今までの時代に必要だった役割なのでしょう。

私たちの心から「恐怖」が無くなれば、そのおばけのような社会や権力やお金の権化の存在たちも私たちから何も奪うことはできなくなり、私たちの世界から霧散していくのでしょうね。

私たちが心から好きなことをし、周りの人たちと喜びを共有し、エネルギーも食べるものも自給自足できれば、そういった世界は全く関係なくなりますものね。

今大きな時代の切り替えの時期、その変動の波の動きを事前に知ることは、心の備えもできるし、対処を前もって考えることができるのでやっぱり有効ですよね。

明るい未来を思い描きながら、この情報を大切な人たちに伝えていこうと思います。