01.23.05:52
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03.16.08:53
田中優さんの‘持続する志‘
環境活動家の田中優さんのブログです。
今起こっていることの真実がわかり、
私たちがどうすればいいのか考えることができます。
http://tanakayu.blogspot.com/ 田中優さんのブログ
14日アースデイ東京の緊急記者発表の映像です。
田中優さんが、福島原発で起こっている原発震災に関する解説されています。
祝島、上関原発のことも含め、お話しされてます。
(17分50秒~50分まで・1時間3分~)
是非ご覧下さい。
http://bit.ly/f1LGYe
□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□
「2011年3月15日、今日から空気は危険になる?」
とにかく落ち着いてから動きましょう。何かする前に、大きく深呼吸してから。そして睡眠や食事をサボると判断が鈍りますか
ら、必要なことは欠かさないように。
東京に来るかもしれない放射能
いよいよこの日が来てしまったと思う。原発に反対して23年、 いつかはこうなると思っていた事態に直面する。でもまだこれが最悪ではない。もし核爆発を起こせばもっと悪い事態になる。子どもを授かったばかりの女の子から相談があった。たぶんいい歳なんだと思うけど、小学生のころから知っていたから今もぼくからは子どもに思える。どうしたらいいのか、と。
ぼくは昨夜メールした。「今まで風は海に吹いていた。でもいよいよ北風に変わった。しかも放射能の排出濃度が高まってきた。
悪いことに今日から雨になる。対策しないといけない」と。「可能なら旅行のつもりで落ち着くまでどっか西に(日本は偏西風地
帯なのでおおむねの流れは西風だ)出かけるといいんだけどね。無理だったら雨には当たらず、可能な限り厚いマスクしてから外出してね」と。でもあわてなくていい。東京までの距離は約220キロメートル。風速3メートル程度であったなら、届くまでに18 時間かかるのだから。
放射性ヨウ素131を避ける
核爆発は起こしていない現時点では、福島原発周辺の風も弱かったので気体以外はほとんど飛んでこないだろう。中でも気にしなければならないのはヨウ素131だ。これは甲状腺に貯められてガンなどを引き起こす。吸い込むだけで吸収する。もともと大事な元素で自然界には「放射性」のヨウ素なんかなかったから、生物は無警戒に体内に集めてしまうのだ。特に子ども、胎児に影響するので採らせたくない。そのためには先に甲状腺を放射性でないフツウのヨウ素で満たしておきたい。そうすれば排泄される確率が高くなるからだ。
本当は「安定ヨウ素剤」がいい。人々が入手できずにいるのに『専門家』なる人たちはこう言う。「医師が処方するものです。
原子力災害などの緊急時に、指定された避難所などで服用指示があった場合のみ、服用してください」と。
東京に流れてくる可能性があるのに、それだけの備蓄があるのかと聞きたい。『専門家』なるものは、見殺しにする専門家なんだろうか。でも、他のもので代替しようとすると副作用もある。40を超える年齢には効果がないとも。だから『医食同源』で考えるしかない。病院で甲状腺の検査をするときには、その前一週間は海藻類を食べないように指導するそうだ。つまりその分が影響する。ならばそれで防ぐしかないだろう。食べすぎれば問題だが、
ところがこの「ヨウ素を採るべき」という話を「ネットでのデマ」 としているのだ。
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/touch/20110312/p1
いつまで気にしなければならない?
しかしヨウ素131が分解して放射線を出して安定し、半分に減るまでの期間は8日だ(これを半減期という)。8日ごとに半分に減っていくから、もし一日で放射能が届かなくなるなら80日間経てば千分の一以下に減る。つまり80日間だけ、放射能の入っていないヨウ素の入った自然のものを、食べ過ぎない程度に、子どもたちには多めに食べさせるようにしよう。その間に周囲は千分の一以下の放射性ヨウ素に下がっているはずだからだ。
しかし核爆発が起きたら、しかも風向きがこちらに向くなら、たくさんの長寿命の放射性物質に囲まれることになってしまう。
今回排出されたひとつは放射性セシウムだった。これは半減期が30年を超える。子宮や筋肉に集まる。放射性ストロンチウムでは骨に集まる。そこでガンなどを引き起こすのだ。しかし千分の一以下に減るには300年以上かかってしまうのだ。半減期は厄介な問題だ。福島第一発電所の三号機のプルサーマル燃料として使われているプルトニウムでは、半減期が2万4千年もある。だから放射能と生命は共存できないと主張してきたのだ。
今朝のニュースの第一、二号炉の爆発はまだ核爆発ではない。これまで破られていなかった格納容器内での爆発だから、放射能を多く含んだ煙を排出しているものの、それは核爆発ではない。
「絶対安全」と言い切ってきた推進派、電力会社に責任を取ってもらおう。
みんなで被害も分かち合う
「だから東北産の食品は食べない」というのは正しくない。降り注いだだけなら水で洗い流すことができるからだ。しかし約一
カ月経つと食品の中に栄養素として入り込み始める。だから当面は変わりなく洗って食べていればいい。その後は濃縮される率が問題になる。植物は濃縮度が低く、食物連鎖の上位(例えば肉や卵)にいけばいくほど高くなりやすい。
しかしそれ以前に、東北の人たちにだけこの被害を押しつけるのはおかしくないか。ぼく自身を含めて現実に止められなかったのだ。だからもし被害を受けるなら(原発をこれまで推進してきた人は相応の責任取るべきだが)、人々全員で等しく引き受けるべき被害ではないか。ましてや海外の貧しい国に送ってはいけない。過去に貧しい国に輸出されてしまった例もたくさんあるのだ。
しかし子どもたちだけは守らなければいけない。親が汚染したものを食べて、子どもたちにだけはなるべく安全なものを届ける べきだ。
生きなおすために
原発内部の燃料が冷えるには約三カ月かかると言われている。そうならあと三ヶ月間は心配しなければならない。それまでは爆発やメルトダウンの危険性があるのだから。そして空に飛散した放射性物質は、雨とともに降り注ぐ。だから風向きと雨次第で放射能が土地に濃く残ったり、ほとんど残らなかったりする。しかしその被害を受けているのは私たちだけではない。ボスニア、イラク、アフガニスタンに、たくさんの放射性物質「劣化ウラン弾」を浴びせてきた。原子力の開発のために放射能汚染された大地は、 世界中に数え切れないほどだ。私たちはこれほど地球を生きられない場所に変えてきたのだ。
明日から変わろう。汚染するのではなく生かせるように、壊すためではなく新たなものを作るために生きよう。この悲劇が、あ
の時点から変わったと言える変換の時にできるように。今日からは徹底してほしい。外から帰ったら、家に入る前にマスクをした まま埃を落とそう。
もし風で届くなら、昨日までとは違う世界に生きなければならないのだ。
▽▲ ぜひともご覧ください。 ▽▲
14日(月)
アースデイ東京からの大震災についての緊急記者発表の映像です。
http://bit.ly/f1LGYe
田中優が、福島原発で起こっている原発震災に関する解説をいたしました。祝島、上関原発のことも含め、お話しています。
(17分50秒~50分まで・1時間3分~)
「私たちは、情報鎖国に生きています」
▽▲ 優さんから、もうひと言 ▽▲
活動は政府や自治体の下請けするものではない。しかし一方で現時点では放射能の問題があって、下手に動くだけでは二次災害を増やしかねません。
活動を見極めてから義捐金をされたほうがいいと思います。
□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□
「あなたのネットワークで被災者の受け入れを」
遠隔地の支援が大事!!
「遠隔地で募金しかできることがない」という声をよく聞きます。とんでもない!
遠隔地だからできることがあるんです。残念ながら今回の震災には放射能汚染という恐ろしい二次被害がついてきてしまいました。私たちにとっては必然的で、全然「想定外」の事態ではないですが。
ということは、これから必要になるのは一時的にか長年に渡ってか分かりませんが、被災地の人たちを受け入れられる比較的安全な土地になります。ですから「私の地域で何人、いつまでだったら受け入れられる」と言ってもらえることが一番重要です。本来は政府が考えるべきことですが、先日阪神・淡路被災者が立ち退きを求められたように、政府はまともな対策を打ったことがありません。
しかし長年に渡っては困るということももちろんあります。だから契約書の形を作った上で受け入れる必要があると思います。
緊急度の高い人から順に 現実に、今放射能が流れ始めていて、小さな子どものいる人たちは気が気でない思いをしていることでしょう。まだ原発事故はどうなるか予断を許しませんから、当面は一時的なシェルターでいいから受け入れてあげることが必要でしょう。しかも、だれかれかまわずしたのでは困ってしまいます。だから緊急度の高さから考えて、福島原発からの距離の近い人、被害を受けやすい妊婦さんや小さなお子さんをお持ちの方、などから順に受け入れることになると思います。受け入れるとしても、自分で勝手に生きられるタイプの人からそうでない人もいます。そうでない人のほうが緊急度が高いものです。家族を分けてはいけないので家族数を含めてそのバランスで、受け入れを直接相談していく必要があると思います。今、ある団体でそれができないか、相談しているところです。
原発保険の活用を
データ把握も大事なんです。こうした費用も本来は保険でカバーされるべきものだからです。原発には「原子力損害賠償制度」があって、一炉心、一事故あたり1200億円まで保険から賠償され、それを超える部分は政府から補てんされることになっています。今回の事故では賠償しきれないと思います。だからとりまとめて早めに申請することが大事だと思うのです。ちなみに保険会社はこの保険をさらにイギリスのロイズだと思いますが再保険をかけていて、そこから1200億円は賠償されるはずです。この保険はイギリス貴族の大金持ちたちが個人で保証しているはずなので、今ごろ真っ青になっているでしょう。
この再保険、最初に日本に原発がつくられた時、相談して断られています。「地震国日本に、そんな保険がかけられるはずないだろう」と。それで支払上限額を600億円までにして、それで再保険に加入することができたのです。当時、一炉心あたり3億円弱の保険料だったはずなので、当時は200年に一回支払う計算だったことになります。日本には54基もあるのだから、4年に一回は支払う計算だったわけですね。それほど原発は安全ではないものなのです。でもそんな話、こんなときでなければ誰も聞きません。
この「原子力損害賠償制度」もきちんと活用して、電力会社と政府にも、きちんと賠償させなければなりません!
足元からの支援を
だからむやみに支援に出かけなくていいんです。そうではなくて、あなたの地域で生きている場所でできることをしてください。私たちは名声を受けたいわけではないし、自己満足したいわけでもないでしょう。本来、こうした気持ちを実現することは、自分の生きざまのためのことなのです。
みんなで連絡し合って、できることを地域から考えてほしいと願うのです。
今起こっていることの真実がわかり、
私たちがどうすればいいのか考えることができます。
http://tanakayu.blogspot.com/ 田中優さんのブログ
14日アースデイ東京の緊急記者発表の映像です。
田中優さんが、福島原発で起こっている原発震災に関する解説されています。
祝島、上関原発のことも含め、お話しされてます。
(17分50秒~50分まで・1時間3分~)
是非ご覧下さい。
http://bit.ly/f1LGYe
□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□
「2011年3月15日、今日から空気は危険になる?」
とにかく落ち着いてから動きましょう。何かする前に、大きく深呼吸してから。そして睡眠や食事をサボると判断が鈍りますか
ら、必要なことは欠かさないように。
東京に来るかもしれない放射能
いよいよこの日が来てしまったと思う。原発に反対して23年、 いつかはこうなると思っていた事態に直面する。でもまだこれが最悪ではない。もし核爆発を起こせばもっと悪い事態になる。子どもを授かったばかりの女の子から相談があった。たぶんいい歳なんだと思うけど、小学生のころから知っていたから今もぼくからは子どもに思える。どうしたらいいのか、と。
ぼくは昨夜メールした。「今まで風は海に吹いていた。でもいよいよ北風に変わった。しかも放射能の排出濃度が高まってきた。
悪いことに今日から雨になる。対策しないといけない」と。「可能なら旅行のつもりで落ち着くまでどっか西に(日本は偏西風地
帯なのでおおむねの流れは西風だ)出かけるといいんだけどね。無理だったら雨には当たらず、可能な限り厚いマスクしてから外出してね」と。でもあわてなくていい。東京までの距離は約220キロメートル。風速3メートル程度であったなら、届くまでに18 時間かかるのだから。
放射性ヨウ素131を避ける
核爆発は起こしていない現時点では、福島原発周辺の風も弱かったので気体以外はほとんど飛んでこないだろう。中でも気にしなければならないのはヨウ素131だ。これは甲状腺に貯められてガンなどを引き起こす。吸い込むだけで吸収する。もともと大事な元素で自然界には「放射性」のヨウ素なんかなかったから、生物は無警戒に体内に集めてしまうのだ。特に子ども、胎児に影響するので採らせたくない。そのためには先に甲状腺を放射性でないフツウのヨウ素で満たしておきたい。そうすれば排泄される確率が高くなるからだ。
本当は「安定ヨウ素剤」がいい。人々が入手できずにいるのに『専門家』なる人たちはこう言う。「医師が処方するものです。
原子力災害などの緊急時に、指定された避難所などで服用指示があった場合のみ、服用してください」と。
東京に流れてくる可能性があるのに、それだけの備蓄があるのかと聞きたい。『専門家』なるものは、見殺しにする専門家なんだろうか。でも、他のもので代替しようとすると副作用もある。40を超える年齢には効果がないとも。だから『医食同源』で考えるしかない。病院で甲状腺の検査をするときには、その前一週間は海藻類を食べないように指導するそうだ。つまりその分が影響する。ならばそれで防ぐしかないだろう。食べすぎれば問題だが、
ところがこの「ヨウ素を採るべき」という話を「ネットでのデマ」 としているのだ。
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/touch/20110312/p1
いつまで気にしなければならない?
しかしヨウ素131が分解して放射線を出して安定し、半分に減るまでの期間は8日だ(これを半減期という)。8日ごとに半分に減っていくから、もし一日で放射能が届かなくなるなら80日間経てば千分の一以下に減る。つまり80日間だけ、放射能の入っていないヨウ素の入った自然のものを、食べ過ぎない程度に、子どもたちには多めに食べさせるようにしよう。その間に周囲は千分の一以下の放射性ヨウ素に下がっているはずだからだ。
しかし核爆発が起きたら、しかも風向きがこちらに向くなら、たくさんの長寿命の放射性物質に囲まれることになってしまう。
今回排出されたひとつは放射性セシウムだった。これは半減期が30年を超える。子宮や筋肉に集まる。放射性ストロンチウムでは骨に集まる。そこでガンなどを引き起こすのだ。しかし千分の一以下に減るには300年以上かかってしまうのだ。半減期は厄介な問題だ。福島第一発電所の三号機のプルサーマル燃料として使われているプルトニウムでは、半減期が2万4千年もある。だから放射能と生命は共存できないと主張してきたのだ。
今朝のニュースの第一、二号炉の爆発はまだ核爆発ではない。これまで破られていなかった格納容器内での爆発だから、放射能を多く含んだ煙を排出しているものの、それは核爆発ではない。
「絶対安全」と言い切ってきた推進派、電力会社に責任を取ってもらおう。
みんなで被害も分かち合う
「だから東北産の食品は食べない」というのは正しくない。降り注いだだけなら水で洗い流すことができるからだ。しかし約一
カ月経つと食品の中に栄養素として入り込み始める。だから当面は変わりなく洗って食べていればいい。その後は濃縮される率が問題になる。植物は濃縮度が低く、食物連鎖の上位(例えば肉や卵)にいけばいくほど高くなりやすい。
しかしそれ以前に、東北の人たちにだけこの被害を押しつけるのはおかしくないか。ぼく自身を含めて現実に止められなかったのだ。だからもし被害を受けるなら(原発をこれまで推進してきた人は相応の責任取るべきだが)、人々全員で等しく引き受けるべき被害ではないか。ましてや海外の貧しい国に送ってはいけない。過去に貧しい国に輸出されてしまった例もたくさんあるのだ。
しかし子どもたちだけは守らなければいけない。親が汚染したものを食べて、子どもたちにだけはなるべく安全なものを届ける べきだ。
生きなおすために
原発内部の燃料が冷えるには約三カ月かかると言われている。そうならあと三ヶ月間は心配しなければならない。それまでは爆発やメルトダウンの危険性があるのだから。そして空に飛散した放射性物質は、雨とともに降り注ぐ。だから風向きと雨次第で放射能が土地に濃く残ったり、ほとんど残らなかったりする。しかしその被害を受けているのは私たちだけではない。ボスニア、イラク、アフガニスタンに、たくさんの放射性物質「劣化ウラン弾」を浴びせてきた。原子力の開発のために放射能汚染された大地は、 世界中に数え切れないほどだ。私たちはこれほど地球を生きられない場所に変えてきたのだ。
明日から変わろう。汚染するのではなく生かせるように、壊すためではなく新たなものを作るために生きよう。この悲劇が、あ
の時点から変わったと言える変換の時にできるように。今日からは徹底してほしい。外から帰ったら、家に入る前にマスクをした まま埃を落とそう。
もし風で届くなら、昨日までとは違う世界に生きなければならないのだ。
▽▲ ぜひともご覧ください。 ▽▲
14日(月)
アースデイ東京からの大震災についての緊急記者発表の映像です。
http://bit.ly/f1LGYe
田中優が、福島原発で起こっている原発震災に関する解説をいたしました。祝島、上関原発のことも含め、お話しています。
(17分50秒~50分まで・1時間3分~)
「私たちは、情報鎖国に生きています」
▽▲ 優さんから、もうひと言 ▽▲
活動は政府や自治体の下請けするものではない。しかし一方で現時点では放射能の問題があって、下手に動くだけでは二次災害を増やしかねません。
活動を見極めてから義捐金をされたほうがいいと思います。
□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□
「あなたのネットワークで被災者の受け入れを」
遠隔地の支援が大事!!
「遠隔地で募金しかできることがない」という声をよく聞きます。とんでもない!
遠隔地だからできることがあるんです。残念ながら今回の震災には放射能汚染という恐ろしい二次被害がついてきてしまいました。私たちにとっては必然的で、全然「想定外」の事態ではないですが。
ということは、これから必要になるのは一時的にか長年に渡ってか分かりませんが、被災地の人たちを受け入れられる比較的安全な土地になります。ですから「私の地域で何人、いつまでだったら受け入れられる」と言ってもらえることが一番重要です。本来は政府が考えるべきことですが、先日阪神・淡路被災者が立ち退きを求められたように、政府はまともな対策を打ったことがありません。
しかし長年に渡っては困るということももちろんあります。だから契約書の形を作った上で受け入れる必要があると思います。
緊急度の高い人から順に 現実に、今放射能が流れ始めていて、小さな子どものいる人たちは気が気でない思いをしていることでしょう。まだ原発事故はどうなるか予断を許しませんから、当面は一時的なシェルターでいいから受け入れてあげることが必要でしょう。しかも、だれかれかまわずしたのでは困ってしまいます。だから緊急度の高さから考えて、福島原発からの距離の近い人、被害を受けやすい妊婦さんや小さなお子さんをお持ちの方、などから順に受け入れることになると思います。受け入れるとしても、自分で勝手に生きられるタイプの人からそうでない人もいます。そうでない人のほうが緊急度が高いものです。家族を分けてはいけないので家族数を含めてそのバランスで、受け入れを直接相談していく必要があると思います。今、ある団体でそれができないか、相談しているところです。
原発保険の活用を
データ把握も大事なんです。こうした費用も本来は保険でカバーされるべきものだからです。原発には「原子力損害賠償制度」があって、一炉心、一事故あたり1200億円まで保険から賠償され、それを超える部分は政府から補てんされることになっています。今回の事故では賠償しきれないと思います。だからとりまとめて早めに申請することが大事だと思うのです。ちなみに保険会社はこの保険をさらにイギリスのロイズだと思いますが再保険をかけていて、そこから1200億円は賠償されるはずです。この保険はイギリス貴族の大金持ちたちが個人で保証しているはずなので、今ごろ真っ青になっているでしょう。
この再保険、最初に日本に原発がつくられた時、相談して断られています。「地震国日本に、そんな保険がかけられるはずないだろう」と。それで支払上限額を600億円までにして、それで再保険に加入することができたのです。当時、一炉心あたり3億円弱の保険料だったはずなので、当時は200年に一回支払う計算だったことになります。日本には54基もあるのだから、4年に一回は支払う計算だったわけですね。それほど原発は安全ではないものなのです。でもそんな話、こんなときでなければ誰も聞きません。
この「原子力損害賠償制度」もきちんと活用して、電力会社と政府にも、きちんと賠償させなければなりません!
足元からの支援を
だからむやみに支援に出かけなくていいんです。そうではなくて、あなたの地域で生きている場所でできることをしてください。私たちは名声を受けたいわけではないし、自己満足したいわけでもないでしょう。本来、こうした気持ちを実現することは、自分の生きざまのためのことなのです。
みんなで連絡し合って、できることを地域から考えてほしいと願うのです。
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