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陽・紫空雲舎/ラシクウシャ

ラシクウシャとは、あなたらしく、わたしらしくそんな自然体の人たちの集う場所という意味です。 周りの情報や環境に流されることなく、大人も子供も自分のもともと持っている感覚を信じ、それぞれが安心して自分らしく生きられる、そんな場所を作りたいと思っています。
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01.23.05:59

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  • 01/23/05:59

04.22.10:47

みおの家出

小学校3年生になるみお。
昨日の学校の後、友達の家に遊びに行ったみおが5時半時にそのお友達の家から電話してきた。
「お母さん、あと10分遊んでいい?」

前の日に5時半には帰るようにしようねって約束していたから、
電話してきたのはいいのだけどここで崩したら意味が無い
「だめだよ。昨日約束したやろ?」
「わかった。」
すぐにみおは帰ってきた。

ところが1年生になったひろひとの友達が家に遊びに来ていて、
幾ら言ってもおもちゃをなかなか片づけなくてまだ遊んでいた。
鉛筆のキャップを笛にして、帰って来たみおに向って二人で
「ぴ~!」「ぴ~~~~い!」

みおはあまりの騒がしさに
「ひろひとなんて大っきらい!」
「もうこんな家はいや!!」
って靴下のまま家を出てしまった。

ひろひとのお友達とひとひとは出て行ったみおを
探しに行こうか?と聞いてくる
「家に帰って落ち着きたいのに騒がしい二人が嫌だったみたいやから、
二人が行ったらまた逃げるよ。それより片づけよう。」
自分はまだ遊びたいのに我慢して帰ってきたのに、
二人がまだ遊んでいたのがしゃくにさわったのもあったのだと思う。

やっと何とかおもちゃが片付いて友達は帰って、
ひろひとと夕飯を準備しているところに
みおがインターフォンを鳴らして「開けて」
「早く帰っておいで」
玄関先でひろひとと出迎えると
ひろひとを見ただけで
「ひろがいる家はいやや!」
とまた靴を履いて出て行ってしまう。

しばらく待っても帰って来ない。

ひろひとに
「どうしたらいいと思う?」
「…」
「迎えにいったらいい。」
「その間ひろはどうする?」
「るすばんする。」
「じゃあ行って来るね。」

前にも玄関先の道の家の影になるとこころに隠れていたから、
そこを目指して行ってみる。
でも居ない…

みおが歩いて20分以上かかる学校の近くの友達の家のところまで行くとに言っていたのを思い出す。

もう暗くなるのに、もしかしてそんなところまでひとりでとぼとぼ歩いて行ったの??
駆け足で行けども行けどもみおの姿は見えない。

途中ひろひとの同級生の女の子とお姉ちゃんが家の前で遊んでいた。
「みおをみた?」
「この前を歩いて行った。」
と教えてくれる。

家に続く道と学校へ向う分かれ道まで来る。
どちらに行こうか迷う。

家に向う道に行っているなら、そう心配もいらない。
でも遠い友達の家のところまでこんな時間に一人でとぼとぼ行っているなら
寂しい場所もあるし大変…

私は走って行ってみる。
どこまで行ってもみおは居ない。

とうとう友達の家までついてしまう。
もし家に上がり込んで家に電話してもらっていたら
いけないなって思い、玄関チャイムを鳴らしてみる

お友達とその妹とおばあちゃんが出て来てくれる。
みおは来ていなかった。

3人も心配して行き違いになっていたらいけないからと別の道を一緒に探してくれる。
ところが合流地点でいくら待っても3人の姿は見えないので
待ち切れず家の方に戻ることにする。

薄暗い道を走って走って…まだ500mぐらい先の通学路への分かれ道のところで
みおらしい子どもの人影を見る。
でもその人影はその道に降りていってしまう。

私も急いで走ってその道に降りて行く。
普段は見晴らしが利く道なのに暗くて人影が見えない。

向こうから来る小さなダンプカーのライトに照らされて、直ぐによける事無く
ふらふら歩いている小さな子どもの姿を見つける。

ぼんやり子どもが一人で暗い夜道を歩いているその横をゆっくり進む
ダンプカーこんな子どもがさらわれてしまうようなシチュエーションにぞっとする。
みおを探している間、こどもが居なくなり一生その子を探し続ける「チェンジ」という映画がずっと頭をよぎっていたのだ


「みお!!!」

「おかあさんごめんなさい…」
「心配で心配でしかたなかったよ!!こんなことは二度としないで!」
半泣きで叱る

「二度としません」と約束したみお
繋いだ手は冷たかった…

みおは私が追い掛けてくるのを待っていたのだ。
でもそんなことで愛情確認するのはやめてほしい。

「ずっと待っているひろくんにあやまったげてな。」
みおは素直にうなずいた。

家に帰ると鍵が掛かってチェーンまでしてあった。
ひろひとが長い間一人ぼっちで家で待っていたのだ。

涙目のひろひとにみおが小さく「ごめん」と謝った。

「長い時間一人にしてごめんね。」
ひろひとは寂しさとおねえちゃんに嫌われたショックで打ちひしがれている…
でもひろひとにも原因がある…

厳しいのだけれど、わかって欲しいなと思ってあえて言葉にする。

「ひろひとがしたことが自分に帰ってきたのだよ。
ひろひとがちゃんとできていたら、嫌われたり寂しい思い
をすることはなかったのだよ。」
 
実は前日の眠る前、寝転んで手足をバタバタしていたひろひとの足がみおの手の指にぶつかって、骨が折れるように痛かったらしく、それでも「ごめんなさい」を言えないひろひとに「大っきらい!!」と大喧嘩していたのだ。
「ぶつかったりしたときも、直ぐに謝らない。いい事をしてあげてもありがとうって言わない。怒ったら物を投げつける…みんなひろのこと嫌いって言ってる!大嫌い!」そう言ってみおは泣きながら眠った。
そうした普段のひろひとの行動ががまんならなくて、みおの中でひろひとに対する嫌な思いがたまってしまっていたのだ。

ひろひとも繊細なところがあって、強く人におこられると固まってしまうのだ。
身動きがとれなくなってしまう感じ…そして自分を守るための虚勢…
良くないパターンにはまっている…どうすれば彼はそこから抜け出せるのか??


「みおはひろひとが嫌いとかいやなのではなくて、ひろひとのしていることが嫌なだけなの。
 みおの友達の○○ちゃんが、もしありがとうもごめんなさいも言えない子やったら、
 みおはその子のこと嫌いになるで。
 その子が嫌いなのではなくて、その子のしていることが嫌いなの。
 ひろひとがちゃんとできたら、ひろひとのこと嫌いでなくなるよ。
 ありがとうとごめんなさいは人と仲良くなれる魔法の言葉やで。
 それが言えるようになったらいいんやで。」

これを言ったからって、ひろひとがすぐに納得したり、出来るようになるとは
思っていない。けれど伝えたいから何度でも言う…
何か他にいい方法があったら何でもやってみようと思う

感情や言いたい事を出し切る家の子たち…
でも自分の強い感情と付き合えるようになるまで
もっとたくさんの時間が必要なのだと思う

私自身の中にもくせがあって理論で自分の感情を言い負かしていることに気が付く時がある。
人は自分自身にしていることしか人にしてあげられない…
つい子ども達に理屈攻めをしてしまっている自分がいる。
まず私が自分自身の気持ちに寄り添い感じてみる。
こうした時間が私にも必要なのだ。

そうしてはじめて子ども達にもっと寄り添い
二人の気持ちを感じて抱き締めることができるようになる。

そんな母親の在るべき姿に私もなりたいです。
日々学びです…!





















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