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01.23.05:47

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  • 01/23/05:47

09.02.16:43

瓦礫焼却を行うのは福島原発事故を再度起こすのと同じ



前回のビデオの後で、いくつか新たな情報がありましたので、それを皆さんにご報告したく思います。
まず、最初は、「ロシア・トゥデイ」でコメントが放送され、いくつかのブログでも話題になった話で、福島第一原発の敷地に亀裂ができてそこから煙や蒸気が出ている可能性についてです。その原因として、原子炉の核燃料がメルトスルーして格納容器から出て、地下水に接触したからではないかといわれています。
私は「ロシア・トゥデイ」からこの件のコメントを求められましたが断りました。それを肯定するにせよ否定するにせよ、信頼できる技術的なデータが不十分であり、その様な状況になっている可能性はありますが、結論をだせるだけの技術的なデータがまだないと思いました。
ただ興味深いのは、地面から水蒸気が噴き出すという衝撃的な話の陰に、もっと更に重要な問題が隠れてしまったことです。その問題のほうは裏づけを取ろうと思えばできるでしょう。

まずひとつ目は、先週カリフォルニアから届いた別の報告です。研究者グループが大気中で放射性硫黄35を検出しました。
報道は硫黄35が、カリフォルニアで検出されたことに重点を置きましたが、この報告書には、報道がニュースにしなかったはるかに重要なことが含まれています。
それは【硫黄35がどの様に生まれたか?】なのです。

福島原発事故に話を戻しましょう。海水に中性子がぶつかると硫黄ができます。海水中のナトリウム原子核に中性子がぶつかると、別の原子”硫黄”に変わります。これが硫黄がつくられるメカニズムです。
しかし、報告書によれば、カリフォルニアで検出された量の硫黄をつくるには、1平方メートル当り/4,000億個の中性子が必要です。これは膨大な数の中性子です。誰もその中性子はどこから来たのか聞きませんでした。
このカリフォルニアの報告書は、私が4月3日にビデオ報告した内容を立証するものだと思います。そこには福島の原子炉が完全には停止していないと思わせる証拠が十分にありました。思い出してください。津波が襲ったとき、原子炉は1時間で停止しました。制御棒が原子炉に挿入され、あらゆる臨界反応を停止させたのです。
しかしながら、その後再臨界が起きたようです。カルフォルニアの新データが、私の4月のビデオ報告を立証していると思います。原子炉停止の後で、再臨界が継続していたのです。

次に、重要な出来事が2週間ほど前にありました。米国原子力規制委員会の会議が開かれ、NRCスタッフが理事たちに福島の状況を説明しました。その議事録へのリンクをこのビデオのページに出しました。
NRCスタッフが語る最初の60ページでは、福島第一原発燃料プールにあまり問題がないとされています。その会議には電話での参加者があり、とても重要な質問をしました。これからそれを読み上げます。

質問者はシャディス氏、ニューイングランド・コアリション(原発の安全性を研究する米国NPO)の方です。こう発言しました。

「保管プールの核燃料が損傷していないという発言を聞き驚いています。報道によれば、1cmを超える核燃料破片が保管プールから1マイル(約1.6km)以上離れたところで見つかっています。これが最初の質問です。この食い違いを説明してもらえますか?」by Mr.Shadis

シャディス氏が示しているのは、核燃料保管プールが無傷なら、プルトニウムが1、2マイル(約1.6~3.2km)離れたところから見つかったのはどの様にして起ったのか?なのです。 原子力規制委員会のこの回答は、控えめに言っても気がかりなものでした。

グローブ氏の発言として、議事録の61ページこうあります。

「発見データが報じられている破片のほとんどは、複数の原子炉から来たものです。」 by Mr.Grove

2ページ後の63ページで、ホラハン氏がこう発言しています。

「敷地内のさまざまな形状で散乱している放射性物質がどこから来たかは、複数の燃料保管プールよりも複数の原子炉から発生していると思われます。」  by Mr.Hoahan

私の考えでは、保管プール核燃料がプルトニウムを放出したとする仮説よりも、これはより問題が大きいのです。
私の4月26日のビデオ報告を思い出してください。3号機の保管プール核燃料が「即発臨界」を起こしたのではないか、とお話ししました。それを裏づけるデータもたくさんあります。
原発建屋側面に炎が発生、爆発による噴煙が高く立ち上ったこと。この爆発により原発から1、2マイル離れた敷地外にプルトニウムが飛散したと私は仮定しました。
原子力規制委員会が考えているのはそれより深刻な状況です。原子炉が壊れ、格納容器も壊れ、そこからプルトニウムが敷地外に放出されたというのです。
私にはこの解釈が理解できませんし、率直に言って正しいとは思えません。やはり私は核燃料保管プールが、プルトニウム飛散の原因だと信じております。しかしながら、もし私が間違っていて、核燃料保管プールからでないならば、原子力規制委員会の解釈では、実際ははるかに恐ろしい事態だったのです。
もし原子炉が壊れ、格納容器も壊れてプルトニウムが放出されたのなら、私たちはアメリカの原子炉の設計を真剣に見直す必要があります。

次に手短にお話ししたいのは、1号機にかぶせる鉄骨製テントがほぼ完成したことです。このテントにより多くの問題が解決するわけではありませんが、2つの問題を解決します。
テントの目的は、原発建屋内の線量を下げることです。テント内の放射性物質はどこかに逃がさないと行けません。でなければ濃度が高まって、致命的なレベルになります。ですから、放射性物質は排気塔で排気しなければなりませんこれは作業員にとっては良いことで、放射性物質をもっと高い位置で空中に放出できるからです。周辺地域にとっても良いことです。
しかし、福島原発の放射性物質放出の問題解決にはなりません。1号機に鉄骨製テントが覆っても問題は解決しません。セシウム降下を敷地から遠ざけるだけです。作業員にとってセシウム量は重要ですが、地球規模で私たちが浴びるセシウム量が減るのではありません。

この事が最後の指摘事項に繋がります。東北日本のセシウム降下は大量です。日本政府は、放射能汚染瓦礫を焼却許可しようとしています。キロ当たりの放射線濃度が8,000ベクレル以下ならです
これは1kg当たり原子核崩壊数が毎秒8,000個です。日本政府はその焼却許可をしようとしています。アメリカであれば、放射性廃棄物として処分して何千年も地中に埋めなければなりません。ところが、日本政府は8,000ベクレル以下なら焼却許可を与えるというのです。
それだけではなく、もっと当惑させることがあります。放射能汚染瓦礫を他の瓦礫と混ぜる許可をしようとしています。たとえば1つのサンプルが24,000ベクレルで他の2つが未汚染ならば、全部足して3で割ると平均8,000ベクレルになり、焼却許可されます。

これを行なえば、深刻な問題が生じます。まずひとつは、福島原発が放出し既に地面に落ちた放射性物質を再び空気中に拡散させることになります。故意に!福島の周辺市町村の除染が済んだ学校周辺や校庭に、瓦礫の焼却で再びセシウムが降ってきます。
別の地域の放射能の雲が、日本に災いをもたらし、瓦礫を燃やす地域は、今は汚染がない状態または少ない状態でも再汚染され線量が高くなるでしょう。
その放射能の雲は、日本だけに留まっているわけではなく、もちろん太平洋を越えて太平洋北西部にも届きます。汚染瓦礫の焼却許可は、まるで福島原発事故の再現です。地面に落ちた汚染物質をもう一度空気中に舞い上げることです。

また、地面に落ちた放射性物質が川に入り、海に流れているという福島から比較的離れた地域のデータもあります。福島原発そのものに注目が集まっている間に、実際に今は、遠くはなれた川が汚染され、海が汚染されているのです。

日本は問題を抱えています。厳しい問題です。その厳しい問題を解決する為には、まず厳しい問題があることを認識しなければいけません。日本政府が大きな問題を無視し続けるなら、実際は問題を長引かせ、結果、最初からきちんと対処するより費用が多くかかるでしょう。まず、日本人は問題を認める必要があります。それは深刻であると。
問題解決には、多額の費用がかかることも認めなければいけません。しかし、問題は解決可能です。もし、解決すべき深刻な問題があるとの認識から始めれば!

ありがとうございました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

問題を問題として正しく認識して、費用がかかってもベストと思われる対策を実行するリーダーシップを政治家の方たちにお願いしたいです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
瓦礫問題について2011年9月1日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」でおっしゃった見解です。
http://youtu.be/pp4pMb921sw

千葉「そしたら次はですね、汚染された瓦礫の問題なんですけれども、環境省は、瓦礫を燃やしたあとも、8000ベクレルから10万ベクレル の放射線量の灰について。正式に一般廃棄物最終処分場での埋立処理を認めたということなんです。で灰をセメントで固めて、えー、雨水の侵入を防ぐ処置をした処分場で、処分してくれということなんですが。これである程度の安全性は保たれるんでしょうか。」

小出「えー、放射能に関する限り安全性という言葉を使うべきではないと思います。どこまで危険を我慢するかということでしかないはずで。これまでは、原子力発電所を解体するという時期がいつか来ると言っていたわけですね。機械ですので廃炉にしなければいけないと。そういう時には1つの原子力発電所を、廃炉にすると、約60万立方メートルのゴミが出てくると。えーそのすべてを放射能で汚れたゴミとしてお守りをしようとすると大変お金がかかってしま うので。あるレベル以下の汚染度のゴミは、もう放射能として扱わなくていいという法律を日本はすでにつくっています。それを私たち、クリアランスと呼んでいるんですけれども。」

千葉「クリアランス」

小出「はい。その法律によると、1キログラムあたり100ベクレル以下、セシウムの場合ですけれども。そういうものに関してはもう放射能の規制は要らないので、普通の産業廃棄物処分場に捨ててもいいし、どうしてもどのように使ってもいいという規制だったんですね。今回もうそんなことはいってられるような事態ではないということで、8000ベクレルという、もう、約100倍も強いというそういうものもそこらに埋めてしまうしかないと言い出している、 わけですね。ですから、私からみると、まあ途方も無いことを言い出したなと、思いますし。そこまでもう事態が悪くなっていて、それ、その程度の危険なら受け入れるしかないというところに来てしまっているということ、なわけです。で、今私は1つの原子力発電所を廃炉にすると60万立方メートルと言いました。 それ自身も気の遠くなるほどの大量のゴミですけども。今福島県内、あるいは岩手県宮城県で生じてる瓦礫というのは、そんなものはもう比較にならないほどの 膨大の瓦礫があって。それが放射能で汚れているわけですし。まあもっと言えば、下水の汚泥等もそうですね。東京の下水の汚泥もそうなってるわけですし。も う、それを、どうやってこれからやっていけるのかと、いうこと。これまでとは、もう法律が、もう全く対処できない事態が生じてるわけですので、えー新たなやり方というのを考えて。やはりある程度のことは我慢をするしかもう、生きられないというそういう世界になったと思います」

千葉「あの、この汚染された瓦礫に関してはですね。菅総理大臣が退任間際になって、福島県知事と会談をして、福島県内に汚染された土や瓦礫を保管する中間貯蔵施設をつくるように要請したということなんですけれども。えー、地元福島県の富岡町の町長さんは、中間貯蔵は数十年になる。事実上の最終処分と 変わらないじゃないかと言ってるんですが。これについては、小出先生はどう思われますか?」

小出「そうです。この問題は大変悩ましいと、思います。今、瓦礫にしてもそうですけれども。避難地域の大地もそうなんですけれども。放射能で汚され てしまっているのですね。でも今私が放射能を、でと言った。それはもともと、放射性物質というものですけれども。それは本来は東京電力の福島第一原子力発電所の原子炉の中にあるべき、ものだったわけですし。東京電力の所有物であったものです。それが、事故によって吹き出してきて、言わばまあ世 界中に汚染を広げている、わけですけれども。1番私がいい解決法は、それを東京電力に返すことだと、思います。まあ、あの、本当に理想的にできるのであれ ば福島第一原子力発電所の原子炉の中に戻せればいい、わけですけれども。今やもうそんなことは全くできなくなっているのですね。ですから、出来ることでい うなら、福島第一原子力発電所の敷地の中にせめて戻すと、いうことがまず原則だと思いますし。私の夢をもし言わせて頂けるのであれば、今回の責任のある東 京電力の本社に持ってくというのがいいと思います」

千葉「出した責任をとれということですね」

小出「でもまあ、それはあまりにも現実的じゃないでしょうから。まずは東京電力の福島第一原子力発電所の敷地の中に、もってくと。でもそれだけでは 足りないということはやはり、もうこうなってしまうとあると思いますので。その時に、これは私はたいへん言いにくいけれども。福島原子力発電所の敷地の周 辺で、二度と人が住めない場所が必ずあります。」

千葉「はい」

小出「えー…、そこの場所を核のゴミの処分場にすると。いうことが 実質的な解決方法として選択せざるをえないだろうと私は思います。ただしその場 合に私は、念を押しておきたいのですけれども。だからといって、その場所を日本中の原子力発電所の核のゴミの墓場にしてはならないと思います。えー、今回 の事故に限ってそれはもうしょうがないということで、私は今、発言をさせていただいたつもりです。」

http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65761445.html
以上のHPから転載させていただきました。
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