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  • 01/23/05:57

04.25.22:14

京都に油田紙ゴミが奇跡の燃料に!

ごみから燃料なんて発酵の力、凄いです!


夢の扉+4月22日放送【京都に油田紙ゴミが奇跡の燃料に】の詳細情報です。
◎ナレーター:中井貴一
◎ドリームメーカー:山田一男(京都市役所技術職員)




■ごみで都市を油田に!…京都市役所技術職員・山田一男(49歳)

『ただゴミを燃やすだけではもったいない!そこにエネルギー資源が眠っている』

原発事故以降叫ばれるエネルギー危機。今夏の電力不足への懸念も高まる。
この天然資源が少ない日本で、家庭から出る紙ゴミから、ガソリンの代替燃料となる
バイオエタノールを生み出す次世代バイオ技術を活用した“都市油田発掘プロジェクト”が
動いている。

その画期的な試みを先導するのは、京都市役所の職員・山田一男(49歳)だ。
山田は廃棄物処理一筋27年の“ゴミのプロ”。公の事業として一般ゴミから
バイオエタノールを製造するのは世界初の試みとなる。

バイオエタノールは、主にトウモロコシやサトウキビといった穀物から作られるが、
国土の狭い日本では、食物資源からのバイオエタノール製造は難しい。
しかし、山田のチームが取り組むバイオ燃料の資源は、毎日出るゴミで、
資源を安定して供給でき、木材から作られる紙ゴミには、バイオエタノール製造に
欠かせない糖分が多く含まれ、生ゴミよりもかなりの生産量が見込めるという。

“都市が油田になる”という夢のようなプロジェクト、この4年越しの挑戦を
大阪の日立造船エンジニアリング部が技術面でサポートしている。

だが、そこには大きな壁がある。バイオエタノールの製造過程で発酵が行われるが、
過去に紙ゴミの発酵を可能にする酵母は開発されていなかった。そこで山田のチームは、
熊本大学の発酵学の権威・木田建次教授に開発を依頼。教授は2年がかりで、ゴミの中の
細菌にも負けない「スペシャル酵母」を生み出し、“都市油田発掘プロジェクト”は、
産官学が連携し前進していった。

そして、ついに紙ゴミから作られた初めてのバイオエタノールの抽出日を迎えた。
うまくいけば、1トンのゴミから約60リットルのバイオエタノールが作れるという。

山田は、京都の世界遺産で、バイオエタノールの意外な活用法を思いつく。
それは、春夜を彩る二条城をライトアップする「灯篭」。果たして、紙ゴミから生まれた
バイオエタノールを使って、古都に灯はともるのか?番組は密着したが、見事成功、
“都市油田発掘プロジェクト”は本格的な実用化に向け、大きな一歩を踏み出した。
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