01.23.09:10
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01.25.02:08
こども芸術大学 制作文 / 耳あか、ひろくんの歯ブラシ
<耳あか>
「澪の耳の中がさがさ音がする。
シーほら音がする。お母さん聞こえる?」
<ひろくんの歯ブラシ>
「澪ちゃん。ひろくんの歯ブラシもって来てくれる?」
「いや」
「何で? ひろくんがおっぱい飲んでて、お母さん動かれへんねん。早よしなもう寝てしまうから持って来て。」
「いや!1回だけって言ったもん。」
「もう!澪ちゃんの歯ブラシ取りに行くついでやん。持って来てーな」
「いや。だって大変やもん。」
「ほんなら。もういいよ。そんなに嫌やったらいいよ。したくない事しなくていい!」
「あーん、あーん。1回だけって言ったのに、約束したのに…あーんあーん」
………………そうか。
前に1回だけ持ってきてあげるって澪が言うた時、それでいいからお願いって言うたから、澪ちゃんはその約束どおりにしているだけやのに、責められたり怒られたりして悲しいんや。…
「澪ちゃんごめんね。お母さんが悪かったね。」「澪ちゃんとお母さん約束したの忘れてた。ごめんね。許してくれる?」
「…うん。…」
「許してくれてありがとう。」「でも何時もじゃなくていいから、お母さんが大変な時だけでいいから、また歯ブラシ持って来てくれへんかな?」
「いや。」「でも、おしめは持っていってあげるよ。」
「そうか。そうやね。いつもお母さんが何も言わんでも、澪ちゃんが自分で考えてそうしてくれるもんな。ひろの鼻を拭くティッシュも持って来てくれるもんな。何時も助かってるよ。ありがとう。」
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