01.23.05:56
[PR]
07.02.12:35
子ども達の体内被曝、放射能汚染堆肥について小出先生の見解
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/01/tanemaki-jun-30/
2011年6月30日【木】
子どもたちを放射能から守る!
原発の最新情報を伝える京大・原子炉実験所の小出先生のコーナー
内容 ・ニュースについて
Q:(福島市内の市民団体が6歳から16歳の子供たち10人の尿検査をした結果全員から微量の放射性物質を検出。セシウム134の最大値が8歳の女の子で尿1リットルあたり1.13ベクレル。セシウム137の最大値が7歳の男の子で1.30ベクレル。どうご覧になりますか?)
小出:確実に福島原子力発電所の事故からきたものです。
(内部被ばくしている可能性が高いということ?)
可能性というか、確実です。
(本来人の体からは検出されない?)
セシウム134は全く検出されないはずです。セシウム137の方は多分基本的には1桁低いと思います、通常の状態であれば。
(とすると高い値が出ているとみてまちがいありませんか?)
高いというか、セシウム134は半減期が2年なんですね。
基本的には福島の原子力発電所に事故が起きなければ環境にはありませんので、それが検出されたということであれば確実に福島原子力発電所から出たものを吸い込んで内部被ばくをしているということになります。
セシウム137の方は半減期が30年で1950年代から60年代の大気圏内の核実験で、地球上くまなく汚染されています。
私は尿は計ったことがないのですが、環境資料、例えば植物、松葉とかヨモギとかですね、そういうものであれば1キログラムあたりで0.1ベクレルあるいは0.2とかその程度のものです。
それが1.3とおっしゃったと思うのですけれども、10倍程度高いように思えます。
(そうすると、体に影響が出てくる可能性は考えられますよね)
影響はかならず出るのですね。ただ人間の体、尿の中にはカリウム40という放射性物質もあってですね、通常のこれまでの状態で言えば、セシウム137の約1000倍程度ありました。現在セシウム137が10倍になってるわけで、それでもカリウムのほうが全然多いと思います。
(将来の発癌のリスクを親御さん心配していますよね)
必ず増えます。必ず増えますけれども、今聴いていただいたけれども、天然にはカリウム40という放射性物質があって人間の体にくまなくあるんですね。
それから被ばくしながら人間の普通の発ガン率になっているわけで、それと全く同じだけの被曝をしてしまうということになれば、人間の発がんのうち放射線で出ているものの同じものが上乗せされるという事になりますね。
そこまではいっていないように私は直感的に思いました。
(尿から検出されたということは体の中から出ていく可能性もあるんですよね)
もちろんです。人間というのは代謝活動をしていますので食べ物で取り込んで老廃物を捨てているわけで、セシウムでもカリウムでもどんどんどんどん排泄しています。
(そうすると今このような値が出ているが途中から出されるぶんがあると考えてもよろしいですね。)
はい。ですから今回の市民グループの方々の測定した尿というのが何月何日の時点なのかということもかなり大切な事なのだと思います。大変取り込んでいるときには排泄も多くなっているのですけれども、取り込んじゃってからずーっとたったあとの尿であれば、排泄されてくるものも少なくなってると思います。
(こちらに入っている資料では5月下旬に採取した物ということですね。)
多分セシウムで言えば3月中頃あるいは下旬の頃の採取が多かったと思いますので、その頃に尿を採取していればもっともっとずっと高い値が算出されていたと私は思います。
(5月頃というと低線量の被曝ということですね)
はい。大気中の放出がおさまってきた頃の尿ということになりますので、事故の初期に大量に放出されていた頃に子どもさんたちが吸い込んだセシウムに比べればずいぶん少なくなっているはずだと思います。
(それで長期的に低線量の被曝をしているということですね)
そうですね。これからずーっとしていくことになるだろうと思います。
(一番有効な対策としてはその土地を離れるということに鳴るんですか?)
そうですね。基本的にはこれから食べ物を取らないということが大切ですので、私がぜひやって欲しいことは学校給食を注意をして子供たちに対しては汚染度の少ないものを選んでやって欲しいと思います。 ・リスナーからの質問について
Q:(一番多く届いている質問。農林水産省は放射性セシウムの濃度が1kgあたり200ベクレル以下の汚泥や汚泥の焼却灰は肥料として利用出来るとしていて基準以下であれば長期間のうちにまいたとしても土の中の放射性セシウムの濃度は過去40年程度の変動の範囲内で抑えられるということですが、私は食物汚染が毎年拡大していってしまうのではないかと思うのですが、先生はどうお考えですか?)
小出:今私聞いていただきましたけれどもいわゆる地球上はすでにくまなくセシウム137で汚染されてしまっているのですね。
大気圏内の核実験によって。ただし、土の汚染はどの程度かというと81kgあたりにすればほぼ0.1ベクレルだと思ってください。それを農林水産省は200ベクレルとおっしゃったんでしょうか。
1000倍のケタですね。
そこまで許すと行ってるのですから尋常なことではないと私は思います。
ただ、試料等でまくものは大地の大量の土の上にまくわけですから、それがどの程度の効果になるのかは私にはにわかにはわかりません。
ちょっと想像を絶すると私は思いました。
(多いですね)
そうですね。どんどん蓄積もしていきますし、植物へ移っていくということになると思います。
Q:(今発売中の週刊誌に関西の放射線量についての調査が一覧表になっています。大阪でもJR大阪駅向のビルの植え込みで地表線量0.34ミリシーベルト。
私のいる芦屋でも、植え込みで地表線量0.23ミリシーベルトと兵庫県が地上34メートルのモニタリングポストで計測している値とかけ離れて多いのにびっくりしています。
保健所に連絡すると、関西は花崗岩の関係でもともと線量が高い0.21ぐらいでは驚かないしもともとそれぐらいあるのでは、といった回答でしたが。これは小出先生からみるとちっとも驚かれない事実なのでしょうか)
小出:2つの効果があると思います。保健所がいったのは関西というのは花崗岩地域が多いので花崗岩というのはウランとトリウムの含有量が高いという性質を持っていて、もともと放射線量は高いです。
ですから六甲山なんかにいくと高いところがたくさんあります。
ですから驚くほど高いとは私は思いませんし、その週刊誌に出ていたという数値がいったいどうやって測定したのかなという風に思います。
皆さん最近簡易型の測定器というものを買われて、それぞれ測定されているようなのですが。簡易型測定器というのは、言葉は悪いけど、相当誤差の大きな物です。
あんまり数値自身を信用しないほうがいいと思います。
(そうなんですか)
はい。ですから簡易型測定器を5個とか6個とか10個買ってきていただいてですね、それをおんなじ所で測ってみたところで、値自身は何倍も違うと思う。
ですから測定値自身が高いとか低いとかいうことで、あまり値自身を問題にするということは正しくありません。
(じゃあ私たちはその放射線の値というのは何を信じていっていいのでしょうかね?)
放射線の測定というのは厳密にいうと大変難しいのです。
私のような専門家がやろうとしても正確に空間のγ線量率を測定しろと言われてもなかなか難しいですし、簡易型測定器というのはもう山ほどの過程を入れてもともと精度が良くない測定器で、山ほどの過程を入れて値を出してきていますので、値自身は正しいと思わないほうがいいと思います。
その測定器をもって自分の家の1メートルの地点。
建物があんまりないところの1メートルの地点。グランドに行って1メートルの地点とか。
おんなじような条件で計ったときに、どの場所がどの程度、何倍かとか何分の1とか、相対的なものを見ることだけに使って欲しいと思います。
(では一回測ってこの数値が出たからというのではいけないということですね。)
はい、そんな事で騒ぐと疲れるだけだと思います。
2011年6月30日【木】
子どもたちを放射能から守る!
原発の最新情報を伝える京大・原子炉実験所の小出先生のコーナー
内容 ・ニュースについて
Q:(福島市内の市民団体が6歳から16歳の子供たち10人の尿検査をした結果全員から微量の放射性物質を検出。セシウム134の最大値が8歳の女の子で尿1リットルあたり1.13ベクレル。セシウム137の最大値が7歳の男の子で1.30ベクレル。どうご覧になりますか?)
小出:確実に福島原子力発電所の事故からきたものです。
(内部被ばくしている可能性が高いということ?)
可能性というか、確実です。
(本来人の体からは検出されない?)
セシウム134は全く検出されないはずです。セシウム137の方は多分基本的には1桁低いと思います、通常の状態であれば。
(とすると高い値が出ているとみてまちがいありませんか?)
高いというか、セシウム134は半減期が2年なんですね。
基本的には福島の原子力発電所に事故が起きなければ環境にはありませんので、それが検出されたということであれば確実に福島原子力発電所から出たものを吸い込んで内部被ばくをしているということになります。
セシウム137の方は半減期が30年で1950年代から60年代の大気圏内の核実験で、地球上くまなく汚染されています。
私は尿は計ったことがないのですが、環境資料、例えば植物、松葉とかヨモギとかですね、そういうものであれば1キログラムあたりで0.1ベクレルあるいは0.2とかその程度のものです。
それが1.3とおっしゃったと思うのですけれども、10倍程度高いように思えます。
(そうすると、体に影響が出てくる可能性は考えられますよね)
影響はかならず出るのですね。ただ人間の体、尿の中にはカリウム40という放射性物質もあってですね、通常のこれまでの状態で言えば、セシウム137の約1000倍程度ありました。現在セシウム137が10倍になってるわけで、それでもカリウムのほうが全然多いと思います。
(将来の発癌のリスクを親御さん心配していますよね)
必ず増えます。必ず増えますけれども、今聴いていただいたけれども、天然にはカリウム40という放射性物質があって人間の体にくまなくあるんですね。
それから被ばくしながら人間の普通の発ガン率になっているわけで、それと全く同じだけの被曝をしてしまうということになれば、人間の発がんのうち放射線で出ているものの同じものが上乗せされるという事になりますね。
そこまではいっていないように私は直感的に思いました。
(尿から検出されたということは体の中から出ていく可能性もあるんですよね)
もちろんです。人間というのは代謝活動をしていますので食べ物で取り込んで老廃物を捨てているわけで、セシウムでもカリウムでもどんどんどんどん排泄しています。
(そうすると今このような値が出ているが途中から出されるぶんがあると考えてもよろしいですね。)
はい。ですから今回の市民グループの方々の測定した尿というのが何月何日の時点なのかということもかなり大切な事なのだと思います。大変取り込んでいるときには排泄も多くなっているのですけれども、取り込んじゃってからずーっとたったあとの尿であれば、排泄されてくるものも少なくなってると思います。
(こちらに入っている資料では5月下旬に採取した物ということですね。)
多分セシウムで言えば3月中頃あるいは下旬の頃の採取が多かったと思いますので、その頃に尿を採取していればもっともっとずっと高い値が算出されていたと私は思います。
(5月頃というと低線量の被曝ということですね)
はい。大気中の放出がおさまってきた頃の尿ということになりますので、事故の初期に大量に放出されていた頃に子どもさんたちが吸い込んだセシウムに比べればずいぶん少なくなっているはずだと思います。
(それで長期的に低線量の被曝をしているということですね)
そうですね。これからずーっとしていくことになるだろうと思います。
(一番有効な対策としてはその土地を離れるということに鳴るんですか?)
そうですね。基本的にはこれから食べ物を取らないということが大切ですので、私がぜひやって欲しいことは学校給食を注意をして子供たちに対しては汚染度の少ないものを選んでやって欲しいと思います。 ・リスナーからの質問について
Q:(一番多く届いている質問。農林水産省は放射性セシウムの濃度が1kgあたり200ベクレル以下の汚泥や汚泥の焼却灰は肥料として利用出来るとしていて基準以下であれば長期間のうちにまいたとしても土の中の放射性セシウムの濃度は過去40年程度の変動の範囲内で抑えられるということですが、私は食物汚染が毎年拡大していってしまうのではないかと思うのですが、先生はどうお考えですか?)
小出:今私聞いていただきましたけれどもいわゆる地球上はすでにくまなくセシウム137で汚染されてしまっているのですね。
大気圏内の核実験によって。ただし、土の汚染はどの程度かというと81kgあたりにすればほぼ0.1ベクレルだと思ってください。それを農林水産省は200ベクレルとおっしゃったんでしょうか。
1000倍のケタですね。
そこまで許すと行ってるのですから尋常なことではないと私は思います。
ただ、試料等でまくものは大地の大量の土の上にまくわけですから、それがどの程度の効果になるのかは私にはにわかにはわかりません。
ちょっと想像を絶すると私は思いました。
(多いですね)
そうですね。どんどん蓄積もしていきますし、植物へ移っていくということになると思います。
Q:(今発売中の週刊誌に関西の放射線量についての調査が一覧表になっています。大阪でもJR大阪駅向のビルの植え込みで地表線量0.34ミリシーベルト。
私のいる芦屋でも、植え込みで地表線量0.23ミリシーベルトと兵庫県が地上34メートルのモニタリングポストで計測している値とかけ離れて多いのにびっくりしています。
保健所に連絡すると、関西は花崗岩の関係でもともと線量が高い0.21ぐらいでは驚かないしもともとそれぐらいあるのでは、といった回答でしたが。これは小出先生からみるとちっとも驚かれない事実なのでしょうか)
小出:2つの効果があると思います。保健所がいったのは関西というのは花崗岩地域が多いので花崗岩というのはウランとトリウムの含有量が高いという性質を持っていて、もともと放射線量は高いです。
ですから六甲山なんかにいくと高いところがたくさんあります。
ですから驚くほど高いとは私は思いませんし、その週刊誌に出ていたという数値がいったいどうやって測定したのかなという風に思います。
皆さん最近簡易型の測定器というものを買われて、それぞれ測定されているようなのですが。簡易型測定器というのは、言葉は悪いけど、相当誤差の大きな物です。
あんまり数値自身を信用しないほうがいいと思います。
(そうなんですか)
はい。ですから簡易型測定器を5個とか6個とか10個買ってきていただいてですね、それをおんなじ所で測ってみたところで、値自身は何倍も違うと思う。
ですから測定値自身が高いとか低いとかいうことで、あまり値自身を問題にするということは正しくありません。
(じゃあ私たちはその放射線の値というのは何を信じていっていいのでしょうかね?)
放射線の測定というのは厳密にいうと大変難しいのです。
私のような専門家がやろうとしても正確に空間のγ線量率を測定しろと言われてもなかなか難しいですし、簡易型測定器というのはもう山ほどの過程を入れてもともと精度が良くない測定器で、山ほどの過程を入れて値を出してきていますので、値自身は正しいと思わないほうがいいと思います。
その測定器をもって自分の家の1メートルの地点。
建物があんまりないところの1メートルの地点。グランドに行って1メートルの地点とか。
おんなじような条件で計ったときに、どの場所がどの程度、何倍かとか何分の1とか、相対的なものを見ることだけに使って欲しいと思います。
(では一回測ってこの数値が出たからというのではいけないということですね。)
はい、そんな事で騒ぐと疲れるだけだと思います。
PR
- トラックバックURLはこちら