01.23.05:51
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03.29.07:46
サレガマパダ二サ
27日、八瀬の公民館でカルロスさん、中村徳子によるインド古典音楽コンサート&声楽ワークショップを催しました。
大人9人、子ども12人の参加です。
まずとっこさんがインドのこと、楽器のことを話して下さいます。
グランディングしたやさしく丁寧な語りを、子ども達は一番前を陣取って聞きいります。
コンサートが始まります。
譜面が無く、即興での演奏だそう。
まず夜明けの音楽から…
背景の比叡山の山並みに響きわたり、染みいるような、深くやさしいカルロスさんの吹くバンスリーの音色です。
次は太陽が昇り、朝の神秘とロマンの音楽
音が力強くなり、エネルギーが湧いてくる感じ…
こども達もうずうずして動きたくなってきます。
そして午後の音楽…
不思議と無いはずの太鼓の音が聞こえる感じがし、とても躍動感があります。
音楽によって、声を出したり、動き回ったり、ねそべったり、子どもたちは感覚のまま過ごします。
一般のコンサートでは許されない光景です。
でもカルロスさんは「子どもの素直な反応がいい。子どもたちからエネルギーをもらった」と言ってくださいます。
そう言っていただけるとほっとします…
最後は日本の旋律…子守唄…
私は子ども達のお相手で外に出ていて聞きのがしてしまいました。
でも主人がビデオを撮っていてくれたので、後で聴きくことができました。
バンスリーが尺八のよう、徳子さんの歌声…こころの琴線にふれます。
日本人共通の、本来帰るところと繋がる感じです。
コンサート余韻が続く中、次はとっ子さんによるインド声楽ワークショップです。
ド= SAサ
レ= REレ
ミ= GAガ
ファ=MAマ
ソ= PAパ
ラ= DAダ
シ= NI二
ド= SAサ
この音で徳子さんについて、呼吸に意識を向けて、深い所からやさしく
声を出します。
自分の声ではないような感じ…
みんなの声を聞き、私も声を出し、音がひとつになります。
天台宗のお坊さんの声明を聞いた時のような、ふーと下から上へとうねりを持ったやさしい風が頭の中を通りぬけるような感覚になり、深くリラックスして気持ち良くなってきます。
瞑想状態になり、目を閉じたくなるところ、カルロスさんが目の力を使って!目を見開いて、閉じないで!とドングリマナコを見開いてジェスチャーしてくれて、その様子がチャーミングで思わず笑ってしまいます。
口を大きく開けて声を出すことも、同じように目を見開いて口に指を縦に2本入れて教えてくれます。
輪になって、1地番目の人が、「サ~レ」、2番目の人が「レ~ガ~」、3番目の人が「ガ~マ~」というように2音を歌い、順繰りに廻していく…ということをしました。
私は徳子さんから音を預かって隣の人に繋いでいきます。
そうして音をぐるぐるとみんなで繋いで回していると胸の辺りが震えだし、涙があふれてきました。
理屈ではわからないこの感動は、私の魂から来る喜びなのだろうと思います。
後で聞いたら、友人は音楽に対する苦手意識を持っていた子どものころの感覚がよみがえり、もっと思いっきり表現したい、自己発揮したいという気持ちが湧いてきたそう…
1999年、京都大原で本来の自分らしさあなたらしさを安心して表現できる場所をつくり、魂の奥から湧きあがる衝動からの自己発揮を応援したいと、陽・紫空雲舎を主人と友達とで立ち上げました。
今はそうした場所はなく、大した活動はできていないけど、何をしていても、自覚していない所でも、瞬間瞬間やはりそこを目指しています。
状況やしていることは違っても、眼差しはいつもひとつを向いています。
私たちにとっては、こうした場を企画する一番の意味はそうしたところにあります。
カルロスさん、徳子さん、本当に豊かな、素適な時間をありがとうございます!!
そして参加して下さった皆さん、本当にありがとうございます!!
PS,
当日の朝、コンサートとワークショップの合間のティータイムにとメープルビスケットを焼いて、ある分で適当に分けて、小さな袋に詰めて持って行きました。数が足りるかな…と思いながらみんなにひとつづつ配っていったら、何も計算していなかったのに、なんとその日に集った人数ぴったり!ちょっとしたミラクルを感じました…
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